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免疫力アップ大作戦!㊶長野2日目 [旅行]

信州旅行2日目。
上高地の朝は早いです。5時位に目が覚めると、もう既に散歩している人たちが楽しそうに通り過ぎていく声が聞こえました。
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梓川、イイ感じ。

朝食も前日と同じレストランでのバイキング。夕食同様にテンション上がるラインナップでした[るんるん]

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部屋にコーヒーを持っていけるので、梓川を眺めながらのコーヒータイム。なんとも優雅な気分。

さてそれでは、こちらのお宿『五千尺ロッヂ』さんの採点です。
部屋4、お風呂4、夕食5、朝食5、接客サービス4、癒され度5、コスパ3
総合評価は・・・4.3[満月][満月][満月][満月][三日月] じゃらんの口コミは4.4、ほぼ同じ評価になりました。
やっぱりこちらのお宿の売りは、河童橋徒歩1分という立地と朝夕のバイキングでしょう~[ひらめき] 上高地には20軒近くのお宿があるようですが、立地や食事、お値段からするとかなりリピーター率が高そうです。

この日の朝のお天気は[曇り] 穂高連峰の尾根は雲が掛かってました。良かった、前日に良いお天気で。
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焼岳はきれいに見えました。

上高地から沢渡駐車場へはこの日もタクシーに乗ることに・・・すると、びっくり[exclamation] タクシー乗り場で待っていたタクシー運転手さんに見覚えが・・・なんと、前日上高地まで乗ったタクシーの運転手さんだったんです~[exclamation×2]
上高地へ乗り入れているタクシーは数社、数十台。こんな偶然があるのか~と二人で感心しまくりでした。私、けっこうタクシーを利用する人なんですが、運転手さんにも当たり外れありますよね。名古屋駅から自宅まで帰る時などは、疲れているので黙っていてほしいし、観光地で乗る場合は、それなりに観光案内もしてほしいし。この運転手さんは感じの良い運転手さんで心地の良い会話を楽しめたので、とてもラッキーでした[ぴかぴか(新しい)]

沢渡駐車場です。
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左側のアクア、今回の旅のお供です。

沢渡駐車場から車で30分弱で、乗鞍高原観光センターに着きます。この日の観光のメインは乗鞍畳平散策。乗鞍畳平へは長野県側から乗鞍エコーライン、岐阜県側は乗鞍スカイラインでアクセス出来ますが、どちらもマイカー規制があるので、上高地と同じようにバスかタクシーでしか行けません。バイクもダメ、自転車はOK。
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長野県側の観光センターから、バスで約50分掛かります。観光センターの標高はだいたい1600mほど。そこから50分掛けて標高2702mの畳平まで狭いワインディングロードをバスが登って行きます。
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さきほど自転車はOKと書きましたが、これがスゴイんです。ちょうどこの日から1週間後の8/27に、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍という自転車競技の大会が行われたそうです。この乗鞍高原観光センターから畳平までの全長20㎞、標高差1260mのルートを自転車で上って行くんですヨ~
優勝した方は、なんと55分というタイム[exclamation×2] バスで上って行くのとほとんど変わらないんですね~
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ということで、練習しているサイクリストがいっぱい。上りはまだいいけど、猛スピードで下りてくる自転車もたくさんいて、めちゃくちゃ危険(^^; しかも見通しの悪いワインディングロードを大型バスが登っていくので、先頭バスにはガイドさんも添乗して、自転車や人などを早めに見つけてナビをしていました。

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標高がどんどん上がって行くに連れて、眼下の景色もスゴイことになってました。写真では分かりにくいですが、山肌に見える道を登ってきたんですヨ~

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乗鞍山頂に近づいてくると、大雪渓が。なんと、夏スキーを楽しんでいる人たちがたくさん見えます。リフトなどはないので、自力でスキーを担いで上って行って滑ってくるそうです。

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壮大な景色が広がります。

畳平に着きました。シャトルバスだけでなく、観光バスもいっぱい停まってます。
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この畳平バスターミナル、日本で一番高い所にあるバスターミナルなんですヨ。標高は2702m[ぴかぴか(新しい)] そして、長野県と岐阜県の県境でもあります。
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8月の11時でも気温が14度。実は出発の前日、会社の飲み会があって信州に行く話をしたら、長袖がいりますヨ~と。後輩に言われるまでまったく長袖を持っていくことを考えてなかったのでした。今回の旅行の立ち寄り先のほとんどが標高1500~2700mのエリアだったので、おかげさまで、長袖が役に立ちました。

畳平のバスターミナルには、乗鞍山頂剣ヶ峰や周辺の山頂への登山に向かう人と、畳平近辺のお花畑散策に向かう人、バスの運転手やバス会社の人たち、そして休憩している自転車で上ってきた人たち…ほぼ4種類の違う目的を持った人に分けられます。そしてそれは服装を見ればいっぺんに分かります。
登山に向かう人は、本格的な登山ルック。畳平のお花畑に行く人は完全に軽装。バス会社の人たちは制服姿、自転車の人たちはもちろんサイクリストの格好。こんなにもたくさんの人たちがいるのに、その目的は限られているんですね~

で、私はお花畑散策組。
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畳平のお花畑はゆっくり歩いても30~40分ほどで一周出来ます。
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雲が掛かって来たり晴れたり。目まぐるしく景色が変わります。
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運が良ければ、ライチョウをすぐ傍で見られるそうですヨ。

お花畑というだけあってたくさんの種類の花たちを見ることが出来ます。写真付きのパンフレットもあるので名前を確認したり、写真を撮ったり、散策といっても様々な楽しみ方が出来ます。
それでは、カワ(・∀・)イイ!!花たちを紹介します。
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季節柄、夏枯れというイメージがあって花が少ないと思っていたけど、全然そんなことはありませんでした。逆にたくさんの種類の花の数に驚きました。

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お花畑を違う角度から。

お花の紹介、まだまだ続きます。
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写真では距離感が分かりにくいですが、左側の写真は剣ヶ峰に向かう急斜面の登山道です。右側はお花畑に面する山の斜面が崩れているところ。お花畑を囲んでいる周囲の景色は、ダイナミックな山岳そのもの。

三度、お花たち。
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のんびりとお花の写真を撮っていたら、周りはこんなことに・・・
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散策の後は休憩タイム。飛騨牛肉まんです[るんるん]
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こちらはバスターミナルから見える鶴ヶ池。
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この鶴ヶ池を一周することも出来るので、若干体力のある観光客はお花畑+鶴ヶ池散策というコースもありでしょう。
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畳平から観光センターへ戻るシャトルバスは1時間に1本。夏シーズンはバスを待つ人の長蛇の列が出来ます。観光センターの停留所に『混雑シーズンは、希望時刻のバスに乗れないこともあります』って書いてあるんですヨ[あせあせ(飛び散る汗)]
なので早めにバス待ちの列に並んだんですけど、とても1台のバスじゃ乗り切れない数の人。やばいなぁ~と思っていたら、ご心配なく。3台のバスが用意されてました。
運良く私の前のグループから2台目に乗ることが出来ました。行きも前から3~4組目だったので、1列目窓際の席に乗れたんですが、帰りも同じ席に乗れました。
なので車窓からの写真もたくさん撮れました。
・・・今気づいたけど、なんで1列目の席が空いていたのか。事故があったら一番危険な席なんですね~[あせあせ(飛び散る汗)]
でも、バスに乗る時、空いていたら1列目の席に座ることが多いです。自分が運転しているような感じになるし、景色も良く見えるし[わーい(嬉しい顔)]
という訳で、帰りのバスの中から撮った写真です。
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先頭のバスがカーブを曲がる度に、上手い事曲がるなぁ~と。
そういえばこの乗鞍エコーライン、何年か前まではマイカー規制がなかったので大渋滞になったそうです。ヘアピンカーブ連続、道幅狭いワインディングロードを運転するの、けっこう好きですが、バスだと眼下や周りの景色をゆっくり見ることが出来るので、バスの方が楽しいなぁ~と思いました。
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乗鞍高原観光センターに戻ってきました。さっきまであの一番高い剣ヶ峰から少し下のところにいたんだなぁ~
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このあとはこの日のお宿、白骨温泉の『泡の湯』さんに向かいました。観光センターからは7㎞という近い距離ですが、狭くてカーブの多い林道を行くので、なかなかエキサイトなドライブでした。
この道であってるのか?と不安になりながら行くと、突然森の中に建物が現れます。まさに秘境[ぴかぴか(新しい)]
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お部屋から見える景色は、もちろん森。
お部屋は和室をベッドルームに改装したお部屋。広縁にはゆったりとしたソファーセットがあったり、椅子がたくさん用意されていたので楽ちんでした。
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掛け軸が可愛い絵柄のカレンダーだったり、置いてあるものがさりげなくセンスがいいなぁと。
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周囲にお店がないので、冷蔵庫には色々な種類の飲み物が用意されていました。

