免疫力アップ大作戦!㉜京都・滋賀2日目 [旅行]
京都・滋賀旅行二日目。
朝ごはんは別のお部屋で。二間続きの大広間を仕切ってあるんですが、おひとり様×二組専用で。もう一人のおひとり様も、私と同世代の女性。席がそれぞれ窓を向いて用意されていたので、微妙に話しづらいかんじ。ちょっと気まずかったなぁ~
それでは、然林房さんの採点です。
部屋3、お風呂3、夕食5、朝食3、接客サービス2、癒され度4、コスパ2
総合評価…3.1
じゃらんの口コミはなし。ちょっと辛口だったかな?
唯一の5点満点は夕食。
やっぱり松茸会席が美味しかった~ 品数も多くて、食べ応えがありました。
4点は癒され度。とても静かで、露天風呂にも癒されました。WiFiが繋がらなかったのでタブレットを触らず、テレビもつけず、な~んにもしないでゆったりと時間を過ごすことが出来ました。
3点。
部屋は、広くて琉球畳が気持ち良かったですが、中庭があるのにすだれで外が見えないのが残念。露天風呂があるので外から見えないようにという配慮とは思いますが…お風呂の所だけを見えないように仕切りを設けるとか出来そうなんですけどね。アメニティや備品は普通。
お風呂、宿の大浴場は湯船も脱衣場もとても広かったけど、キャパが広い割にはドライヤーの数が少なくて、修学旅行生が一度に入ったらドライヤー待ちに長蛇の列が出来そうでした。大きなお世話ですが。あと、シャワーが途中で水になりました(;'∀') 部屋の露天風呂も、自分でお湯を張らなくてはいけなかった。掛け流し出来るようになっているなら、到着時にはお湯を張っておいてほしいなぁ~と。
朝食は、気まずい雰囲気で落ち着かなかった~ 内容も特に目新しさもなく普通。
2点。
接客サービス、フロントのスタッフさんが部屋まで案内してくれたんだけど、早口で早足。ついていくのに小走りになってしまいました。部屋の露天風呂の使い方の説明もなく。一泊4万円の価格設定からすると、特別感がまったくありませんでした。
そういう意味でも、コスパは低いです。平日でもこの値段、休前日だと6万円弱…というのはあまりにも納得感がありません。
夕食が良かっただけに、もう少し接客サービス面での高級感があればなぁ~ 京都は人気の観光地なので、何もしなくても客さんに困らないのかもしれないけど…
2日目は、このお宿から歩いてすぐのところにある紅葉スポットから。この日は土曜日なので人出が多くなる前にということで、8時15分位にチェックアウトして向かいました。
『源光庵』曹洞宗のお寺で、『悟りの窓・迷いの窓』と『血天井』が有名です。
あまりにも早すぎて、まだ開いてませんでした。一人旅の男性に続いての2番乗り。門の外のあまりにも素敵な紅葉を愛でながら、待つこと5分。
左側の丸い窓が『悟りの窓』、右側の四角い窓が『迷いの窓』
悟りの窓は禅と円通の心を表していて、迷いの窓は人間の生涯、生老病死の四苦八苦を表しているとか。…その境地は良く分からないけど、静かに正座してこの二つの窓を眺めているだけで、とても穏やかな気持ちになれます。
1番乗りの男性がしばらく座って眺めておられたので、その後に続いて私も。その後続々と人がやってきて写真を撮ったりガヤガヤとしてきたので、2番乗りで良かった~
こちらが本堂の『血天井』。
伏見桃山城の遺構で、関ヶ原の戦いの直前、徳川軍の武将鳥居元忠が伏見城の戦いで討ち死にした際、家臣が後を追って自刃した痕跡だそうです。この源光庵を含む八つの京都のお寺に、供養のためにそれぞれ分けて天井板として貼られているそうです。
『つれづれなるままに』と題された訪問帳があったので、私も一筆。
続いて訪れたのは、『常照寺』。こちらも素晴らしい紅葉
『吉野太夫寄進の山門』
