免疫力アップ大作戦!㊽山口2日目 [旅行]
山口旅行2日目。
朝食はバイキング。ついつい、食べ過ぎマス(;'∀')
それでは、こちらのお宿『かんぽの宿湯田』さんの採点です。
部屋5、お風呂5、夕食4、朝食3、接客サービス8、癒され度5、コスパ5
総合評価は。。。5.0 5点満点出ました~
接客サービスが8点と満点以上。前日の記事にも書いた通り、レストランのスタッフさんたちの接客も素晴らしかったし、フロントの女性スタッフさんの笑顔がとても素敵で、心が和みました。
それから、館内ですれ違うスタッフさんもすべて、明るく挨拶をしてくれたのも印象的。
売店のスタッフさんもGood お酒を購入しようとして冷えていないものを手に取ってレジに向かおうとしたら、少し離れた所にある冷蔵庫に冷えたお酒を発見。『冷えたの、あるじゃん』と思って冷蔵庫に向かおうとしたらレジのスタッフさんが先回りして冷蔵庫のお酒を取り出してくれました。そのタイミングが絶妙で、2人とも顔を見合わせて笑ってました。
そう言えば話はちょっと逸れますが、かんぽの宿の売店で食料品を購入すると、どの売店でもレジですべての商品の賞味期限を読み上げてくれます。これは良い接客だなぁ~といつも思います。
もしかしたら以前、賞味期限に関するトラブルがあって改善策としてやっているのかもしれませんが、購入する方も安心できていいですね。
今回でかんぽの宿に泊まるのは3回目ですが、どこのお宿もリーズナブルで美味しいお料理と居心地の良い部屋やお風呂なので、かなりお得感があります。そして共通しているのはどのお宿のスタッフさんも一生懸命に温かいおもてなしをしておられるので、笑顔でお宿を後にすることが出来るということ。かんぽの宿、ファンになりました
お宿から湯田温泉駅まで送迎してもらい、湯田温泉駅でコインロッカーに荷物を預けて、2日目の観光へ。
湯田温泉駅前には、巨大な白狐のゆう太くんがどど~んと鎮座しています。湯田温泉には白狐伝説が言い伝えられていて、街のあちこちにゆう太くんがいます。
『白狐』と言えば...『白狐よ、来た~れぇ~』『は~い』トコトコ…『かんげんびゃっこ、おんまえに~』ですよネ~
湯田温泉駅からタクシーで、瑠璃光寺五重塔へ。このタクシーの運転手さんが、五重塔の見どころを詳しく教えてくれました。観光タクシーの運転手さんもやっておられるんでしょうね。とても流ちょうにガイドしていただきました。
瑠璃光寺五重塔は室町時代に建てられました。日本三名塔のひとつで国宝に指定されています。
他の五重塔にはない特徴を備えた塔で、その特徴のおかげでシルエットが美しく、全国で一番美しい五重塔と評価されているそうです。
その特徴の一つは、五層それぞれの高さが違うということ。1階から5階と上にいくにつれて、軒高が狭くなっています。それ故にシュッとした鋭敏な印象。
そして、檜皮葺の屋根は軒先からの距離が長く、四方の軒先が反っているので、躍動感が感じられます。
あまりにも美しくてカッコよいので、真下から観たり、斜め後方から観たりといろんな角度から眺めさせてもらいました。
ちなみに、五重塔の中は吹き抜けになっているそうです。
敷地内の桜はまだ蕾でしたが、梅は満開で、それは綺麗でした。
梅の向こうに、五重塔。風流だぜ~
瑠璃光寺の境内へ。病気平癒のお参り。
敷地内には毛利家の墓所もあります。
こちらは明治維新の史跡『枕流亭』。西郷隆盛や木戸孝允らが密談した場所だそうです。
最後に名残惜しく。
瑠璃光寺前の食堂でランチタイム。
山口のご当地グルメ、瓦そばです。熱々に熱した瓦の上でパリパリになった食感がとても美味しかったです。
瑠璃光寺から次の目的地へ向かう途中、国道の下をくぐる地下道がスゴイ。
山口の名勝のひとつに常栄寺雪舟庭がありますが、この地下道に雪舟の墨画が描かれています。地下道という殺風景な場所にこの絵があるのが、素敵だなと思いました。
次に訪れたのは、『菜香亭(さいこうてい)』。明治に料亭として創業し、名だたる政治家たちが利用してきた建物です。
実はこちらは、前日に乗ったタクシー運転手さんから『ここもいいですヨ~』とパンフレットを頂いたので、行ってみることにしたのでした。
中に入ると、お客さんは誰もいない・・・えーっと、どうしよう?と思ったら、すぐに案内スタッフさんが『見学ですか~?どうぞ~』と。
この女性スタッフさんがとても感じの良い方で、こちらの創業時からの写真や政治家たちの墨書を一つ一つ丁寧に解説してくれました。
一番の見どころが、こちらの大広間。なんと100畳もあって、500人が一堂に会して宴会出来たそうです。
伊藤博文や田中角栄など歴代の政治家たちがこちらに訪れた際に書いた墨書も、たくさん飾られています。
『菜香亭』という名前は、井上馨の命名だそうです。
この建物はもともと別の場所にあったんですが、移築されました。でもこの中庭もそっくり再現されているそうです。
坪庭や階段も風情があります。
こちらは佐藤栄作元首相が愛用されていた部屋。