こちらのお宿、駐車場に車を停めたらスタッフさんが出てきて荷物を運んでくれただけでなく、玄関を入ると、女将さんたち3人が三つ指そろえてのお出迎え。
そのまま部屋に案内されてからのチェックイン手続きでした。
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ウェルカムドリンクは美味しいお茶と女将さん手作りの杏子。

そしてこちらの泡の湯さんの一番の売りが『大野天風呂』、なんと混浴で~す[ぴかぴか(新しい)] 混浴はずいぶん昔に和歌山県の温泉で一度だけ入ったことがありますが、この免疫力アップ大作戦!の旅ではお初。チャレンジしましたヨ~
といってもこちらの混浴露天風呂、女性でも入りやすいようにいろいろ工夫されています。女性は湯あみを着て入ることが出来、女性専用の脱衣場内に階段があって、湯船に浸かったまま露天風呂へ行くことが出来ます。温泉は乳白色なので肩から下は見えない状態になるんです。
・・・男性は湯あみは着ないので、もしかしたら男性の方は見えてしまうかもしれませんが(^^; 男性だって恥ずかしいんでしょうね~
この日は平日だったので、私が入った時間帯はカップルが二組いたくらい。混浴は夫婦やカップル、家族で入れるのでいいですね。
ちょっとドキドキしましたが、なかなか楽しい温泉でした[わーい(嬉しい顔)] 

ちなみにこの混浴露天風呂の他にも、男女別の内湯と露天風呂があり、そちらもすごく気持ちの良いいいお湯でした。

そして夕食。個室の食事処なんですが、掘りごたつ式になっていて、なかなか落ち着ける空間でした。個室と言えば隣りの個室の会話がよく聞こえるのが難点なんですが…今回はある意味で心地良いものになりました。どういうことかというのは、最後に。
窓際の席で、大野天風呂が見えるんですヨ~ うっすらと青白く見えているのが乳白色のお湯。夕食の時は暗くてよく見えなかったけど、朝食も同じ席で、なんと男性が入浴している所が見えました(^^; 
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まずは前菜五種盛と、チーズ羽二重豆腐の突き出し。
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食前酒は葡萄のワイン。その後のお酒は『大雪渓酒造の辛口本醸造』です。

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お造りは、カンパチ、目鯛、信州サーモン。

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煮物。茄子の含め煮、穴子道明寺蒸し、粟麩

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次のお酒、『大雪渓酒造生酒』。吞み口がオシャレ。

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焼き物は、岩魚の塩焼き。仲居さんが『頭から丸ごと食べられますヨ~』と。もちろん仰せの通りに。

今回の宿泊プラン『せいろ会席』、盛りだくさんです[るんるん]
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北海道産の牛肉、めばちのカマ、野菜もめちゃくちゃ美味い! 玉葱とニンニクのたれとポン酢でいただきます。
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ちまきも、美味しかった~

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揚げ物は、鱧の天婦羅。女将さんお手製の花豆。

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食事は冷そば。このお蕎麦がめちゃくちゃ美味しい~ 信州は蕎麦処、食事でお蕎麦が出されるのはいいですね~
香の物がお蕎麦と一緒に出されるのもいいですね~ とても美味しいお漬物でした。

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水菓子は、地元下原すいかと若女将お手製のミルクプリン。甘くてジューシーなすいかでした。

部屋に案内してくれた仲居さんが食事の時も担当してくれましたが、この方の接客が素晴らしい[ひらめき] とてもよく気が付くだけでなく、会話がセンスがスゴイ。食事の時何組かのお客さんを同時に担当されていたのですが、お料理を運んでくるたびにそれぞれのお客さんとの会話を続けている・・・うまく説明しにくいんですが、会話が単発ではなくて、ストーリーになっているんですね。料理を1品運んできた時にはそんなに長く会話をしないけど、次の料理を運んできた時にさっきの話の続きをする・・・それを何組か同時並行でやっているのです。
例えば隣りの個室の夫婦連れのお客さんが京都から来ているという話を最初に聞いたあと、私とは夏休みで旅行中という話をして、次のお客さんの所へ行って違う会話をする。その次に夫婦連れのお客さんに料理を運んだ時には、自分が京都を旅行した時の話をする、その足で私の所に来て、明日はどこに行くんですか?と。それも小気味よい、お客さんが会話を楽しめるような口調で。
お見事でした。

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食事が終わって部屋に戻ると、お夜食のおにぎりが。糖質ダイエット中なのに、おにぎり大好き人間には酷です・・・(^^; って、もちろん美味しくいただきましたヨ~
翌日のお天気と気温、手書きで書きこんであるのも有難いサービスですね。

3日目へ続く。
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免疫力アップ大作戦!㊶長野1日目 [旅行]

夏休み前半の8/19~8/23の5日間、長野県に行ってきました。今回は2000m級の山三昧の旅です。

今回、免疫力アップ大作戦!の旅41回目にして初めて、名古屋でレンタカーを借りての旅でした。乳がん治療で通っている病院がある本郷駅前のトヨタレンタリースまで電車で行って、そこから出発。
最初の計画では、中央道経由で上高地まで行く予定でしたが、前日起きた土砂崩れのため中央道は通行止めとなってしまったので、高山経由で行くことにしました。

上高地は2回目、前回のリフレッシュ休暇で行って以来、9年ぶりです。前回はあいにくの雨模様で、穂高連峰を観ることが出来ませんでしたが、さて、今回はいかに??
上高地へはマイカー規制があって一般乗用車は乗り入れが出来ないので、沢渡駐車場でシャトルバスかタクシーに乗り換えです。
タクシーの方が待ち時間もなく、荷物もサッと運んでくれるのでタクシーで。とても丁寧で感じの良い運転手さんで、上高地の観光ネタもいろいろ聞けたのでラッキーでした。ここ最近お天気が良くなかったそうで、この日は久しぶりに良いお天気になったとか。
上高地へのアクセスも9年前と比べるとトンネルが整備されて、渋滞が緩和されたそうです。

上高地に到着。夏シーズンの土曜日なので、観光客でいっぱい。
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前回見られなかった景色。絶景ですね~
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時々雲が掛かったり、晴れたり。刻々と表情を変える穂高連峰です。
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焼岳もとてもきれいに見えます。つい最近焼岳から噴煙があがったそうですが・・・
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梓川の清流、ほんとに透き通っていてキレイ。
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思わず水遊びしたくなる気持ち、わかりますね~
私もちょっとだけ、手を浸してみましたヨ。
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・・・でここでいきなりジェラートとメンチカツ。軽めのランチです。梓川を眺めながら。
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鳥も気持ち良さそう...
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六百山と霞沢岳。どちらも2500m級の山です。上高地は盆地になっているので、四方八方色々な山に囲まれています。どこをみても2500~3000m級の山が見えるのはスゴイです。
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真っ青な空と入道雲、そして碧の山々。ザ・夏!!ってかんじ。