寛永の頃、京の都に名を轟かせていた吉野太夫が巨財を投じて寄進した山門だそうです。この吉野太夫を紹介したビデオを見ることが出来ます。
境内の中の紅葉もきれいです。
もう一つ、このエリアで有名な紅葉スポットの『光悦寺』があるんですが、この日は門徒さん限定のお茶会があって一般客は入れないようになっていました。残念。
それでも外側からみても、見事な紅葉が見られましたヨ。
一旦荷物を受け取りにお宿まで戻って、タクシーで京都駅へ。タクシー代が掛かりますが、この日はある体験工房を予約していたので、急がねば。
京都から新幹線で米原へ。駅前でレンタカーを借りて、次の目的地の長浜へ。
長浜というと長浜城というイメージしかありませんでしたが、長浜城の城下町として栄えた旧市街地が、黒壁スクエアという観光スポットになっているということを知って、行ってみることにしました。
北国街道の『武者隠れ道』、武者が隠れやすいように家並みを凸凹させてあるそうですヨ。
黒壁スクエアの中心部にある黒壁ガラス館。今はガラス製品を売っているお店になっていますが、もともとは明治時代に銀行として建てられた洋風建物で、有形文化財になっています。
見事な楼を頂いている建物ですね。浄琳寺というお寺です。
こちらは『翼果楼(よかろう)』さん、鯖そうめんが有名なお店のようです。大行列が出来てました。すごくいい匂いがしていて、並んでも食べたいと思うんでしょうね。
そして、体験工房の予約時間になりました。吹きガラス造りの体験で~す
まずは、コップや花瓶などどんなガラス製品を作るのか、形や色も決めていきます。私は広口のグラスで、色はピンクと青を選択。
そして作業中の注意点などの説明を聞いてスタート。工房のスタッフさんとのマンツーマンで、作業時間は15分ほど。
ガラスの元のことをバッチと言います。ガラスの主な原材料は珪砂(けいさ)ですが、それだけではガラスにはならないので、色々な化学物質を混合して、炉の中に溶けた状態になっています。炉の中は約1200~1400℃。
原材料の種類や調合を変えることで、いろいろな種類のガラスが出来ます。
改めて考えてみたことがないけど、ガラスそのものは自然界には存在しない、化学反応を利用して作った人工物なんですね。色々な種類の原材料を混合して最初にガラスを作った人って、スゴイ
まずは吹き竿と言われる中が空洞になった棒にバッチを巻き付けて、炉から取り出したところです。
炉でガラスを柔らかくして、取り出してガラスの形を作る。取り出したガラスはすぐに冷えてくるので、また炉の中に入れて柔らかくする。この作業を繰り返して、少しづつ形を整えていきます。
炉の中では、柔らかくなったガラスが竿から落ちないように、常に竿を回転させています。炉の中でも、取り出して形を作る際も、常に遠心力を使う作業が多いです。
選んだ色の着色剤をつけました。バッチは赤っぽい色、着色材はピンクと青色をマーブル状につけました。
また炉の中に戻して柔らかくしてから取り出し、今度は吹き竿に息を少しづつ吹き込んでガラスを膨らませていきます。そして形を整える道具(鉄リンや紙リンなど)で形を整えていきます。この工程を交互に繰り返します。
この時に使った形を整える道具は紙リン。なんと分厚い新聞紙を水に濡らしたものです。左手は作業台のアームの上で竿をコロコロと回転させながら、右手の手のひらに乗せた新聞紙を当てて形を整えます。軍手と分厚い新聞紙を挟んでいるとはいえ、高温のガラスを触ることになるので、緊張の一瞬でした。
この瞬間は両手がふさがっているので、写真は撮れません。
グラスほどの太さまで広がってきたら、吹き竿から一旦切り離すための作業。巨大なピンセットみたいな形の洋バシで吹き竿との接着部分に近い所にくびれを作ります。
次に、台座がある時は、別の竿に巻き付けたガラスを台座部分にくっつけていきます。パドルという平らな木ゴテで、グラスの底になる部分をきれいに整えていきます。
