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島田荘司先生と、ご対面! [観ル・聴ク・読ム]

2週間前の日曜日。梅田のブック○○○○にて、島田荘司先生の新書『UFO大通り』発売のサイン会がありました。
通勤途中のショーウインドウにサイン会の告知のビラを見つけたその日、さっそく整理券申し込みに行きました。“9番”ゲット!!

でもその“9番”の威力は、サイン会当日に判明したわけです。
開始時間ぎりぎりにいくと、狭い店内に長蛇の列!最後尾まで見に行ってみると、100番までとのこと。その長蛇の列を横目に、ちょっとした優越感に浸りながら前から9番目に並ぶと、まもなく“1~10番の方、こちらへどうぞ”と、別室へ案内されました。
そこには、本物の島田荘司先生がおわしますではありませんか~!!あの本格ミステリの巨匠が!!おおっ~!! 
真っ白ずくめ(あ、白のジャケットと白のパンツ、という意味です)に大きな茶色のサングラスで。

1番の人から順番に一人ずつ、島田先生とご対面。それぞれ『先生の大ファンなんです!』とか『今日は名古屋から来ました!!』とか、とにかく先生に会えた喜びやらを伝えると、島田先生、すごく丁寧に『ありがとうございます』って応対されてました。
書いてほしい名前とメッセージを島田先生が新刊に直筆でサインしたあと、握手。持参したデジカメや携帯電話で一緒に写真撮影。写真を撮った後、先生は、『ちゃんと撮れてるかどうか確かめなくてもいいですか?』と。一人ひとりに、ほんとにすごく丁寧に接しておられるのです。

私の番になりました。なんかすごく緊張して『いつも楽しみに読ませていただいてます』って、なんだかイマイチなことしか言えなかった~ (^_^メ) でも、先生『ああそうですか。ありがとうございます』ってシブい声で。
握手していただいて、写真撮影も。でも、こういうサイン会って行くの初めてで、カメラ持参なんて考えてなかった……ので、やむなく携帯カメラでパチリ。う~ん、ちょっとピンボケだ。アップしたいけど、肖像権とかあるかも?なにより私の面が割れちゃう……ということで、やめときます。

このサイン会、ちょっと意外だったのは、若い女性が多かったこと。本格ミステリ好きって、なんだか男の人の方が多そうな気がするんだけどな。でも、『御手洗さんと石岡君が行く』のようなコミック・アンソロジーやパロディ版も出ているくらいだもんね。なんてったって、世界のキヨシ・ミタライだもんね、とうぜん、か。

それにしても。やっぱり、島田先生、大作家っていう、オーラが出てるんです!! 
たぶん、島田先生の顔とか素性を知らない人が見ても、『この人の職業、作家かも?』って思うんじゃないかな。それだけ、ほんもののオーラが出てるんです。(これは、決して大げさじゃないヨ) しかも、大先生なのにぜんぜん偉そうじゃないの。すっごく紳士。ジェントルマン。
あれだけたくさんの作品を第一線で発表し続けられる作家先生って、そうそういません。私んちの蔵書には、島田作品だけで60冊以上もあります。文庫版は、たぶん全部読みました。しかも今年は6月から10月まで毎月、新刊・ノベルズ・文庫を発表されているとのこと。
すごい!! スゴ過ぎる~ \(^o^)/

初めて島田作品と出会ったのが、“占星術殺人事件”。デビュー作にして、代表作でもあるのです。もう、それから取り憑かれたように読みまくりましたヨ。
さすが本格ミステリを代表する作家と言われるほどに、毎回毎回見事なトリック。トリックだけでなく、叙情的な作風も魅力的です。なにより、島田先生が御手洗潔に語らせる知識の深さや広さには、感嘆するばかり。

名探偵御手洗さんも吉敷刑事も、もちろん、トーゼン大好きなんだけど、一番好きなのは『天に昇った男』。島田先生がミステリ以外にもライフワークとされている“死刑問題”を取り扱った作品です。
この作品の基になった、実在の死刑囚との書簡集も読み応えがあります。実際に起きた殺人事件の死刑囚と、冤罪の可能性を解き明かすように書簡のやり取りを重ね、裁判記録等を詳細に検証していく……それは、御手洗さんが事件を解明していくかのような、正真正銘のミステリ。
あ…… 島田作品について語ろうとすると、充分それだけでひとつのブログが必要です。

さて、今宵は、クールでどこか翳りのある吉敷竹史に会ってきます。『光る鶴』、楽しみです。
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