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そして休憩タイムは、前回と同じ五千尺ホテルのレアチーズケーキと山ぶどうのジュース。アップルパイにも魅かれたけど・・・
ちなみに五千尺ホテルのオンラインショップのパンフレットをもらったので、ついつい買ってしまいました。アップルパイと山ぶとうとりんごのジュースを。今週の日曜日に届く予定[るんるん]

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予定では大正池まで散策するつもりでしたが、前回行ったのと、小一時間ぐらい歩かなければならないので止めました。反対側の明神池を目指すという選択肢もあったんですが、とにかくのんびりしたいなぁ~と。河童橋近辺で山々や梓川を眺めて過ごしました。
河童橋付近にはお店が色々あるんですが、人も多い。それでも少し離れると白樺並木があったりと、自然を感じることが出来ます。

ただ散策しなかった分、やっぱり時間が余ってしまったので早めにお宿にチェックインしました。河童橋を渡ったところにある『五千尺ロッヂ』さんです。
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お部屋は梓川ビューのお部屋。6畳和室、シンプルなお部屋です。アメニティや備品もシンプルで、冷房設備もありません。一番驚いたのは、冷蔵庫がない[exclamation] 冷蔵庫がないの、初めてです~(^^;
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それでも、窓を開けると気持ち良い風と梓川のせせらぎの音が聞こえてきて、ほんとに癒されました。
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お土産屋さんで購入したりんごサイダーを。

この後お風呂へ。早めにチェックインしたお陰か、大浴場は先客がいなくてほんとにのんびり出来ました。

そして夕食。レストランでバイキングです。こちらのバイキング、とても人気があるようです。
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種類が豊富なだけでなく、手の込んだお料理や郷土料理などもたくさんあって、かなりテンション上がりました[グッド(上向き矢印)] しかもどれも美味しい[ぴかぴか(新しい)]
肉料理、魚料理、野菜料理・・・糖質ダイエット中の人にとってはとても嬉しいラインナップ。それでもあまりにも美味しそうで我慢しきれず、とうじ蕎麦とロッヂ風やわらかとろみカレーも・・・
泉ふぐの焼き目仕立てという河豚も・・・と思ったら、飛騨高山で獲れるナマズのお刺身!!河豚のような食感や味から、泉ふぐというそうです。ほんとに河豚だと思ってた~(^^;
信州産のお味噌を自分で器に入れて出汁で溶いて、好きな具材を入れて作るお味噌汁も。他にも色々と珍しいものがいっぱいでした。こちらのバイキング、やっぱり人気があるのが分かりますね~
連泊する人も多いため、2種類のメニューパターンが隔日で用意されているそうです。
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お酒も自分好みに作れるフリードリンクをオーダー。ワンコインプラスすれば地酒も飲み放題[ぴかぴか(新しい)] 焼酎も思い切り濃い目のロックで[わーい(嬉しい顔)]

夕食後、上高地の色々な風景を紹介したスライドショーをネイチャーガイドさんの解説付きで観ました。若い女性のガイドさん、とても話が上手な感じの良い方で、上高地のことを楽しく教えてくれました。

上高地はマイカー規制があるだけでなく、夜20時から翌朝5時までは唯一のアクセスである釜トンネルが閉鎖になってバスやタクシーも乗り入れ出来ず、まさしく下界とは隔離されるのです。
夜、上高地にいることが出来るのは、上高地のお宿に泊まっている人だけということなんですね。
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お宿主催の星空観察ツアーもあるんですが、それには参加せずに一人で河童橋まで行ってみました。
昼間の人で溢れている河童橋とは全然違う、真っ暗で静寂な河童橋。梓川のせせらぎだけが聞こえ、とても神聖な気分になりました。
あいにく曇り空で星はほとんど見えませんでしたが、上高地のお宿に泊まった人にしか知ることが出来ない貴重な夜の上高地を感じることが出来ました。

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部屋に戻ってからは、お約束の寝酒…やっぱり『アルプス』でしょ~[わーい(嬉しい顔)]
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八月納涼歌舞伎 [歌舞伎!!]

8月11日と12日、1泊して東京に行ってきました。先週に引き続き、歌舞伎の世界へ。
今回は海老蔵さんは出ないけど、現在の歌舞伎界で活躍する名だたる役者さんたちが勢ぞろい。ほんとに豪華な顔ぶれなんですヨ。今までTVドラマなどでは観たことがある役者さんたちが、本業である歌舞伎役者としてどういう演技をするのか、とても楽しみにして観に行きました。

名古屋から歌舞伎座に行くには、新幹線で品川まで行き、品川で都営浅草線に乗り換えて東銀座まで。名古屋駅から約2時間弱で到着。乗り換えは1回なので、とても便利です[るんるん]

歌舞伎座B1Fの木挽町広場でランチ、『歌舞伎うどん』。豚肉とごぼう、大根おろしがはいったうどんです。美味しい[るんるん]
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歌舞伎座では通常、11時からのお昼の部と16時半からの夜の部の二部制なんですが、平日の夜に仕事帰りの人でも見られるようにと、時々三部制となる時があります。
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第一部は11時から、第二部は14時15分から、第三部は18時30分からです。
二部制の時と比べると、それぞれ若干チケット代は安くなっていますが、全部観ようと思うと割高になってしまうんですね~

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以前書いたように、値段の安い幕見席を求めて並んでいる人がたくさんいました。

1日目は第二部と第三部を観ます。
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『修善寺物語』
父・夜叉王(坂東彌十郎さん)の恐ろしいまでの技への拘りと、娘・桂(市川猿之助さん)の悲劇のお話。
夜叉王は腕の良い面作師で、将軍源頼家(中村勘九郎さん)から頼家そっくりのお面を造るよう依頼されていますが、なかなか良い出来栄えのものが出来ずにいました。作っても作っても、生気のないお面になってしまうのです。業を煮やした頼家が訪ねて来て、夜叉王の煮え切らない返答に腹を立て、夜叉王を手にかけようとします。それを救おうと桂が差し出したのが、夕べ出来上がったお面。頼家はそれを受け取って喜んで帰りました。ところが夜叉王はその出来に満足しておらず、『あんな出来損ないの面が世に出るのは、自分にとっては最大の恥、後世まで自分の不名誉な作品が残ることが耐えられない』と憔悴します。
そして桂はというと、職人の家に生まれて平凡な相手と結婚するのは嫌だ、高貴な人に見染められて、高貴な人生を送りたいと常々言っていましたが、この時頼家に見染められて、愛妾として頼家と行動を共にすることになったのでした。
ところが、頼家は北条家に命を狙われており、桂と共にいるところを襲われます。桂は頼家の身代わりになるために夜叉王の作った頼家そっくりのお面をつけ、刀傷を負いながら、夜叉王の元まで逃げてきます。そして娘である桂が絶命寸前にも拘らず、夜叉王は頼家のお面を凝視して悟ったのでした。自分が何度作っても頼家のお面に死相が現れていたのは、頼家が死ぬ運命だったからだと。それは自分の腕が究極の域に達しているからだったのだと喜ぶのです。
そして自分の腕をさらに高みにしたいと思い、若い女の断末魔の顔のお手本にするために、死にかけている桂の顔を上げさせて一心不乱に描き留める・・・という恐ろしい結末でした。

このお話は、明治以降に造られた新歌舞伎というジャンルです。古典歌舞伎は勧善懲悪がはっきりとしていたり、武家の主従関係や親子、夫婦の固い絆を描いているものが多くて、観る方の受け取り方もだいたい同じ・・・なような気がしますが、新歌舞伎は明治以降の作家によって作られたお話が元になっていることが多いので、観る人によって受け取り方が様々かもしれません。
このお話も、夜叉王の究極の職人魂が素晴らしいと思う人、分不相応に高望みをしていた桂の願いが叶ったと思ったら死ぬことになってしまう運命の皮肉さを、自分への戒めと捉える人、桂の悲劇を可哀そうだと思う人、死相の表れたお面を自分への警告と捉えずに喜んで持ち帰った頼家の浅はかさを憂う人・・・観る人の価値観によって感じ方が変わるという不思議な感覚のお話でした。