今回は台座がない底が平らなコップなので、この作業はありません。
少量のバッチが付いた別の穴の開いていないポンテ竿を、グラスの底の中心部にくっつけます。
先ほど付けたくびれ部分に傷をつけて、軽い衝撃を与えて切り離します。先ほどまでの先端はグラスの底の部分でしたが、今度は飲み口の方が先端になります。これでグラスの向きが反対になりました。
今度はグラスの飲み口を広げていく作業です。切り離した所に小さい穴が開いているので、アームの上で左手で竿を回転させながら、右手に持った洋バシで広げていきます。
1枚目の写真は私が自撮りしたんですが、2,3枚目は別の方がやっているところを撮らせていただきました。
先ほどまでは竿との接着部分は細くなっていましたが、洋バシを使って、一気に底の部分を広げていきます。さらにグラスの高さを出すために、洋バシで整えていきます。飲み口の部分もきれいに均していきます。
形が整ったら、最後に竿を切り離す作業です。先ほどと同じように竿とガラスの接着部分に傷をつけて、軽い衝撃を与えると簡単に切り離せます。切り離した部分がギザギザになっているので、部分的にバナーを使ってきれいに均します。
完成したグラスは急激に冷ますと割れるので、500℃の保温庫で何日か掛けてゆっくりと冷ましていきます。
工房では、出来上がった作品を宅配で送ってくれます。
じゃぁ~ん 私が作ったグラスですヨ~
ピンクと青のマーブル模様、いい感じに出来ました
吹きガラス体験ということで、吹くだけなら簡単だろう~思ってましたが、高温なものを扱うのでとても緊張したし、形を作る作業がメインで意外と難しかったですが、すごく楽しかったです。
物を創る、という作業からは縁遠い日常ですが、たまにはこういうのもいいですね
黒壁スクエア散策の締めくくりは、こちら。
近江牛の牛まん、美味しかったですヨ~
黒壁スクエアを後にして、琵琶湖沿いを20分ほど走って湖北町尾上温泉へ。この日のお宿『紅鮎』さんへ到着。全14室のこじんまりとした琵琶湖湖畔の一軒宿です。
湖北町、実は2010年に長浜市に編入されたので、ここも長浜市なんですね。
湖北町といえば浅井長政の居城であった小谷城をはじめ、浅井軍と織田軍との姉川の戦いなど、戦国時代の悲劇の舞台となったところでもあります。特に浅井長政とお市の方、茶々とお初、お江の浅井三姉妹にまつわる伝説がたくさん語り継がれているようです。
立派な鎧武者のお出迎え。案内してくれた仲居さんによると、こういう鎧は田畑から出土したものが多いそうです。戦場で戦って亡くなった武士の遺品が、そのままになっていたんですね。
お宿のロビーからは琵琶湖が望めます。竹生島をバックにキラキラ光る琵琶湖、ほんとに一枚の絵画のようです。
玄関で靴を脱ぐので、館内はすべてこのように畳敷きです。これ、けっこう癒されます。
部屋は露天風呂付、10畳の和室。広縁には心地良いソファーとマッサージチェアが。このマッサージチェア、今までで見た中で一番高機能の優れもの。足のもみほぐしが出来るものは多いですが、腕を挟んでもんでくれるのは初めてでした。ムチャクチャ、気持ちいいです
ベランダにもテーブルセットが置いてあって、琵琶湖をじっくり見ることが出来ます。
冷蔵庫の中には、ソフトドリンクやビールや日本酒もあって、すべて無料
コーヒーマシンもありますヨ~
普通の浴衣と作務衣、バスローブの用意もありましたが、女性は色浴衣を選べるようになっています。ここはやっぱりピンクでしょ
露天風呂への出入口用の足ふきマットの下に、滑り止めマットも用意されていて、なんとも気遣いが素晴らしいなと。温度計のアヒルちゃんも、Goodです
