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応急手当講習 [私の日記]

今日、会社からの指示で、応急手当講習というものを受けてきました。
イベントリスク時に、応急手当てが出来る人材を確保するという目的で、支店で男女1名ずつ選ばれたのでした。

名古屋市内の消防署に併設されている応急手当研修センターというところで、月に何回か実施されています。いくつかのコースがあるんですが、今回は普通講習1という3時間の講習を受けました。
名古屋市の場合は、名古屋市在住か在勤であれば、無料で受けられます。

講習の内容はというと、心肺蘇生法(胸骨圧迫と人工呼吸)とAEDの使い方の実技講習がメインです。

誰かが倒れているのを発見してからの一連の応急手当を、いろいろなシチュエーションを設定して、具体的にどういうことをするのかを教えてもらいました。

今まで誰かが意識を失って倒れている場に遭遇したことはないし、ドラマなどで心臓マッサージをやっている場面を何となく見たことはあっても、実際の手順などはまったく知りませんでした。
そして、医療従事者や救命士などの専門的な資格を持った人でなければ出来ない特別な技術なのだろう、私にはそういう難しそうで重責のあることは出来ない・・・と思ってました。

でも実際には、誰にでも出来なければならないこと、どんな人でも知っているべき知識と技術なのだということが分かりました。
呼吸をしていない人=心臓が正常に動いていない人にとっては、心肺蘇生を行うことは一刻も争うことなのです。応急処置が早ければ早いほど、助かる可能性が高くなるのです。
そんな一刻も争う時に、特別な資格がある人しか出来ないのでは何の意味もありません。たまたまそういう人が居合わせる確率は、ほんとに少ない。
そこに居合わせた人の何人かは、この応急手当方法を知っているべきなのです。

そういう意味では、もっとたくさんの人がこの講習を受けるべきだなぁ~と思ったのでした。でも残念ながら、自ら進んでこの講習を受けてみようと思う人は、まだまだ少ないようですね。
私自身も、会社から受講を指示されて初めて、こういう講習があるのだと知ったのでした。

さて、誰でも知っているべきだとは言いましたが、実際にやってみるとけっこう難しかったです。
一つ一つの行動は、特別難しいことは一つもないのですが、手順や注意点がなかなか一度には覚えられない…といった感じです。
もちろん、いろんなケースが想定されるので、それぞれ臨機応変に対応しなければならないし、自分一人だけでやるのではなく、周りの人たちに協力してもらうよう指示したりしなければなりません。

それに、呼吸の止まった人に触れたりするのは、実際にはかなり怖いことです。勇気が要ります。
たとえ勇気を出して応急手当てを行っても、その人が亡くなってしまったら、自分のやり方が誤っていたのではないか・・・と思うかもしれません。

でも、そういう感情は、目の前に倒れている人にとっては何の意味もありません。とにかく、一刻も争うことなのです。あれこれ迷っている暇はないのです。

今日の講習では、具体的にどういうことを言うかということも含めて、一連の動作を何度もやったので、ある程度は覚えることが出来ました。でも、いざという時に忘れないように、定期的に講習を受けることを推奨されています。

一応、今覚えていることを書いておこうと思います。これを読んでいただいている方にも、参考にしていただければと思います。

倒れている人を見かけたら・・・
①両肩を何度か叩いて、『大丈夫ですか?大丈夫ですか?』と大きな声で呼びかける。(意識があるかどうかの確認)
②意識がなかったら、大きく手を振って、周りの人に助けを求める。『誰か、助けてください!』
③集まった人の一人を名指しして、『あなた!119番に電話をして、反応のない人がいることを伝えてください!』(誰かを名指しして頼むことが大事)
④別の人を名指しして、『○○にあるAEDを取ってきてください!』(どこにあるか分からない場合は、そこの施設で働いている人に聞いてもらう)
⑤倒れている人の頭の方から胸や腹の動きを見て、呼吸をしているか確認。(口元ではなく、胸や腹が正常な動きをしているかを確認する。あまり時間を掛けない。10秒以内で判断)
⑥呼吸をしていなければ、胸骨圧迫を開始。心臓の位置は胸の中央あたり。(左胸ではありません!) 両手を重ね合わせて、肘を延ばして、真上から5センチほど下がるくらいまで押す。1分で100回位の速さで、30回。
⑦左手で倒れている人の鼻をつまんで頭を下げ、右手で顎を上げて気道確保して、人工呼吸。感染予防のシートを倒れている人の口に掛ける。自分の口を大きく開けて、肺が膨らむのを確かめながら、1秒掛けて吹き込む→止めて→もう一度1秒掛けて吹き込む。ただし、感染予防のシートがなければ、人工呼吸はしない。
⑧AEDや救急車が来るまで、⑥と⑦を交互に続ける。
⑨AEDが届いたら、持ってきてくれた人に『あなた!AEDは使えますか?胸骨圧迫は出来ますか?』と尋ねる。AEDを使える人が準備をしてAEDを使う。もう一人はこの間も、胸骨圧迫を続ける。(周りの人にも出来る人がいるか、協力を求める)
⑩AEDのケースを開けると、音声ガイダンスが流れるので指示に従う。患者の胸部の服を脱がせて、『水気無し!貼り薬無し!心臓ペースメーカー無し!』と確認。もしも汗をかいていたらふき取り、貼り薬があればはがす。心臓ペースメーカーがあれば、そこを避けて電極パッドを装填する。パッドを貼る位置は、右側鎖骨の下側と左脇腹。胸部中央の心臓を挟む位置に貼ることが大事。服を脱がせるので、周りの人に頼んで、後ろ向きに人垣を作って隠してもらうなど配慮する。
⑪『ショックを与えます』という音声ガイダンスが流れたら、自分も周りの人も離れるよう指示、『自分良し!あなた良し!周り良し!』と確認してから、電流ボタンを押す。
⑫胸骨圧迫を続ける。
⑬AEDのガイダンスが『ショックは不要です』というまで、または救急車が来るまで⑪のようにAEDを続ける。
⑭AEDを終了しても、救急車が来るまで胸部圧迫は続ける。

AEDとは自動体外式除細動器といって、心臓が正常な動きではなく細かく震えている心室細動となった場合に、電気ショックを与えて心室細動を止めるものです。自動で心電図をとって、心室細動となっている状態を確認すると『ショックを与えます!』と言うのです。
なので、『ショックは不要です』と言っても、正常な動きに戻った場合だけでなく、心臓の動きが弱かったり止まったりしている場合もあるのです。

AEDは10年位前から医療従事者以外の一般市民にも使えるようになったそうです。駅や人がたくさん集まる施設などにもたくさん設置されるようになってきていて、使える人も増え、AEDの使用が早い段階で出来るようになったことにより、心室細動になった場合でも救命率が数倍にも向上したそうです。

私自身も不整脈持ちなので、ほんとは自分用にAEDがあるといいなぁ~と。
ネットで調べてみると、家族に心臓疾患の患者がいる家などでは自宅にAEDを常備しているところもあるそうです。セコムでは、購入なら30万円前後ですが、月5000円位でレンタルしているようです。

講習には20台前半と見える若い男女や、外国人、サラリーマンなど、いろんな人が参加されてました。
2回目の人たちもおられたようです。
修了証のカードにも、2~3年ごとに定期的に受講することを前提に、受講日を記入する欄がありました。

会社からの指名で『なんで、私なの~?(理由は、総務課長なので)』とぼやいておりましたが、思いの外、貴重な体験をすることが出来て、ラッキーでした。


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