第二部の二つ目の演目、『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖(こびきちょうなぞときばなし)』
昨年に引き続き、市川猿之助さんと市川染五郎さんの弥次喜多コンビが宙乗りに挑戦[exclamation]
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江戸時代のベストセラー、十返舎一九の東海道中膝栗毛を元に、昭和初期から弥次さんと喜多さんが全国を旅するお話を歌舞伎でも上演されるようになりました。主人公は不変だけど、物語はその時々の演出家や脚本家によっていろいろ楽しく作られているようです。今回の演出・脚本は、猿之助さんです。
猿之助さんと染五郎さんコンビの弥次喜多道中は、時事ネタも取り入れたり、あり得ない場所へ旅したり(なぜかラスベガスまで宙乗りで飛んで行ったり・・・[わーい(嬉しい顔)])、笑いで満載の楽しい演目となっています。今回のお話は第二弾。全国を旅するのがお約束のはずが、なんとこの歌舞伎座が舞台となるのです。
昨年の結末で一文無しとなってしまった弥次さん喜多さんは、お金を稼ぐためにこの歌舞伎座で黒子のアルバイトを始める!ところから、物語は始まります。歌舞伎座が舞台なので、歌舞伎の有名な演目『義経千本桜 四の切』が劇中劇として登場します。この演目は狐忠信が宙乗りするところが一番の見どころなんですが、実は、この狐忠信は猿之助さんの十八番中の十八番のお役なんです。この舞台中では別の役者さんが狐忠信になるんですが、黒子の喜多さんが『狐忠信』の所作をなぜか良く知っている・・・という、なんとも面白い演出がありました。

そして、その義経千本桜の舞台稽古中に殺人事件が起こり、2人は犯人にされそうになり・・・。疑いを晴らすために、これまた昨年の舞台でも弥次喜多コンビと一緒に旅をした梵太郎と政之助と共に、犯人捜しをする…というお話。梵太郎は染五郎さんの息子松本金太郎さん、政之助は中車さんの息子市川團子さんという配役です。

金太郎さんと團子さんは同じ中学に通う仲。来年1月に親子三代(松本幸四郎さん、市川染五郎さん、松本金太郎さん)同時襲名をする予定で、松本金太郎さんは八代目市川染五郎さんを襲名することが決まっています。金太郎さんは高麗屋の大名跡を継ぐ跡取りであり、4歳で初舞台を踏んでいます。クールなイケメンくんです。
團子さんの方はといえば、お父さんの中車さん(香川照之さん)が色々な事情で46歳で歌舞伎デビューした時に、一緒に歌舞伎の世界に飛び込んだのでした。團子さん8歳の時だそうです。金太郎さんとは対照的に、おしゃべりで人懐っこい男の子だそうです。ちなみに猿之助さんは團子さんの叔父さんにあたります。。。。
この2人は将来の歌舞伎界を担って立つ人材として期待されています。この舞台でも2人の台詞はかなり多かったんですが、團子さんの方が良く通る声でハキハキとしてました。金太郎さんはほっそりとしたイケメンなので、女方が向いていそうだなぁ~と思ったのでした。團子さんは、叔父さんの猿之助さんは結婚していないし、するつもりもないらしく(!)、中車さんが歌舞伎界に飛び込んだのも、團子さんに澤瀉屋(おもだかや)の大名跡を継がせるため…という思惑があったりと(このことについては賛否両論あるそうですが)、色々な複雑な事情があるようですが、いずれにしても二人とも歌舞伎界の若手ホープということは間違いないようですね。

そして第三部は『野田版 桜の森の満開の下』。劇作家・演出家の野田秀樹さんの演出による新作歌舞伎です。
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主人公は中村勘九郎さん、染五郎さんや勘九郎さんの弟七之助さんがメインキャスト。
お話の内容は…正直言って、よく分からなかったというのが感想...(^^;
第二部の『修善寺物語』と同じように現代劇をベースにしたお話なので、『けっきょく、何が言いたかったんだろう・・・?よく分からない話だったなぁ~』という感想でした。

第三部が終わって歌舞伎座の外に出た時に、他のお客さんが話していたのが聞こえました。『これを歌舞伎座でやる意味があるの~?』と。特に第三部は演目はこのお話だけだったので、歌舞伎を観たいと思ってきたお客さんからすると『???』と思ったのは当然かなと。先週の海老蔵さんの六本木歌舞伎を観に来たおばあちゃんに『これって、スーパー歌舞伎っていうんですかねぇ~』と話し掛けられたのと同じですね。私も、歌舞伎座でやる演目じゃないなぁ~と思いました。
歌舞伎を観たい人は、荒事の見得を切るところや独特の所作立て、分かりやすい勧善懲悪や美しい絆の物語が面白いと思って、それを楽しみに観に来ている気がします。
スーパー歌舞伎のように、若い世代にも歌舞伎の面白さを知ってもらうために工夫された演目もそれはそれで面白いでしょうが、それを分かって観に行くのと、歌舞伎を観るために歌舞伎座へ行くのに演劇のような歌舞伎を観ることになるのとでは、観終わった後の満足度が違うと思います。
役者さんの芸達者ぶりはどんな演目でも変わらないんですが・・・役者さんをはじめ歌舞伎界の人たちは、ずっと歌舞伎をやっているので、たまには新ジャンルの演目をやってみたいと思うのかもしれませんが。。。
もちろん、自分でチケットを買うのだから、演目を選べばよいということなんですが、歌舞伎の魅力は話の面白さだけでなく、贔屓の役者さんが出ているから…と役者さんで判断することも多いんじゃないでしょうか。
…と長くなってしまいましたが、チケット代も高いので、演目の内容も良く判断してから買うことにします(^^;

ここで、歌舞伎座の小ネタをいくつか。
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歌舞伎の幕といえば『定式幕』が有名ですね。この後の写真にも出てきますが、黒→柿→萌黄の三色の配列の幕。これは一目見て『歌舞伎座だっ!』と分かります。実はこの定式幕も長く伝承されているもので、幕の始めや終わりに引き手が手で開け閉めする『引幕』と言われるもの。この引幕は『江戸三座(中村座・市村座・森田座)』という江戸幕府から許しを得た特別な芝居小屋にしか使用を許されていませんでした。それぞれに色や配列が異なっており、現在歌舞伎座に常設されているのは、森田座で使われていたものだそうです。
ただ、時々は、どういう事情なのかは分かりませんが、中村座で使用されていた配色のものも歌舞伎座に登場するようです。
定式幕は舞台の始まりと終わりに開閉されるのですが、他にもいろいろな意味を持つ『幕』があります。その一つが『緞帳(どんちょう)』。歌舞伎以外の舞台など、劇場に入ると目にする幕ですね。
この緞帳、シンプルな定式幕とは違って見事な絵柄の刺繡が施された立派な幕なので、明らかにお金が掛かってそうです(^^; ちなみに調べてみると・・・なんでも一幕5000万円也~[ぴかぴか(新しい)] 幕間の時間にこの緞帳が紹介されるのです。それも一つではなくて、何種類か。協賛や広告として企業がお金を出しているのです。TVや映画館ならCM、歌舞伎座なら緞帳、という訳ですね。

