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免疫力アップ大作戦!㉛新潟・佐渡島3日目 [旅行]

新潟佐渡旅行、最終日。
朝の加茂湖。
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フェリーが両津港に入港する様子も。

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朝食は、バイキング。夕食とは違う会場で。結婚式とか出来そうな大きなホールでした。こちらには外国の方もたくさんいました。
最近は日本中どこでも、たくさんの外国人観光客の姿を見かけるようになりました。日本に行ってみたいと思う外国人の方が多いということは、誇らしい事ですよね。
どこのお宿でも外国人観光客に泊まってもらうため、いろいろな努力をされているようです。
こちらのお宿も例外ではないようで…というよりも、ものすごく精一杯のおもてなしをされている様子が窺えました。
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朝食後部屋に戻ってのんびり外を眺めていると、観光バスが発車するようで。6,7人のスタッフさんたちが発車するバスに向かって、大きく手を振っていました。すると…バスが発車して、高台になっているホテルの前から国道に出る間に、スタッフさんたちが一斉に全速力で走り出して…バスが国道に出て見えなくなるまで大きく手を振り続けて、最後に深々とお辞儀をしていました。もうバスのお客さんからは見えていないだろうに、ひたすら真剣に手を振ってお見送りされていました。
今までこんなに一生懸命にお見送りをしている様子を見たことがありません。びっくりしたのと同時に、『素敵だな[ぴかぴか(新しい)]』と思って。

外国人観光客の団体さんだから?とも思いましたが、私が出発する時、車でナビを操作していたら、年配の女性スタッフさんが窓の外でニコニコと。私をお見送りするために、車に乗り込んでから出発するまで待っていてくれていたのでした。出発の用意が出来るまでの間、名古屋から来たこととかこれから行く所の話などおしゃべりして、『佐渡にまた来てくださいね』と、最後には大きく手を振って見送っていただきました。
観光バスのお見送りも、けっしてパフォーマンスじゃないんだなぁ~と。温かい気持ちになりました。

それでは、こちらのお宿『両津やまきホテル』さんの採点です。
部屋4、お風呂5、夕食4、朝食3、接客サービス4、癒され度4、コスパ5
総合評価は…4.1[満月][満月][満月][満月][三日月]
ちなみにじゃらんの口コミでは3.4と辛口ですが。

5点はお風呂とコスパ。
お風呂は、内湯も露天風呂も広くて、洗い場もたくさんあって、ゆったり浸かれました。お湯の温度もちょうど良く、柔らかくていいお湯でした。
コスパは、お料理の内容もお風呂もとても充実していて、休前日にもかかわらず都会のビジネスホテル並みのお値段。かなりお得です。

4点は部屋、夕食、接客サービス、癒され度。
部屋は、備品などはシンプルながらも、景色も良く、静かでした。難点といえば、布団がちょっと薄かったことかな。
夕食は、ベニズワイガニが一杯ついて、品数も多く、美味しかったです。食べ応えがありました。
接客サービスは、フロントの対応や食事係のスタッフさんは可もなく不可もなくといった感じでしたが、情熱的なお見送りでポイントアップ。
癒され度は、お風呂が気持ちよかったのと、部屋が静かだったので。

3点は朝食。
バイキングの品数は適度にありましたが、あまり特色のない品ぞろえといった感じだったので。

コスパが良かったので、再訪ありのお宿でした。

最終日、まずはもう一度真野まで行って、佐渡歴史伝説館へ行きました。
佐渡島に伝わる伝説を紹介した施設です。
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午前中だったからか、お客さんはほとんどいなくて、一人でゆっくり見て回ることが出来ました。
第1景から12景まで、人形が動いたりしゃべったりして伝説を紹介するのを、順番に移動しながら見ていくようになっています。

第1~3景。鎌倉時代、承久の乱に敗れて佐渡へ配流された順徳天皇とその第一皇女慶子女王のお話。
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京へ帰ることもなくこの佐渡で崩御された順徳天皇の都への想いを詠った和歌が詠まれます。

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京の都、承久の乱、佐渡への配流の情景が動く絵巻で紹介されます。

第4~6景、こちらも時は鎌倉時代、北条時宗の勘気を受けて配流になった日蓮聖人のお話。
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第7~8景、室町時代、足利義政に疎まれて流罪となった世阿弥のお話。
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とても精巧な造りの人形が能を舞います。
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この佐渡島はたくさんの能舞台があることでも有名です。国内の能舞台のうちの3分の1ほどがこの佐渡にあるそうです。佐渡島に再訪する機会があれば、今度はぜひ能舞台を見てみたいです。

