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新春浅草歌舞伎2019 [歌舞伎!!]

1月13日、この日は浅草へ。
新春浅草歌舞伎が公演される浅草公会堂は浅草寺のすぐ隣にあるので、せっかくだからということで、浅草寺&仲見世に行ってみました。浅草に来たのは…四半世紀ぶり(^^;
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仲見世通りの入り口には、歌舞伎俳優さんたちの招き看板がありましたヨ~
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浅草寺山門の宝蔵門と五重塔、とても美しいですね。
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スカイツリーとのコラボショット[ひらめき] 夜のスカイツリーも素敵。

さて浅草公会堂へ。こちらも『大入』です。
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新春浅草歌舞伎、第一部。
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席は1階し列21番。真正面なので、前の方の頭でちょっと見え辛い席でした。
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舞台始めは『お年玉』、尾上松也丈による年始ご挨拶です。この新春浅草歌舞伎は、若手俳優さんが大役に挑戦する登竜門的な意味合いがあり、将来の花形スター候補が勢揃いする公演です。このお年玉もメンバー9名が交代で勤めています。松也丈は今回のメンバーの中では最古参なので、さすがに口上も貫禄がありましたね~

一つ目の演目は『戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)』常磐津の舞踊です。
中村歌昇丈&中村種之助丈、さすがに兄弟だけあって息もピッタリ。
中村梅丸丈、『NARUTO』の春野サクラ役で初めて知った俳優さんですが、『実は本物の女性では??』と疑いたくなるくらいの可愛らしさです。素顔も超イケメン[ぴかぴか(新しい)]

梅丸丈は一般家庭出身で、中村梅玉丈の部屋子さん。部屋子というのは、いわゆるお弟子さんとは違って、幹部俳優さんに見込まれて我が子同然に行儀から芸まで教えてもらう子役さんのこと。歌舞伎は世襲の世界ですが、名跡を継ぐ直系の子供がいなかったり、いても歌舞伎役者としての才覚がなかったりすると、血縁者だけでは成り立たないのですね。そういう意味で、将来性や才能のある一般家庭出身の子役をスカウトして、エリート教育をしていく・・・というのが部屋子。ゆくゆくは芸養子となって名跡を継ぐこともあるそうです。
部屋子として有名な方は、坂東玉三郎丈や片岡愛之助丈などなど。この新春浅草歌舞伎にも出演している中村鶴松丈も、亡くなった十八代目中村勘三郎丈の部屋子さん。エリート候補生と聞くと、注目度[グッド(上向き矢印)]ですね~

二つ目の演目『源平布引滝 義賢最期(よしかたさいご)』義太夫狂言の名作。
眼目はなんといっても、松也丈勤める主人公義賢の壮絶な大立ち廻り・・・題名に『最期』とあるくらいに、スゴイのです。中でも『戸板倒し』&『仏倒し』がヤバすぎます[あせあせ(飛び散る汗)]
『戸板倒し』は、二枚の戸板のみで足場を組んだ戸板の上に素襖姿のままで立ち、そのまま倒れるというもの。『仏倒し』は仁王立ちのまま階段の上から前のめりに倒れ込む・・・文章で書くとなんだかよく分からないと思いますが、百聞は一見に如かず。あまりの物凄さに、客席からは『ワ~[exclamation] キャ~[あせあせ(飛び散る汗)]』という声があちこちで上がります。

三つ目の演目『芋掘長者(いもほりちょうじゃ)』とても楽しい舞踊です。
しばらく上演が途絶えていたのですが、坂東巳之助丈の父、亡くなった十世坂東三津五郎丈が新たな振付を施して当代中村芝翫丈と共演して復活させました。今回は二人の息子さんである巳之助丈と橋之助丈による共演です。
みっくんの本格的な舞踊を観るのは初めてでしたが、さすがに踊りの名手と言われた三津五郎丈の息子さんだなぁ~と。踊りが出来ないという設定のお役なので、わざと下手に見えるように踊らなければならない難しさ・・・『実は、踊りの名手なんだぜ~』ということは見せずに見事に踊っていました。
橋之助丈の踊りも素晴らしかったデス。

第二部の席は、1階た列19番。舞台の見え方は第一部とほぼ同じでした。が、4席ほど離れた席の女性客が上演中に隣り同士でよく話しをしていて、けっこう気が散ってしまいました。あまり歌舞伎を観たことがない人に、解説をしてあげているようでした。

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第二部のお年玉は、橋之助丈が登場。たった一人での口上なので緊張していたのか、ちょっとかんでました~(^^;

一つ目の演目『寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』お正月に上演されることの多い、曽我物の定番です。私が初めて歌舞伎を観たのがこの演目なんですヨ。
曽我五郎を尾上松也丈、曽我十郎を中村歌昇丈が勤めます。実は翌日の歌舞伎座でも曽我物が掛かり、中村芝翫丈が曽我五郎を勤めるのを観たんですが、同じキャラクターなのにやはり勤める俳優さんによって全然違うんですね。芝翫丈の五郎は面白い位にキャラ立ちしていて、さすがに年季が入っているなぁ~と。比して松也丈の五郎は、まだまだおとなしいかも。

二つ目の演目は『番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)』岡本綺堂作の新歌舞伎です。
主人公の青山播磨を中村隼人丈、お菊を中村種之助丈が勤めます。
番町皿屋敷・・・怪談ものかと思っていたら、切ない恋愛のお話です。播磨と恋仲のお菊が、播磨の自分への気持ちが本物かどうか知りたいがために、割ってしまったら手討ちになる言われていた青山家の家宝であるお皿を割ってしまいます。本気なら許してくれるのではないかと思って。。。
お皿を割ったのがお菊だと分かった播磨は『粗相だろう』とお菊を許し、妻になろうとしているお菊を手討ちにするはずがないと言います。
ところが、お菊が自分の気持ちを試すためにわざとお皿を割ったことが分かり…お菊を手討ちにしたのです。自分の気持ちが本気ではないと疑われたことに失意して。
本気で好きだという気持ちを伝えるために、最愛の人を手にかける・・・播磨という男の純粋な気持ちが、胸にグッときます。心理描写が難しいお役ですが、隼人丈、とても見事に勤めておられました。

平成最後の新春浅草歌舞伎の切りは『乗合船惠方萬歳(のりあいぶねえほうまんざい)』
メンバー9人全員が一堂に会する舞踊です。一人一人がそれぞれ芸を披露してから、仲良く船に乗り込んで幕引きになります。
橋之助丈、大人になってから初めての女方に挑戦。新しいことに挑戦して芸の幅を広げる、そういう姿勢が大切なんですね~

今回の幕間でのお食事。
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お弁当は新春浅草歌舞伎特製のお弁当。出演者の好きな食べ物を集めたお弁当です。ネットで予約していたんですが、お腹が空いていなかったので、ホテルへお持ちかえりしました。美味しかったデス[るんるん]

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