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時代錯誤?! [おしごとのこと]

ちょっと頭の痛い話。。。

私の部下の中に、8月末から産休・育休を取得する予定の女性(Aさん)がいます。Aさんは一人目の産育休を1年半ほど取って昨年4月に復帰、今回2回目の取得となります。

労働基準法では、産前6週間(本人が申請した場合)と産後8週間(強制的)は、母性保護のために休業させなければならないという規定があります。
もちろんうちの会社の規程もそれを遵守したものになっています。

5月上旬にAさんから妊娠の申告があり、8月末から産育休を取る予定であることが分かってから、Aさんの休業に備えられるよう、事務課の業務分担を急きょ変えました。

うちの課は、3名ずつのチームで異なる商品の事務を担当しています。
現在Aさんと同じ商品の業務を行っているのは、Aさんを含めて3人。Aさんが休業すると2人になってしまいます。しかもそのうちの1人は時短勤務者。

業務には忙しさに波があり、案件が集中する時はとても2人ではこなしきれません。なので、忙しい時にカバー出来るように、別の商品の業務をやっているBさんに、Aさんがやっている業務を一から覚えてもらっているところです。
5月の下旬からAさんが休業する8月末までの実質3ヶ月間で、Bさんに一人前になってもらうべく、OJTを集中的にやっている状況。
この間は、それまでBさんが中心となってやっていた別の業務が出来なくなり、Bさん以外の2人のメンバーの負担が増えている状態。。。

こういう状況の中、Aさんから7月に計6日の年休申請がありまして。。。

Aさんは、この4月から6月の3ヶ月間で、すでに12日の年休を取得しています。7月の予定を含めると18日・・・月平均4.5日になります。6月には1週間の連続休暇も取っています。
この1週間の連続休暇は、職場離脱義務と有休消化率アップのために、1年度に5日間連続して休暇を取るようにと会社から義務付けられているんですが、5ヶ月間しか就業しないのにもかかわらず、1年間仕事を続ける人と同じように取得しています。会社としては、退職や産育休など年度途中で休業する人にも適用されるのかを明確に定めていないため、規定上では取得可能なのです。

Aさんからは、『医師の指導がある訳ではないけど、出来るだけ体を休めたい』ということでした。
有休休暇は毎年年度初めに20日与えられますが、前年度までに未消化だった有休は20日まで翌年度に取得できるので、最大40日可能です。
Aさんとしては、8月末の産育休前までのあいだに、この40日の有休を出来る限り消化したいという訳です。

実際に5月6月もよく休暇を取っていたので、Aさんには案件を担当してもらうことが難しくなってきています。その分、他の2人の業務負担が増えています。
なおかつ、今はそのうちの1人が、BさんのOJTに付きっ切りになっているので、実質的に稼働しているのは1人という状態。

それでも5月6月は、忙しさの状況を見ながら休暇を取得しているようだったので、休暇の承認をしていましたが。。。

それが今日、7月の休暇申請を一気に6日分!!
あまりにも違和感を感じて、支店長に相談しました。

労働基準法では、産前産後休業までの妊娠中も、医師の指導があれば、事業主は勤務時間の変更や勤務内容の軽減等の措置を講じなければならない、と定められています。

Aさんからは『医師の指導がある訳ではない』とは聞いているので、この規定には当てはまらない状況だと思うのですが…

子供を産んで、子育てをしながら女性が働くこと、これは日本社会にとってはとても大事なことだと思います。少子高齢化の日本にとっては、女性の労働力を活用出来る環境を整えることは必須だとも思います。

ただ・・・そのために定められている法律の規定を超えて、手放しで多くの休暇を認めていいものなのか・・・??

当然妊娠中の女性に対する基本的な配慮はしていますが、負担が増える他のメンバーのことも考えなければならないと思うのですが…
理想論としては、Aさんが休業する代わりに会社が他の人を雇ったり、他部署から配置換えなどをしてくれるのが一番ですが、そう簡単にはいきません。仮に新しいメンバーがやってきたとしても、仕事を覚えるまでの間は戦力が落ちます。
今回は、Aさんの補充はあまり期待できそうになく、今いるメンバーの中でやりくりしなくてはいけないので、Aさん以外のメンバーにかなり負担がかかっている状態なんです。

が、Aさんは『出来るだけ休みたい』と。
正直、『それって、ありなの??』と思ってしまいます。
子供を産んで子育てしながら働こうと思っている以上、自分が休業を取ることで負担が増える同僚に対して理解を得る努力や、迷惑を掛けることに感謝する姿勢が必要なのでは?と思ったりするんですが、それって時代錯誤??

Aさんが『出来るだけ休みたい』と言って自由に休暇を取ることで、他のメンバーが休めないという状況にもなっています。

有休は権利でもあるし、認められた日数を消化することになんで文句を言われなくてはいけないのか!という思いがあるんだと思うけど。

明日、Aさんにこのことについて話をするつもりです。
7月の有休申請についは、事前に休む日を決めるのではなく、業務の繁忙を見ながら、他のメンバーへの負担が最大限低くなるように調整しながらにしてほしいと。

ちなみに、管理職は部下から有休申請があっても100%承認する必要はなく、業務の繁忙や状況によっては承認しないことも認められています。
相談した支店長も私と同意見でした。


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