第9~12景、語り部のおじいちゃんおばあちゃんが、佐渡に伝わる民話について話してくれます。
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酔っぱらいのおじいちゃんといねむりおばあちゃんの掛け合いがユーモラス。
その二人の話を一生懸命にかぶりつきで聞いている男の子が。
『あれ?他に大人がいないのに、この子、一人で来てるのかなぁ~?親はどうした?』
『それにしても、こんなにじっと聞き入っていて、そんなにこのおじいちゃんたちの話が面白いのかな?』
…と、この後続く民話のお話を見終わるまで、しばらく本気で信じておりました。
『に、人形だったのぉ~[exclamation×2]』男の子、まったく動く気配なし[わーい(嬉しい顔)]

安寿と厨子王伝説。森鴎外の山椒大夫のお話ですね。
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実は、この安寿と厨子王のお話は私の実家のある京丹後にも伝わる伝説で、小さい頃から馴染みのあるお話なのでした。
奥羽の太守であった父がでっち上げの罪で配流になり、その妻と二人の子供たちは父をさがしていたところ、人買いにさらわれ、安寿姫と弟の厨子王は丹後由良の山椒大夫のもとに連れて行かれ、母は佐渡へ連れて行かれた。姉弟は山椒大夫のもとで酷使されて、安寿姫は厨子王を逃がした後に身を投げたという。厨子王は京へ逃れ、成長して立派な役人となり、父の汚名を晴らし家を再興することが出来た。そして生き別れた母を探して佐渡へ渡り、『安寿恋しや~、厨子王恋しや~』という唄を歌っている盲目の老婆に巡り会う。それは厨子王が探し続けた母であった。
というお話。

こちらは夕鶴。鶴の恩返しのお話。
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『決して,機を織っているところを見てはいけませんよ』と言われたのにもかかわらず、よひょうは我慢できずに覗いてしまう。つうは、悲しげに鶴となってよひょうの元を去っていく…というお話。
実はこの夕鶴、小学校の時に劇をやった記憶があるような。

そして3つ目のお話は、おけさ伝説。猫が可憐な乙女になって飼い主の窮状を助けるお話。
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佐渡おけさの民謡の元になっているお話。おけさとはこの猫ちゃんのことだそうですヨ。

佐渡って、昔は配流…島流しの刑で送られることが多い島だったんですね。ジェットフォイルもカーフェリーもなかった昔、本土から佐渡へ渡ること自体が最大の苦難だったのだと思います。何時間も掛けて荒波の日本海を渡る…ほんとうに大変なことだったんでしょうね。
しかし、金山があったことから、宝の島でもあったんですね。

けっこう時間をかけてゆっくり見て回ったので、池の鯉を見ながら休憩タイム。ル レクチェという洋ナシのソフトクリーム。美味しかった[ひらめき]
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ところで、こちらの伝説館の売店にはちょっとした有名人の方が働いておられます。北朝鮮の拉致問題で帰国した曽我ひとみさんの夫、ジェンキンスさんです。ジェンキンスさん、お土産のおせんべいを箱詰めされてました。もう10年、こちらで働いておられるそうです。
こちらで働いておられることを大々的に宣伝に使っておられるようですが…日常生活の一つである職場で興味本位に取材されたり声を掛けられたりするのは、たぶんご本人にとってはあまりうれしい事ではないのでは?と思いますが、拉致問題を風化させないために敢えてそうされているのでしょうね。
現に、私自身ももう拉致問題のことは忘れてしまっていましたが、こちらでジェンキンスさんが働いているのを見て、拉致問題のことを思い出し、すこし調べてもみました。

ジェンキンスさんは、アメリカ軍の下士官として朝鮮半島軍事境界線に駐屯していた25歳の時に北朝鮮へ投降、以後約40年間も北朝鮮を出ることが叶いませんでした。亡命なのか拉致なのかは、ご本人にしか分からないようですが、北朝鮮には政治亡命者として、アメリカ軍には逃亡兵として扱われることになりました。
北朝鮮で結婚した曽我ひとみさんが帰国した後も、逃亡兵とみなされていたことから、しばらくは北朝鮮に留まっていましたが、日本政府の働きかけもあり2004年に二人の娘さんと一緒に北朝鮮から出国。逃亡兵としての刑に服した後、曽我ひとみさんの故郷であるこの佐渡島に居を構えられたのでした。
その後は、こちらの佐渡歴史伝説館の職員として働きながら、自伝を書かれています。

奥さんの曽我ひとみさんは、この佐渡島でお母さんのミヨシさんと一緒に北朝鮮に拉致されました。今もまだ、ミヨシさんの行方が分かっていません。
ミヨシさん以外にも行方の分かっていない拉致された人たちがたくさんいますが、2002年、小泉首相と金正日の首脳会談により5名の拉致被害者帰国が実現されて以降、その他の被害者の帰国は叶っていません。
世論の声もトーンダウンしていった中で、ジェンキンスさんがこちらで働き続けておられることは、とても大事なことなんですね。拉致問題について私たちに何が出来るのか分かりませんが、ジェンキンスさんにお会いしたことをこうやってブログに書いて、みなさんに読んでもらって考えてもらうことが、拉致問題解決の一助になればと思いました。