最初の幕間の時間はだいたい30分ほど。今回は三部制でそれぞれの演目の時間が短めだったせいか、最初の幕間は25分でした。この間に皆さんが何をするかと言えば…食事[exclamation]
歌舞伎座の中にもいくつか食事処があったり、お弁当を買って自分の席で食べることも出来ます。ただ、30分というとご飯を食べるにはけっこうハード。なのでこれまで私は幕間にお弁当を食べるのではなくて、もなかアイスなどデザート系しか食べたことがありませんでした。が、今回第二部と第三部の間、約1時間の待ち時間があったので、その時間にお弁当を買って食べてみました。『おでん弁当』、1000円だけど、けっこう美味しかったです。
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そしていつも行列が出来ているもの、それがこちらのたい焼き。歌舞伎座の名物です。普通のたい焼きに見えますが、中に紅白のお餅が入っているんですヨ~
幕間の時間の限定販売なので、ふと見るといつも売り切れ。ですが、この日は第二部と第三部の間、売店あたりをウロウロしていたので、たい焼き並ばずに買えました。
おでん弁当でお腹いっぱい、糖質ダイエット中にもかかわらず、思わず買ってしまいました~(^^;
出来立てで、めちゃくちゃ美味しかったですヨ~

こちらが、さっき書いた『定式幕』。注目は花道との距離感[ひらめき] 1日目の第二部と第三部は二階席の後ろの方でしたが、2日目の第一部は1階11列目。花道から4席目というなかなか良い席をGETすることが出来たのです。
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花道の脇はこんなふうになっていて、役者さんが花道から登場する時は、飛行機が夜に着陸する時に点灯される誘導灯のように光るんですヨ。

2日目、第一部の最初の演目は『刺青奇遇(いれずみちょうはん)』。
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中車さん演じる半太郎と七之助さん演じるお仲の夫婦の愛の物語。
実は、中村七之助さん、数年前に亡くなった中村勘三郎さんの次男ですが、お兄さんの勘九郎さんと比べて線が細いなぁ~と思っていました。
ところが、この演目を観て、それはまったく見当違いだということに気付いたのでした。七之助さんは女方ですが、前日第三部でも重要な役どころで女方を演じていて『存在感あるなぁ~』と思っていたところ、この刺青奇遇の舞台での七之助さんの演技が素晴らしくて実力派だ!と思ったのでした。
お兄さんの勘九郎さんは、勘三郎さん、中村屋の跡目としての役割をきっちりと果している印象なんですが、演技力は七之助さんの方が上だなぁ~と。
どう見ても、女性にしか見えない。素顔も元々ほっそりとした女性っぽい顔立ちなんだけど、台詞回しや所作がほんとに女性らしい…ほんとに意外な発見といった感じでした。

中車さんの方も、歌舞伎役者としての経歴は浅いけど、さすがにプロの俳優さんと思える演技。
歌舞伎界に入った経緯から他の歌舞伎役者さんからの風当たりが強いようですが、中車さんが出る演目はチケットが即完売となるほど、人気はかなりなものだそうです。歌舞伎役者としての実力は未知数だけど、抜群の知名度と人気があるので、この演目のように主役に抜擢されることが多いようですね。そのことを良く思わない役者さんや梨園関係者も多いでしょうが、興行的にはお客さんを呼べる役者さんをメインキャストにするのはもっともなことですし。
ただ、この演目のように世話物と言われるジャンルでは、歌舞伎独特の所作や踊りなど、長い鍛錬や経験が必要な演技は少なくて、感情移入や台詞回しが重要。そういう意味では、俳優として数々のドラマや映画に出て圧倒的な存在感のある演技が定評の中車さんにとっては、充分その力を発揮出来るのではないかと。実際に、歌舞伎の舞台上でもかなり存在感ありました。

第一部の次の演目は『玉兎』。勘九郎さんの長男、勘太郎くん6歳の踊りです。
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6歳にして一人で一つの演目を演じる・・・物凄い重責であろうことは誰が見ても思います。まだまだおぼつかない感じはあったけど、とにかくカワ(・∀・)イイ!!
10分ちょっとの演技時間、舞台上にはただ一人なのに、堂々と務めていました。勘太郎くんも中村屋の大名跡を継ぐ跡取りとしての仕事を立派に成し遂げていましたヨ。

歌舞伎界は大ベテラン、重鎮の役者さんたちも脇をしっかりと固めておられますし、現在主役をはる花形役者さんたちはそれぞれの屋号を引っ張るように活躍されています。そしてその息子さんたちも将来のスターであることを小さな頃から自覚させられるように重要な役どころについてとても良い演技をしてくれていて、将来がとても楽しみです。

第一部最後の演目は『団子売り』。勘九郎さん演じる杵造と猿之助さん演じるお福、仲の良い団子売りの夫婦の踊りです。
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今回の八月納涼歌舞伎すべての演目の中で、一番良かったかも。特に猿之助さんが素晴らしい[ぴかぴか(新しい)] 名前の通り福々しいおかみさんの表情豊かな踊り、勘九郎さんとの掛け合いも絶妙で、目が釘付けになりました。ほんとに素敵な、心を和ませてくれる楽しい踊りでした。
しかも第一部の席が花道にとても近かったので、2~3mの至近距離で花道を通る猿之助さんを観ることが出来て、めちゃくちゃテンション上がりました。

今回すべての演目を観て思ったのが、私が『歌舞伎』と思っているジャンルのものがほとんどなくて、ちょっとつまんなかったなぁ~ということ。
実際にはどれも『歌舞伎』なんですけどね。
というのも、歌舞伎にはいろいろな種類の演目があるのです。分類の仕方も、成り立ちの違い、作られた時代の違いなどたくさんの分類方法があるようです。細かく分けるとものすごく分かりにくくなるので、大雑把に紹介します。

歌舞伎の成り立ちで大きく分けると、人形浄瑠璃(文楽)で演じられていたお話を歌舞伎にした『丸本物』または『義太夫狂言』と言われるジャンルと、初めから歌舞伎で上演するために狂言作者によって書かれた演目の『純歌舞伎』、明治以降に文学作家によって書かれた演目『新歌舞伎』、そして戦後から現代の作家が書いたオリジナルの演目が『新作歌舞伎』や『スーパー歌舞伎』・・・というように分けられます。
そして『丸本物』は、江戸時代よりも前の公家や武家の世界を描いた『時代物』と、江戸時代の庶民生活が舞台の『世話物』というものに分けられます。
『時代物』は歴史上のヒーローが主役ですが、史実通りのお話とは限らず、誰でも知っているようなエピソードをさらに面白く脚色したり、創作されたお話も多いそうです。
これに対して『世話物』は、江戸時代に実際に起きた事件を題材にしたものが多い。TVやネットのなかった時代、世の中で起きた大事件を大衆が知るための手段としての歌舞伎だったのです。『曽根崎心中』や赤穂浪士の討ち入りを題材にした『仮名手本忠臣蔵』など、実際に起こった事件を取材して作られています。

これ以外にも、市川海老蔵さんの先祖、市川宗家が生み出した『荒事(あらごと)』、舞踊などがあります。
『荒事』は誇張された衣装や所作、隈取り、大見得・・・というような豪快な荒々しいお話。初歌舞伎、團菊祭五月大歌舞伎で観た『壽曽我対面』や七月大歌舞伎の『矢の根』など、曽我五郎の演目は『荒事』に分類されます。

…で、今回いろいろなジャンルの演目をみて、私が好きなのは、いかにも歌舞伎らしい『荒事』、『時代物』、『世話物』、『舞踊』かなぁ~ということを悟ったのでした。

そして今回初めて観た役者さんについては・・・やっぱり一番良かったのは猿之助さん。第一部では女方での舞踊、第二部では一幕目は悲劇の女方、二幕目は宙乗りをするひょうきんな喜多八・・・と全く違う役どころでした。特に『団子売り』の勘九郎さんとの踊りは、本当に素敵でした。
市川猿之助さんは、立役(男役)も女方(女役)も両方こなされる役者さんですが、特に女方には定評があるそうです。猿之助さんの歌舞伎は初めて観ましたが、ほんとに凄いと。海老蔵さんとはまた違った凄さを感じました。

2日目の歌舞伎が終わった後、歌舞伎座5Fにある『歌舞伎座ギャラリー』に行ってみました。歌舞伎の小道具などを実際に体験出来たり、特別映像を観ることが出来ます。
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ミニ舞台があるんですが、ここで役者さんたちのトークイベントなどもやっているようです。