露天風呂で~す 信楽焼の陶器製。源泉が低い温度なので加温していますが、保温機能が付いているので、4時間毎に保温スイッチを入れれば、いつでも好きな時に入れます。
お風呂から見える景色も素晴らしい~
あまりにも美しい景色だったので、ゆっくりベランダで鑑賞して過ごしました。
夕日が琵琶湖対岸の比叡山に落ちていく様子、言葉になりません。
部屋の露天風呂もすぐに入れる状態だったけど、まずはお宿の大浴場へ。ちょうど夕日が沈む時間帯に行ってみました。すると前日に続いて、またまた先客はなし。露天風呂も独り占め~
狙い通りに、夕日が沈む瞬間にバッチリ。
戻って部屋の露天風呂へ。ほんと、気持ち良かった~
お風呂上がりのは、黒壁スクエアで買った地ビール。
夕食までの間も、ただひたすらこの眺めを堪能。宵の明星、金星と夕焼け、そして竹生島のコラボ、いいショットが撮れました
いよいよお待ちかねの夕食。この日も部屋食。近江牛尽くしの会席料理です。
ランチョンマットは地元の伝説が描かれた和紙で、ほっと和みます。部屋には奥琵琶湖に伝わる伝説の絵本が置いてあって、絵本を読みながらのお食事。
前菜。ゴマ豆腐や子持ち鮎など。
日本酒は地酒の利き酒セット。お約束です。
平皿。近江牛コールドビーフ、洋野菜添え。とろける~
凌ぎ。焼霜近江牛炙りにぎり。牛の握りといえば、高山以来。
焜炉。近江牛豆乳しゃぶしゃぶ。こちらもとろける~ 美味しすぎて、笑いが止まりません
強肴。近江牛石焼ステーキ。美味しくない訳がない
一番好きなビール、一番搾り滋賀づくりを。
蓋物。近江牛シチュー。お肉がトロトロでほんとに美味しかったです。
御飯は近江米。香の物もひと工夫されたもので、白いご飯によく合います。ビーフシチューと一緒に出されるのもGood。
締めのデザートは、紫芋プリンと柿・メロン・梨のゼリー寄せ。ザクロの実も入っていて、ちょっと感激。ザクロといえば、大人になってからは滅多に食べなくなったけど、子供の頃は家の庭にザクロの木があったので、よく食べてました。懐かしい味です。
見事にお肉料理ばかりでしたが、大満足の夕食でした。仲居さんが料理を運んでくるタイミングもちょうど良くて、お料理の説明もしっかりされていたので、ストレスなく味わうことが出来ました。
夕食後は、ふたたび部屋の露天風呂へ。きれいな星空が見えましたヨ~
こちらのお宿、細かい所が行き届いていて、『おっ!いいじゃん!』と思うことの連続。寝る前には灯りと懐中電灯の用意が枕元に。この心遣い、ほんとに素晴らしいです。
冷水ポットの用意もありましたが、冷蔵庫には冷たい麦茶の用意もされてました。
極め付けの心遣いが、こちら。地元ではおなじみのつるやパンというパン屋さんのサラダパンが夜食に用意されてました。お腹がいっぱいでとても夜食にはたどり着かなかったので、朝起きてから食べました。
たくあんをみじん切りしたものとマヨネーズのを和えたあんがクセになる~
ちなみにネットで調べてみたら、50年以上も前からあるそうで、サラダパンは人気No2、ナンバーワンはサンドイッチだそうです。食べてみたい
滋賀県内ではたくさんのスーパーなどで売られているようですが、県外にはほとんど出回っていないようです。が、ネット販売をしているようなので、一度買ってみようかな。あ、月に1回、東京の渋谷ヒカリエでも販売しているようですヨ。
3日目へ続く。
朝ごはんは別のお部屋で。二間続きの大広間を仕切ってあるんですが、おひとり様×二組専用で。もう一人のおひとり様も、私と同世代の女性。席がそれぞれ窓を向いて用意されていたので、微妙に話しづらいかんじ。ちょっと気まずかったなぁ~
それでは、然林房さんの採点です。
部屋3、お風呂3、夕食5、朝食3、接客サービス2、癒され度4、コスパ2
総合評価…3.1
じゃらんの口コミはなし。ちょっと辛口だったかな?
