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BShiで、神尾真由子さんの特集 [観ル・聴ク・読ム]

今日の20時からBShiのハイビジョン特集で、ヴァイオリニスト神尾真由子さんの番組をやってました。8月に帰国した彼女に1ヶ月間密着して、彼女のインタビューや普段の生活、家族や恩師との交流、そして演奏会の模様など、たっぷり110分間も観せてくれました。
彼女のヴァイオリンへの考え方の中で、印象に残ったことを、忘れないようにいくつか挙げてみます。

“ヴァイオリンの好きなところは?”という質問に“他にもすごいなぁと思うことはあるけど、ヴァイオリンは、スゴイと思うことを自分で再現できるから”と。

チャイコフスキー国際コンクール当日、すごく緊張した時に、“子供の頃から憧れていた曲を、技術的にも精神的にも、ある程度弾けるレベルになったということを、うれしくあるべきだ”と考えたという。

“深い音色、ということではチェロにはかなわない。ヴァイオリンの魅力は、不快直前の、美しいだけじゃない、生々しい感情の音が出ること”

“演奏している時はお客さんのために弾いてる?それとも、自分のために弾いてる?”という質問に“どちらでもない。むしろ、再現しているというかんじ。曲が主役なので”と。

ストラディバリウスの弾き心地についての質問では、“どんな楽器を使おうが、自分の音でしかない”

“目標とするヴァイオリニストは?”については、“誰もいない。人と同じは嫌なので”

などなど、他にも貴重な語録がいっぱいでした。
彼女の言うこと一つ一つが“スゴイ!!”って。

彼女は芯の強い、頭のいい演奏家だと思いました。自分の演奏にすごく自信を持っていて、でもそれは“傲慢”というものではなくて、自分をしっかり持っている演奏家ということだと思います。
演奏会ではすごく感情的な弾き方をする人のように見えましたが、実は、とても冷静な演奏家なのかもしれませんね。

さて番組では最後に、8月28日に大阪の梅田芸術劇場で行われたN響とのコンサート、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲作品35番第1楽章の模様をOAしてくれました。
そう!!その演奏会に、私、聴きに行ってたんです~!
その日のブログにも書いたけど、BSのTVカメラが入ってたのは、この番組のためだったんですねぇ。残念ながら私は映ってませんでしたけど(^_^メ)

第1楽章が終わったところで『ブラボー!!』の声と拍手が起こったことについて、インタビューアーが神尾さんに聞くと、“あれはまちがったんじゃなくて、解かってて拍手してくださったんですよね。アメリカではけっこうそういうことってあるんですけど、ここで起こるとは思ってなかったので、うれしかったです”って言ってました。

!!さすが、世界の神尾さんってかんじです。だってほんとに、思わず拍手したくなるようなスゴイ演奏だったんですから。それを、ちゃんと彼女も受け止めてくれていたってことがわかっただけでも、今日のこの番組はたいへんな価値がありました。

そして実はあさっての水曜日、神尾さんのコンクール優勝記念凱旋コンサートに行ってきます。今度はチャイコフスキー35番以外の曲も聴けるので、とっても楽しみです。

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コメント 3

カバニーニ

ええええええええええええーーーーーー!!
見たかったーーー!!!
しまったーー!
残念。。

今度の水曜にコンサート行くんですよ。
予習したかった。(笑)
by カバニーニ (2007-10-09 02:39) 

カバニーニ

って、今気づいたんですが、ももんさんも行くんですね!
チャイコフスキーのバイオリン協奏曲が、すんごい好きなんです。
いい演奏会になれば、イイですね~。
とっても、楽しみです。^^
by カバニーニ (2007-10-09 02:44) 

ももん

そうですか~!
明日、会場ですれ違ったりして……??(隣の席だったりして!)

昨夜の放送のこと、OAの前に、ブログに書いておけば良かったですね。
“弦楽ファン”最新号の神尾さんのページに書いてあったのを、偶然みかけたんですよ。

たぶん、NHKなので、要望が多ければ、再放送があるかもしれないですね。
by ももん (2007-10-09 20:07) 

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