お目当ては、特別映像。猿之助さん十八番の『狐忠信』が宙乗りするまでの舞台設営から練習風景など見ることが出来ます。猿之助さんの解説つきで30分ほどの映像でした。
無知な私は、宙乗りってスーパー歌舞伎の演出だと思っていたんですが、時代物の『義経千本桜』の狐忠信の宙乗りなど、江戸時代からあった演出だそうです。びっくり!初代市川団十郎さんが始めたとのこと。
近世には途絶えていたようですが、猿之助さんの先代の猿之助さん(今の市川猿翁さん)が今から50年ほど前に復活させて、今では一般的によく見られる演出になったそうです。なんと、先代の猿之助さんは5000回も宙乗りをして、ギネスブックにのったとか。今の猿之助さんもその跡を継いで、今年5月に宙乗り1000回[exclamation]を達成されました~
江戸時代には縄で体を吊っていたのでとても危険だったそうですが、現在はワイヤーになりました。が、それでも危険を伴うので、無事を祈って祈祷する場面も映像にありました。
とてもワクワクする楽しい演出ですが、事故のないように祈るばかりです。

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最後に紹介するのは、歌舞伎座の横に鎮座する歌舞伎稲荷神社。歌舞伎舞台の守護として祀られています。

この4ヶ月間で一気にたくさんの歌舞伎演目を観ましたが、とりあえずしばらくはお休みします。海老蔵さんの舞台もしばらくなさそうだし。
でも常にアンテナを張って、観たい役者さんや演目を見逃すことがないようにしま~す。

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録音 MAZAS27番 [録音・ヴァイオリン]

長くやった割には…お粗末ですが。

音程、メチャクチャです・・・(;'∀')
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レッスン221回目 [ヴァイオリンのこと]

前回は7月29日の予定だったけど、朝起きたらとても面倒になってしまってお休みしたので、ほぼ1ヶ月ぶりのレッスンです。最近、2回に1回は休んでるような・・・継続するということは、ほんとに大変なことだ~[あせあせ(飛び散る汗)]

音階。3度の重音、今日はとても調子が良くて、先生に『最近の中では、一番良かったですヨ』と褒めてもらえました。今やっているMAZASのエチュードに3度の重音がたくさん出てくるので、2と4の指を思い切り開く練習しているからかな?

『MAZAS Op36-1』27番。
この1ヶ月半の間で3~4回しか練習していないけど、そのうちの2回は先週やったので、感覚をまだ忘れてなかったのか、とりあえず合格ということで。
長かった~ 発表会の練習のために途中2ヶ月ほど休んだけど、延べ4ヶ月も掛かりました。
次回は28番。MAZAS終了まであと3曲となりました。

『ヴィターリ シャコンヌ』
この曲も長くやってますが…9ヶ月かかって2ページ目までしか進んでいなかったところ、今日はその先3ページ目の中盤まで進みました。といっても、弾き方の確認というか。
2ページ目後半のワンボウスタッカートもこれまでやったことのない演奏技法で、それらしく出来るようになってきたかなぁ~と思ったら、また次々と新しい演奏技法が出てくるので、ほんとに壁を破ったら次の壁が目の前にある…といった感じ。
でも、何度も練習して出来るようになってくると、やっぱり楽しいデス[るんるん]

と、自分の中では前向きに臨んでいるんだけど。。。今日の最後に先生が『この曲はどんどん難しくなってくるので、最後の2ページは、ももんさんの今の実力だと無理だと思う。進めるところまで進んで、どうやっても弾けないところが出てきたら、そこでこの曲はいったん終わりましょう』と。
どうやっても弾けないところ・・・そ、そんなに難しいのか~[あせあせ(飛び散る汗)] ま、今やっている所も充分難しいんだけど。。。
それでも、どこまで弾けるようになるか、挑戦してみたい(;'∀')


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2017-08-08 [私の日記]

台風一過、今日は午後から、強烈な日差しでしたね~
今日は満月[満月]
満月 (1).jpg満月 (2).jpg
雲を照らす月明かりがとてもキレイです。

写真をアップする時、過去に撮った面白い写真が目に留まりました。
H22.2.22 22.2℃.jpg
2月22日、22.2℃。
スゴイでしょ~[わーい(嬉しい顔)]



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ドラマかっ!! [おしごとのこと]

いやぁ~ 今日も彼はやらかしてくれましたわ~ しかも二つ。

彼とは…うつ病ではなかったの??の彼です。あの騒動以降、彼は特に体調が悪いと言って休むこともなく、自分がやらなくてはいけない業務を一生懸命に・・・?やっているようです。
が、仕事に影響を与える物事の考え方や責任感、能力、性格・・・そういうのは大きく変わることはなく、一生懸命やっているように見えても、その内容はとても副支店長という立場にある人の仕事ぶりではない・・・

ということが公になったのが、今日の出来事。まるでテレビドラマのようなエピソード。

彼が前支店長から引き継いだ仕事の一つに、広告宣伝のために提携しているある団体との広告掲載に関する交渉があります。当社のチラシをその団体の会報誌に折り込みしてもらうという契約なんですが、彼はそのチラシの手配、納品期日管理を担当しています。
今日のお昼頃、その団体の担当者から問い合わせがあって『今日納品されるはずの御社のチラシが届いていない』ということが発覚。どうやら彼が、チラシを発注する部署へ納品期日を間違えて伝えていたようで。明日、その団体が折り込みを依頼している業者へ納品する予定で、今日中にはその団体に届いていないと、予定している折り込みが出来ないと。
印刷業者→運送会社→先方→先方が委託している折り込み業者、これだけ外部業者が関わっているので、この対応をどうするか・・・本部担当者が何度も彼に電話してきていました。
ところが、そんなさなか、自分で対応策を考えることもなく彼は昼食に出かけたり、他部署とのTV会議に出たり・・・と席を不在にすることが多くて。
なんでも、本部担当者に『間に合わないのなら、今回は折り込みしてもらわなくてもいいんじゃないか』とか『(すでに印刷済みのチラシ5000部を)廃棄も仕方がないのでは』と言ってみたりしたそうです。
本部担当者は怒り心頭[むかっ(怒り)] だったようです。

しかも、支店長に対して『提携先の団体担当者に納期を1日待ってもらうよう交渉してもらえませんか』と。『お前が言ってもダメだって言われたんだろ、それをダメもとで言えっていうのか?』『はい、そうです[むかっ(怒り)](逆ギレぎみに)』(それが自分のミスをカバーしてもらう人に対する態度かっ!!てな態度で)・・・こんなやりとり、してましたねぇ~ 支店長、爆発寸前でした。。。

けっきょく、団体への納期が明日の12時まで待ってもらえることになり、印刷業者に当社の本店まで持ってきてもらい、明日の朝9時に彼が東京から名古屋まで新幹線で運び、12時までに名古屋の折り込み業者まで届ける・・・ということになりました。
が、これも彼が考えた対応策ではなくて、本部担当者と支店長が考えて指示したものでした。
その対応策が決まったのは、もうすでに17時頃。お昼前に発覚してから、たぶん本部の担当者はいろいろな所に電話を掛けて交渉したり、本部の上席にも報告したりと、ほぼ半日もの時間、この件に時間を割いていたようでした。

17時頃に対応策が決まったのに、彼はその後何も準備する気配がないので、17時半頃にとうとう支店長が彼に聞きました。『どうやって運ぶか、考えた?』すると彼は『チラシ5000部なんて、とても一人では運べないから・・・』と。『えっ?』『僕と支店長と…誰か…』
支店長は、そんなに何人も行く必要があるのか??5000部ってどのくらいの量なのか??を確かめるために、在庫のチラシやコピー用紙の箱を見に行って、大きさや量を確かめに行ってました。通常のコピー用紙はA4サイズ500枚×10個が一箱です。チラシは2枚一組なので、この箱が2個分位。コピー用紙とチラシの紙質の違いがあったとしても、2~3箱分ってところです。つまり、一人でも運べるはずだろ~と。