唯一の5点満点は夕食。
やっぱり松茸会席が美味しかった~ 品数も多くて、食べ応えがありました。
4点は癒され度。とても静かで、露天風呂にも癒されました。WiFiが繋がらなかったのでタブレットを触らず、テレビもつけず、な~んにもしないでゆったりと時間を過ごすことが出来ました。
3点。
部屋は、広くて琉球畳が気持ち良かったですが、中庭があるのにすだれで外が見えないのが残念。露天風呂があるので外から見えないようにという配慮とは思いますが…お風呂の所だけを見えないように仕切りを設けるとか出来そうなんですけどね。アメニティや備品は普通。
お風呂、宿の大浴場は湯船も脱衣場もとても広かったけど、キャパが広い割にはドライヤーの数が少なくて、修学旅行生が一度に入ったらドライヤー待ちに長蛇の列が出来そうでした。大きなお世話ですが。あと、シャワーが途中で水になりました(;'∀') 部屋の露天風呂も、自分でお湯を張らなくてはいけなかった。掛け流し出来るようになっているなら、到着時にはお湯を張っておいてほしいなぁ~と。
朝食は、気まずい雰囲気で落ち着かなかった~ 内容も特に目新しさもなく普通。
2点。
接客サービス、フロントのスタッフさんが部屋まで案内してくれたんだけど、早口で早足。ついていくのに小走りになってしまいました。部屋の露天風呂の使い方の説明もなく。一泊4万円の価格設定からすると、特別感がまったくありませんでした。
そういう意味でも、コスパは低いです。平日でもこの値段、休前日だと6万円弱…というのはあまりにも納得感がありません。
夕食が良かっただけに、もう少し接客サービス面での高級感があればなぁ~ 京都は人気の観光地なので、何もしなくても客さんに困らないのかもしれないけど…
2日目は、このお宿から歩いてすぐのところにある紅葉スポットから。この日は土曜日なので人出が多くなる前にということで、8時15分位にチェックアウトして向かいました。
『源光庵』曹洞宗のお寺で、『悟りの窓・迷いの窓』と『血天井』が有名です。
あまりにも早すぎて、まだ開いてませんでした。一人旅の男性に続いての2番乗り。門の外のあまりにも素敵な紅葉を愛でながら、待つこと5分。
左側の丸い窓が『悟りの窓』、右側の四角い窓が『迷いの窓』
悟りの窓は禅と円通の心を表していて、迷いの窓は人間の生涯、生老病死の四苦八苦を表しているとか。…その境地は良く分からないけど、静かに正座してこの二つの窓を眺めているだけで、とても穏やかな気持ちになれます。
1番乗りの男性がしばらく座って眺めておられたので、その後に続いて私も。その後続々と人がやってきて写真を撮ったりガヤガヤとしてきたので、2番乗りで良かった~
こちらが本堂の『血天井』。
伏見桃山城の遺構で、関ヶ原の戦いの直前、徳川軍の武将鳥居元忠が伏見城の戦いで討ち死にした際、家臣が後を追って自刃した痕跡だそうです。この源光庵を含む八つの京都のお寺に、供養のためにそれぞれ分けて天井板として貼られているそうです。
『つれづれなるままに』と題された訪問帳があったので、私も一筆。
続いて訪れたのは、『常照寺』。こちらも素晴らしい紅葉
『吉野太夫寄進の山門』
寛永の頃、京の都に名を轟かせていた吉野太夫が巨財を投じて寄進した山門だそうです。この吉野太夫を紹介したビデオを見ることが出来ます。
境内の中の紅葉もきれいです。
もう一つ、このエリアで有名な紅葉スポットの『光悦寺』があるんですが、この日は門徒さん限定のお茶会があって一般客は入れないようになっていました。残念。