佐渡歴史伝説館を後にして向かったのが、トキの森公園。
秋を感じさせる景色に出会いました。
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ゆるキャラのサドッキーちゃんがお出迎え。
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トキのひな誕生のお知らせも。

トキはニッポニア・ニッポンという学名で、羽の色がオレンジがかったピンクでとても美しい鳥です。明治以降絶滅の危機に瀕し、特別天然記念物、国際保護鳥に指定されています。
こちらの施設では、トキに関する様々な解説やトキの保護増殖、野生復帰の取り組みに関する展示がされており、トキのことを良く知ることが出来ます。
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トキをこちらの施設で飼育し、放鳥して観察を続けています。その方法や観察の様子も展示されています。
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トキの羽の色、ほんとにきれいです。

増殖ケージで飼育されているトキを観察することが出来ます。
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トキふれあいプラザでは、私が行った時は他に誰もいなかったので、年配女性のトキガイドさんがたくさんトキについて解説してくれました。
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トキの羽は、拾った人のものと決められているそうです。あまりにも美しい鳥であるためにその羽を乱獲することがないよう、拾った人が他の人に譲ったりすることが禁止されているそうです。
トキの羽を実際に触らせてもらいました。滑らかな感触。毛並みが乱れても、手でしごいてやればすぐに元通りになるんですヨ。

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観察場所からトキがいる場所までは少し距離があるので、望遠鏡が備え付けられています。
精悍なトキのアップ[ひらめき] この写真は望遠鏡にカメラのレンズを当てて撮ったんですヨ[わーい(嬉しい顔)]
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トキの羽のピンク色は、成長とともに色濃くなっていくそうです。
ここでしばらく粘っていたんですが、残念ながらトキが飛ぶ姿は見ることが出来ませんでした。実は、ガイドさんと話していて目を離したすきに、止まり木から飛んで移動したみたいなんですが、見逃しました[たらーっ(汗)]
このあと30分ほど待てば、トキたちのおひるごはんだそうで、飛ぶところも見られるそうでしたが、船の時間もあるので断念。
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こちらは、今年の4月に生まれたヒナの写真です。

トキのふれあいセンター周辺はこんなに美しい光景が。
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お天気も良くて、ほんとに清々しい気持ちになれました。

そして佐渡旅行最後の目的地、加茂湖畔へ。前日泊まったお宿からも見えていた加茂湖ですが、湖畔でゆっくり湖を見られる場所がないかなぁ~と探していたところ、芸能とときの里という道の駅があるのを地図で見つけて行ってみました。が、道の駅は能舞台の季節が終わったせいなのかとても閑散としていて、湖も見れませんでした[あせあせ(飛び散る汗)]
それでも何とか車を停めて湖を見ることが出来るところへ行きたいと思ってウロウロと捜索したところ、こちらの場所を発見[ひらめき]
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遊歩道になっているようでした。
そよ風が気持ちよくて、しばしのんびりと湖を眺めてから、両津港へ向かいました。

ところで最後になりましたが、今回お供のレンタカーはこちら。トヨタのアリオン。いつも乗っているアクアよりもグレードの高い車種のようです。
が、アクアよりも車長が長いようで、駐車場に停める時けっこう苦労しました。後ろの垣根に当ててしまうことも1,2度ほど…[あせあせ(飛び散る汗)]
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乗り心地は良かったけど、やっぱりコンパクトカーの方がいいですね。

レンタカーを返却した後、ジェットフォイルの出発時間まで余裕があったので、レストランでランチ。
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海の見える席で、まずは[ビール]
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トビウオのすり身が練りこんであるという金持ちうどんを。なんで金持ち…?と思ったら、おもち入りのお揚げさんが乗ってました。関西風だしに慣れ親しんだ者としてはちょっと違和感のあるお出汁でしたが、美味しくいただきました。

売店ではこちらの3品を購入。
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帰りのジェットホイルも、行きと同じ1階1番A席。同じ景色だったので、違う席にすればよかった~
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ジェットホイル、この日は波が1~2mとけっこう揺れましたが、スイスイと波の上を滑っていくようすは見ていて面白かったです。さて、新潟港が近づいてきました。

新潟駅からの帰りも、ときMaxの2階席グリーン車。快適。
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東京駅で乗り換えた新幹線の中で夕食。
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たくさん品数があって、幕ノ内御膳に舌鼓。

名古屋の自宅から佐渡の両津までは、5つもの乗り物を乗り継いで約6時間半の旅。長旅だったけど、ず~っと前から佐渡島に行ってみたかったので、念願叶いました。いい旅でした[るんるん]
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