すると彼は『スーツケースじゃないと・・・』支店長『スーツケースになんて入らないだろ、カートだろ!』『でも、カートなんてここにないですよ』『買ってくるんだろ!』
このやり取りの後、彼は1時間ほど外出して、カートを買ってきました。支店長は、買ってきたカートにコピー用紙の箱3つ載せて、実際に運べるか確かめさせてました。

『朝、遅れてもいけないので、前乗りしないと・・・』『当たり前だろ!今日のうちに東京に移動してください。どっかホテル取って・・・』『いや、息子がいるんで[ひらめき] 息子の所に泊まりますんで[exclamation]』…となぜか、そこだけ誇らし気なかんじで。って、ほんとにどうしようもなく、アンタは○○かっ!!って思っちゃいました。
支店長が気を遣って会社の経費使ってホテル取っていいって言ってるのに(ちなみに、往復の新幹線代も経費で出します)。突然、自分の父親がカートを持って名古屋から東京へやってくる・・・それ、息子さんに何て説明するの??誰かがミスしたことにして、自分がカバーするために来た、とでもいうのかしら? そんなウソついたって、息子さんも変だと思うのでは? そもそも父親として、そんなウソを息子につきたくないと思わないのかしら?
それに。息子さんがどこに住んでるかはわからないけど、朝9時には本店を出発出来るように、電車の遅れや渋滞リスクを排除するためには、なるべく本店近くのホテルを取って備えるべきでないの?前日に前乗りするってことは、そういう不慮の事態を回避するため、なんだけど。。。
そんなことも全く考えずに、自慢げに息子の所に泊まると言ってのける彼。オメデタ過ぎる~[むかっ(怒り)] そもそも、息子さんが夜、家にいるかどうかも分かんないよねぇ~(;'∀')

ちなみに彼が支店長に事の次第を相談したのは16時頃で、それ以降2時間ほどは副支店長に付きっ切りになってました。。。彼が早めに帰った後、支店長は放心状態でした(;'∀')

それと並行するかのように、もう一つの彼のミスが発覚。
彼が統括しているはずの?本部への報告書の提出がなされていなくて、本部から督促のメールが来まして。実はこの督促は2回目。本当の期日は昨日なのでした。本来なら彼が提出する報告書なのですが、彼はさっき書いた通りカートを買いに行って不在。私にもCCで入ってきたので、さすがに2回目を無視するわけにはいかないということで、私がその報告書を作成して、本部へ提出しました。
まぁ要するに、期日管理を部下に指導すべき立場のはずの人が一番、期日管理できていないってことで。
しかも、代わりに対応した人に対して、なんのお礼の言葉もないし。(人間的に、おかしいデス)

実はこの二つの出来事以外に、午前中にも彼の無責任な対応に私の部下たちが迷惑を受けたことがあって、私が支店長に詰め寄った??ということがありました。30分ほど、支店長と私は別室へ…副支店長の取り扱いについて、対応策を協議したのでした。
その時の結論としては『どんなにあいつが理不尽なことをして、こっちの納得がいかなくても、あと1か月半は、なんとかなだめすかしてやってもらうしかない。下手に注意してへそを曲げられて休まれたら、あいつのやるべき仕事を全部こっちがやらなくてはいけなくなるから』ということです。それは私も同意見。ミスは勘弁だけど、突然休まれることはもっと勘弁だぁ~

来週、社長が名古屋に来る予定。幸いなことに?副支店長は夏休みで不在なので、飲み会の席で私がこっそりと社長に囁くことになってます。さりげなく、控えめに『何とかしてください』と。。。




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ゾクゾクなひととき [歌舞伎!!]

昨日、いよいよお待ちかねの六本木歌舞伎、海老蔵さんに会いに行ってきましたヨ~
会社の部下と一緒に。彼女は歌舞伎を観たことがないけど、楽しんでくれるでしょうか・・・
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お昼の部、開演は12時。中日劇場に行く前に7階に寄ると・・・楽屋口のところにたくさんのおばさまたちが。楽屋にご挨拶に行っておられたようで。出演者の関係者なのか・・・羨ましい(;'∀')

今回の席は2階4列26番。前回歌舞伎座の7月大歌舞伎とほぼ同じような位置。やっぱり前のめりになって観るお客さんが多くて、けっこう視界を遮られました[むかっ(怒り)] 
2列目の人が椅子に浅く腰かけて、しかも身を乗り出しているので、3列目の人は舞台が見えないようでさらに大きく身を乗り出してました。2階席の4列目というと、前に3人しかいないので、普通に椅子に背をつけて座ってくれればちゃんと見えるはずなんですが。
松竹歌舞伎会に入会して次回からは先行販売で買えるので、絶対1階席GETするぞ~
もしそれでもいい席が取れなければ、成田屋の後援会に入るしかない[exclamation]

見えないところもあって残念でしたが、それを帳消しに出来るほど、舞台はとても素晴らしかったです[るんるん]
演目は『座頭市』。盲目の市を海老蔵さんが演じるのか・・・あの強烈な目力が見られないのかなぁ~??と思っていたら、やはり海老蔵さんは2時間ほとんど目を閉じたままでした。でもそのことがあるシーンを際立たせる効果となり、ゾクゾクするほどの見せ場になりました。所作ダテでの見得も、もちろんちゃんと目を開いての見得で、ずっと目を閉じたままの中で見せ場ではしっかりと海老蔵さんの目力を効かせてる演出はスゴイと。
目を閉じたままでの右團次さんとの所作ダテも、息がぴったりと合っていて、まるで目を開けているかのようでした。

ちなみに『所作ダテ』というのは、時代劇でいうところの『殺陣(たて)』、主役が刀などで宿敵と闘うシーンのことです。歌舞伎の所作ダテには、刀の交え方、身のかわし方一つ一つに型があって、それらを組み合わせています。殺陣のような素早い動きではなくて、舞踊のようにゆっくりと流れるような動きをします。一連の動きの中で所々で動きを止めて決めたり、見得を切ったりします。この所作ダテの型は、役者さんが一番格好良く見える動きであったり、迫力があって緊張感のある見せ場になるようにと、数百年もの間考え尽くされてきた究極の動きなのです。なので面白くない訳がない[exclamation]
迫力のある面白い所作ダテで有名な演目に『蘭平物狂』という演目があります。二代目尾上松緑さんの蘭平をYouTubeで観たんですが、メチャクチャ面白いです。四代目松緑さんも何年か前に演じておられます。とてもアクロバティックな所作ダテなので、いつか生で観てみたい[exclamation]

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この六本木歌舞伎は、いわゆる『歌舞伎』ではなくて、歌舞伎と演劇を組み合わせた舞台です。監督は映画監督の三池崇史監督、脚本はリリー・フランキーさんなので、時事ネタ満載、海老蔵さんが観客に語り掛けたり、ギャグや濡れ場もある・・・面白い舞台になっています。なので、本筋の古典歌舞伎と思って観に来られていた人からすると、ちょっとびっくりしたんじゃないでしょうか。。。終演後にロビーで休憩していたら、かなりご高齢のおばさまが『これは・・・スーパー歌舞伎とかいうものですかねぇ~??』と私たちに話し掛けて来られました。

舞台終演の様子も違っています。通常の歌舞伎であれば、幕が下りればカーテンコールもアンコールもなく、二度と幕は上がりません。が、この六本木歌舞伎ではカーテンコールは5回ほど[わーい(嬉しい顔)] ちなみにこの日の夜の部では、スタンディングオベーションだったそうですが。。。なのでどちらかというと演劇のジャンルで、歌舞伎の演出を取り入れた舞台といった感じですね。
あのおばあちゃん、かなり戸惑っておられたようでした。。。(^^;