それでも外側からみても、見事な紅葉が見られましたヨ。
一旦荷物を受け取りにお宿まで戻って、タクシーで京都駅へ。タクシー代が掛かりますが、この日はある体験工房を予約していたので、急がねば。
京都から新幹線で米原へ。駅前でレンタカーを借りて、次の目的地の長浜へ。
長浜というと長浜城というイメージしかありませんでしたが、長浜城の城下町として栄えた旧市街地が、黒壁スクエアという観光スポットになっているということを知って、行ってみることにしました。
北国街道の『武者隠れ道』、武者が隠れやすいように家並みを凸凹させてあるそうですヨ。
黒壁スクエアの中心部にある黒壁ガラス館。今はガラス製品を売っているお店になっていますが、もともとは明治時代に銀行として建てられた洋風建物で、有形文化財になっています。
見事な楼を頂いている建物ですね。浄琳寺というお寺です。
こちらは『翼果楼(よかろう)』さん、鯖そうめんが有名なお店のようです。大行列が出来てました。すごくいい匂いがしていて、並んでも食べたいと思うんでしょうね。
そして、体験工房の予約時間になりました。吹きガラス造りの体験で~す
まずは、コップや花瓶などどんなガラス製品を作るのか、形や色も決めていきます。私は広口のグラスで、色はピンクと青を選択。
そして作業中の注意点などの説明を聞いてスタート。工房のスタッフさんとのマンツーマンで、作業時間は15分ほど。
ガラスの元のことをバッチと言います。ガラスの主な原材料は珪砂(けいさ)ですが、それだけではガラスにはならないので、色々な化学物質を混合して、炉の中に溶けた状態になっています。炉の中は約1200~1400℃。
原材料の種類や調合を変えることで、いろいろな種類のガラスが出来ます。
改めて考えてみたことがないけど、ガラスそのものは自然界には存在しない、化学反応を利用して作った人工物なんですね。色々な種類の原材料を混合して最初にガラスを作った人って、スゴイ
まずは吹き竿と言われる中が空洞になった棒にバッチを巻き付けて、炉から取り出したところです。
炉でガラスを柔らかくして、取り出してガラスの形を作る。取り出したガラスはすぐに冷えてくるので、また炉の中に入れて柔らかくする。この作業を繰り返して、少しづつ形を整えていきます。
炉の中では、柔らかくなったガラスが竿から落ちないように、常に竿を回転させています。炉の中でも、取り出して形を作る際も、常に遠心力を使う作業が多いです。
選んだ色の着色剤をつけました。バッチは赤っぽい色、着色材はピンクと青色をマーブル状につけました。
また炉の中に戻して柔らかくしてから取り出し、今度は吹き竿に息を少しづつ吹き込んでガラスを膨らませていきます。そして形を整える道具(鉄リンや紙リンなど)で形を整えていきます。この工程を交互に繰り返します。
この時に使った形を整える道具は紙リン。なんと分厚い新聞紙を水に濡らしたものです。左手は作業台のアームの上で竿をコロコロと回転させながら、右手の手のひらに乗せた新聞紙を当てて形を整えます。軍手と分厚い新聞紙を挟んでいるとはいえ、高温のガラスを触ることになるので、緊張の一瞬でした。
この瞬間は両手がふさがっているので、写真は撮れません。
グラスほどの太さまで広がってきたら、吹き竿から一旦切り離すための作業。巨大なピンセットみたいな形の洋バシで吹き竿との接着部分に近い所にくびれを作ります。
次に、台座がある時は、別の竿に巻き付けたガラスを台座部分にくっつけていきます。パドルという平らな木ゴテで、グラスの底になる部分をきれいに整えていきます。
今回は台座がない底が平らなコップなので、この作業はありません。
少量のバッチが付いた別の穴の開いていないポンテ竿を、グラスの底の中心部にくっつけます。
先ほど付けたくびれ部分に傷をつけて、軽い衝撃を与えて切り離します。先ほどまでの先端はグラスの底の部分でしたが、今度は飲み口の方が先端になります。これでグラスの向きが反対になりました。
今度はグラスの飲み口を広げていく作業です。切り離した所に小さい穴が開いているので、アームの上で左手で竿を回転させながら、右手に持った洋バシで広げていきます。
1枚目の写真は私が自撮りしたんですが、2,3枚目は別の方がやっているところを撮らせていただきました。
先ほどまでは竿との接着部分は細くなっていましたが、洋バシを使って、一気に底の部分を広げていきます。さらにグラスの高さを出すために、洋バシで整えていきます。飲み口の部分もきれいに均していきます。
形が整ったら、最後に竿を切り離す作業です。先ほどと同じように竿とガラスの接着部分に傷をつけて、軽い衝撃を与えると簡単に切り離せます。切り離した部分がギザギザになっているので、部分的にバナーを使ってきれいに均します。
完成したグラスは急激に冷ますと割れるので、500℃の保温庫で何日か掛けてゆっくりと冷ましていきます。
工房では、出来上がった作品を宅配で送ってくれます。
じゃぁ~ん 私が作ったグラスですヨ~
ピンクと青のマーブル模様、いい感じに出来ました
吹きガラス体験ということで、吹くだけなら簡単だろう~思ってましたが、高温なものを扱うのでとても緊張したし、形を作る作業がメインで意外と難しかったですが、すごく楽しかったです。
物を創る、という作業からは縁遠い日常ですが、たまにはこういうのもいいですね
黒壁スクエア散策の締めくくりは、こちら。
近江牛の牛まん、美味しかったですヨ~
黒壁スクエアを後にして、琵琶湖沿いを20分ほど走って湖北町尾上温泉へ。この日のお宿『紅鮎』さんへ到着。全14室のこじんまりとした琵琶湖湖畔の一軒宿です。
湖北町、実は2010年に長浜市に編入されたので、ここも長浜市なんですね。
湖北町といえば浅井長政の居城であった小谷城をはじめ、浅井軍と織田軍との姉川の戦いなど、戦国時代の悲劇の舞台となったところでもあります。特に浅井長政とお市の方、茶々とお初、お江の浅井三姉妹にまつわる伝説がたくさん語り継がれているようです。
立派な鎧武者のお出迎え。案内してくれた仲居さんによると、こういう鎧は田畑から出土したものが多いそうです。戦場で戦って亡くなった武士の遺品が、そのままになっていたんですね。
お宿のロビーからは琵琶湖が望めます。竹生島をバックにキラキラ光る琵琶湖、ほんとに一枚の絵画のようです。
玄関で靴を脱ぐので、館内はすべてこのように畳敷きです。これ、けっこう癒されます。
部屋は露天風呂付、10畳の和室。広縁には心地良いソファーとマッサージチェアが。このマッサージチェア、今までで見た中で一番高機能の優れもの。足のもみほぐしが出来るものは多いですが、腕を挟んでもんでくれるのは初めてでした。ムチャクチャ、気持ちいいです
ベランダにもテーブルセットが置いてあって、琵琶湖をじっくり見ることが出来ます。
冷蔵庫の中には、ソフトドリンクやビールや日本酒もあって、すべて無料
コーヒーマシンもありますヨ~
普通の浴衣と作務衣、バスローブの用意もありましたが、女性は色浴衣を選べるようになっています。ここはやっぱりピンクでしょ