そして、歌舞伎とは決定的に違うこと、それは寺島しのぶさんが出演されていることです。寺島しのぶさんと言えば、尾上菊五郎さんの長女、尾上菊之助さんのお姉さん。本来なら音羽屋の大名跡を継ぐ血筋でありながら、女性は歌舞伎役者さんにはなれないのです。そのことでとても悔しい思いをして、その悔しさを糧にして女優さんになったのです。女優としての演技力は、国際的な賞の受賞など、定評がありますよね。
このお話では、花魁の役と盲目の少女の二役をこなされていました。歌舞伎で盛り上がる演出に早変わりがありますが、しのぶさんの早変わりシーンは見どころの一つです。
本物の女性なので、他の女方さんと失礼ながら比べてみると、やはり美しさは全く違います。歌舞伎は『造られたもの、架空のもの』というかんじがどこかしますが、演劇は『リアルなもの、現実感があるもの』というイメージ。もちろん江戸時代のお話なので『造られたもの』ではあるんですが、しのぶさんの花魁、本当にこういう人がいたかもしれない…と思ったのでした。それが歌舞伎との大きな違いの一つではないかと。

本筋の歌舞伎を求めて観に来られた人にとっては違和感があったかもしれないけど、舞台としては、観客を楽しませる色々な面白い演出が満載で、『面白かったなぁ~』『良い舞台だったなぁ~』と余韻に浸れる素敵な舞台でした。
実際、一緒に観に行った部下も、かなり面白かったようで、『誘っていただいて、ほんとに良かったです~』と言ってくれました。

六本木歌舞伎座頭市8.jpg六本木歌舞伎座頭市 9.jpg
この舞台での海老蔵さん、歌舞伎メークは全く無しの、ブログやTVで見かける素顔と変わらない風貌の海老蔵さんなんです…が、盲目の座頭市そのものにしか見えませんでした。
寺島しのぶさん、ほんとにキレイ[ぴかぴか(新しい)]

幕間になると部下が『○○さん情報によれば、休憩中に役者さんたちがロビーに来るそうですヨ』と。実はもう一人誘った部下がいて、彼女はこの日に行けないので、半休を取って一足お先に3日の午後の部を観に行っていたのでした。
ということで、1階のロビーへ行ってみると…
六本木歌舞伎座頭市1.jpg六本木歌舞伎座頭市2.jpg
いました[ひらめき] 九團次さんをはじめとする数人の役者さんたちが舞台の役どころのままの格好で、観客の間を歩き回ってファンサービスをしてくれていました。舞台ではオペラグラス越しでしか見ることの出来ない姿を超至近距離で見ることが出来て、めちゃくちゃテンション上がりました~ 
そして、亀さんも[ひらめき] この亀さんが、大変なことになってました[わーい(嬉しい顔)] 1階から2階へ亀のように這って上がり(それもものすごいスピードで!)、窓ガラスに張り付き[exclamation](彼が見ていたのはラシック!)、お客さんが座っている丸いベンチの中心に飛び込んだり。ものすごいパフォーマンスで、みんなを大喜びさせてくれてました。
六本木歌舞伎座頭市3.jpg六本木歌舞伎座頭市4.jpg六本木歌舞伎座頭市5.jpg
この亀さん、市川新八さんという海老蔵一門の役者さんです。ロビーでも舞台と変わらず完全に亀になりきっておられました[わーい(嬉しい顔)] ちなみに第二幕では、やくざの手下や賭場の客にもなっていたようですヨ。素顔はとってもイケメンな方です。

舞台そのものも面白かったし、ロビーでのファンサービスもあって、終始大興奮でした。終演後に部下とお茶をして、余韻を楽しみました。

興奮冷めやらぬ中、今週の金曜日と土曜日、再び歌舞伎座へ。
八月納涼歌舞伎は歌舞伎では珍しい三部制になっているので、その分チケット代が…[あせあせ(飛び散る汗)] でもせっかく新幹線使って行くので、全部観たい[exclamation]
海老蔵さんは出ないけど(;'∀') 市川猿之助さん、市川中車さん(香川照之さん)、市川染五郎さん、中村勘九郎さん、中村七之助さん...TVでもよく見かける役者さんたちが勢ぞろいなんですヨ~ 中車さんは七月大歌舞伎に出られていたけど、それ以外の役者さんの歌舞伎はまだ観たことがないので、とっても楽しみです。

あとは中村獅童さんの歌舞伎、早く観たいなぁ~ 病気も順調に回復されているようですし、12月にはお子さんの誕生も! 11月には秋の巡業公演で復帰されるそうなので、今から上演スケジュールチェックしてきます[わーい(嬉しい顔)]

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衝動に駆られて [歌舞伎!!]

海老蔵さんの泊まってホテル、分かっちゃいましたヨ~[ぴかぴか(新しい)]

ブログにアップされている写真や情報から探してみたら、たぶん『このホテルだ~』というところ、あたりがついちゃいましたヨ~

会ってみたいなぁ~

でも。それはダメ。

すごく夢中になっている人に会いたくなって、衝動に駆られて。

過去に色々失敗してきたことは、記憶に刻まれてますヨ、さすがに。

もう、若かりし頃の私でもないので、ここは分別を持って。

舞台で出会えることを楽しみに。

私の部下が、今日の夜の部、一足早く午後休とって観に行ってます。
『感想は・・・聞かねえよ~[たらーっ(汗)] 一足先に、海老蔵さんに会って来てっ!!』
海老蔵さんの舞台を観るために午後休をとるのは、仕事がどれだけ忙しくたって、ぜんぜん、アリだよ~

早く、土曜日にならないかな~
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同じビルにいるよん!! [歌舞伎!!]

いよいよ明日、名古屋中日劇場、六本木歌舞伎の初日です。

ということは・・・今日、海老蔵さん、ここで舞台稽古があるはずだぁ~[ひらめき] そう思うと、仕事が手に付きませんでした(^^;

中日劇場は、私の会社が入っているビルの9階にありますが、実は楽屋入り口は7階にあります。同じ階に喫煙所があるので、私毎日7階に通っております。。。
仕事帰りに7階の楽屋口側のエレベーターで地下に降りるので、たまに楽屋から出てきた役者さんやスタッフさんたちと一緒になります。残業帰りだとちょうど舞台が終わる時間帯になることも多いので、遭遇する確率は上がります。でもあまりジロジロと見ることも出来ないので、知っている役者さんたちがいても、気づかなかったりするんですが…今日は、ちょっと出待ちしたい気分を抑えるのに苦労しましたデス。

海老蔵さんのブログをのぞいてみると、私がEVホールで一瞬だけ出待ちをした時間には、まだ舞台稽古中だったようです。
お昼頃東京を出発して、そのまま中日ビルに直行し、1回目の舞台稽古と2回目の合間に、なじみの店に顔を出して・・・と。そして20時過ぎに稽古が終わった後、共演する子役さんたちの写真をアップされていました。そのバックは…見覚えのあるところ!!
『やっぱり、海老蔵さんいたんだ~[ぴかぴか(新しい)]

アメーバ会員限定の記事には、海老蔵さんが18歳の役者さん駆け出しの頃に中日劇場に出られた時の思い出と、『中日劇場で、役者としてリスタートする、新しい役者になる』という決意が述べられてました。

今回上演される六本木歌舞伎は、今年の2月に東京でも上演されていました。奥様の麻央さんが最後に劇場に足を運んで舞台を観られたのが、この六本木歌舞伎だったそうです。そのことを思い出されて、辛い気持ちを語っておられました。
そして、麻央さんが亡くなられてから初めて、子供たちと離れて過ごす日とのこと。名古屋公演が8/7まで、その後大阪でも上演されます。9月から11月にかけては、全国19ヶ所の地方都市で『古典へのいざない』の舞台巡業があります。
麻央さんが亡くなられる前から決まっていた舞台ですが、子供たちと離れて一人で過ごす時間が増えるということ・・・とても心配です。

それでも舞台がある限り、良い演技を披露していただけると思います。そしてそれを楽しみに。。。早く5日にならないかな~

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