露天風呂への出入口用の足ふきマットの下に、滑り止めマットも用意されていて、なんとも気遣いが素晴らしいなと。温度計のアヒルちゃんも、Goodです
露天風呂で~す 信楽焼の陶器製。源泉が低い温度なので加温していますが、保温機能が付いているので、4時間毎に保温スイッチを入れれば、いつでも好きな時に入れます。
お風呂から見える景色も素晴らしい~
あまりにも美しい景色だったので、ゆっくりベランダで鑑賞して過ごしました。
夕日が琵琶湖対岸の比叡山に落ちていく様子、言葉になりません。
部屋の露天風呂もすぐに入れる状態だったけど、まずはお宿の大浴場へ。ちょうど夕日が沈む時間帯に行ってみました。すると前日に続いて、またまた先客はなし。露天風呂も独り占め~
狙い通りに、夕日が沈む瞬間にバッチリ。
戻って部屋の露天風呂へ。ほんと、気持ち良かった~
お風呂上がりのは、黒壁スクエアで買った地ビール。
夕食までの間も、ただひたすらこの眺めを堪能。宵の明星、金星と夕焼け、そして竹生島のコラボ、いいショットが撮れました
いよいよお待ちかねの夕食。この日も部屋食。近江牛尽くしの会席料理です。
ランチョンマットは地元の伝説が描かれた和紙で、ほっと和みます。部屋には奥琵琶湖に伝わる伝説の絵本が置いてあって、絵本を読みながらのお食事。
前菜。ゴマ豆腐や子持ち鮎など。
日本酒は地酒の利き酒セット。お約束です。
平皿。近江牛コールドビーフ、洋野菜添え。とろける~
凌ぎ。焼霜近江牛炙りにぎり。牛の握りといえば、高山以来。
焜炉。近江牛豆乳しゃぶしゃぶ。こちらもとろける~ 美味しすぎて、笑いが止まりません
強肴。近江牛石焼ステーキ。美味しくない訳がない
一番好きなビール、一番搾り滋賀づくりを。
蓋物。近江牛シチュー。お肉がトロトロでほんとに美味しかったです。
御飯は近江米。香の物もひと工夫されたもので、白いご飯によく合います。ビーフシチューと一緒に出されるのもGood。
締めのデザートは、紫芋プリンと柿・メロン・梨のゼリー寄せ。ザクロの実も入っていて、ちょっと感激。ザクロといえば、大人になってからは滅多に食べなくなったけど、子供の頃は家の庭にザクロの木があったので、よく食べてました。懐かしい味です。
見事にお肉料理ばかりでしたが、大満足の夕食でした。仲居さんが料理を運んでくるタイミングもちょうど良くて、お料理の説明もしっかりされていたので、ストレスなく味わうことが出来ました。
夕食後は、ふたたび部屋の露天風呂へ。きれいな星空が見えましたヨ~
こちらのお宿、細かい所が行き届いていて、『おっ!いいじゃん!』と思うことの連続。寝る前には灯りと懐中電灯の用意が枕元に。この心遣い、ほんとに素晴らしいです。
冷水ポットの用意もありましたが、冷蔵庫には冷たい麦茶の用意もされてました。
極め付けの心遣いが、こちら。地元ではおなじみのつるやパンというパン屋さんのサラダパンが夜食に用意されてました。お腹がいっぱいでとても夜食にはたどり着かなかったので、朝起きてから食べました。
たくあんをみじん切りしたものとマヨネーズのを和えたあんがクセになる~
ちなみにネットで調べてみたら、50年以上も前からあるそうで、サラダパンは人気No2、ナンバーワンはサンドイッチだそうです。食べてみたい
滋賀県内ではたくさんのスーパーなどで売られているようですが、県外にはほとんど出回っていないようです。が、ネット販売をしているようなので、一度買ってみようかな。あ、月に1回、東京の渋谷ヒカリエでも販売しているようですヨ。
3日目へ続く。