中庭を眼下に見るこのソファがお気に入りだったとか。この対面に置かれたソファ、こちら側とあちら側とではクッションの硬さが異なります。対談の相手によって、どちら側に座ってもらうか決めていたそうです。
この菜香亭、実は現役。これらの趣のある部屋を貸出しているそうです。ケータリングサービスもあって、ちょっと改まった会合や宴会をこちらで出来るそうです。いいですよね~
菜香亭から駅までは距離があるので、バスに乗るか~と思って停留所まで歩くと、たった今行ったばかり。次のバスまで1時間以上もあるので、タクシーを呼ぶことに。
バス停までてくてく歩いているうちに発見。『八坂神社』京都を模した大内文化の一つですね。
再び、ゆう太くん。湯田温泉駅には足湯もあります。
単線の山口線に乗って、湯田温泉を後に…
山口市は初めてでしたが、観光にとても力をいれている市ですよね。山口駅の観光案内でもらったガイドマップは、この二日間の散策中は常に手に持って歩いてました。見やすい地図でストレスなく使えて大変助かりました。
かんぽの宿でもらった山口市観光ガイドブックの冊子は、山口市内の観光名所だけでなく県内の見どころも詳しく解説してあったり、明治維新に関わった山口の人や場所を詳しく解説した年表があったりと、山口を知るにはとても充実したものでした。これまで観た全国各地の無料の観光ガイドブックの中では、かなりレベルが高いものです。
それから、観光動態アンケートの実施や、タクシーの運転手さんみなさんが見どころの解説をしてくれたり。瑠璃光寺のボランティアガイドさんたちも詳しく解説をされていて、時々隣りで一緒に聞き入っていました。
最後に訪れた菜香亭でもガイドさんが笑顔で色々な解説をしてくれて、とても興味深く観て回ることが出来ました。
・・・とにかく、どの観光施設のスタッフさんも、タクシーの運転手さんも、お宿のスタッフさんも、みんな気さくで温かな人ばかり。この旅で出会った山口の人たちの笑顔が、ほんとに印象的でした。
商店街がもう一つ元気がなくて残念ですが、逆に混み合った観光地でないところが、イイのかもしれません。
帰りの新幹線、新山口駅で買ったカニ爪のかまぼことふくの唐揚を。
ほっこりと、のんびりと、とても癒された旅でした。またいつか行きたい街です。
朝食はバイキング。ついつい、食べ過ぎマス(;'∀')
それでは、こちらのお宿『かんぽの宿湯田』さんの採点です。
部屋5、お風呂5、夕食4、朝食3、接客サービス8、癒され度5、コスパ5
総合評価は。。。5.0 5点満点出ました~
接客サービスが8点と満点以上。前日の記事にも書いた通り、レストランのスタッフさんたちの接客も素晴らしかったし、フロントの女性スタッフさんの笑顔がとても素敵で、心が和みました。
それから、館内ですれ違うスタッフさんもすべて、明るく挨拶をしてくれたのも印象的。
売店のスタッフさんもGood お酒を購入しようとして冷えていないものを手に取ってレジに向かおうとしたら、少し離れた所にある冷蔵庫に冷えたお酒を発見。『冷えたの、あるじゃん』と思って冷蔵庫に向かおうとしたらレジのスタッフさんが先回りして冷蔵庫のお酒を取り出してくれました。そのタイミングが絶妙で、2人とも顔を見合わせて笑ってました。
そう言えば話はちょっと逸れますが、かんぽの宿の売店で食料品を購入すると、どの売店でもレジですべての商品の賞味期限を読み上げてくれます。これは良い接客だなぁ~といつも思います。
もしかしたら以前、賞味期限に関するトラブルがあって改善策としてやっているのかもしれませんが、購入する方も安心できていいですね。
今回でかんぽの宿に泊まるのは3回目ですが、どこのお宿もリーズナブルで美味しいお料理と居心地の良い部屋やお風呂なので、かなりお得感があります。そして共通しているのはどのお宿のスタッフさんも一生懸命に温かいおもてなしをしておられるので、笑顔でお宿を後にすることが出来るということ。かんぽの宿、ファンになりました
お宿から湯田温泉駅まで送迎してもらい、湯田温泉駅でコインロッカーに荷物を預けて、2日目の観光へ。
湯田温泉駅前には、巨大な白狐のゆう太くんがどど~んと鎮座しています。湯田温泉には白狐伝説が言い伝えられていて、街のあちこちにゆう太くんがいます。
『白狐』と言えば...『白狐よ、来た~れぇ~』『は~い』トコトコ…『かんげんびゃっこ、おんまえに~』ですよネ~
湯田温泉駅からタクシーで、瑠璃光寺五重塔へ。このタクシーの運転手さんが、五重塔の見どころを詳しく教えてくれました。観光タクシーの運転手さんもやっておられるんでしょうね。とても流ちょうにガイドしていただきました。
瑠璃光寺五重塔は室町時代に建てられました。日本三名塔のひとつで国宝に指定されています。
他の五重塔にはない特徴を備えた塔で、その特徴のおかげでシルエットが美しく、全国で一番美しい五重塔と評価されているそうです。
その特徴の一つは、五層それぞれの高さが違うということ。1階から5階と上にいくにつれて、軒高が狭くなっています。それ故にシュッとした鋭敏な印象。
そして、檜皮葺の屋根は軒先からの距離が長く、四方の軒先が反っているので、躍動感が感じられます。
あまりにも美しくてカッコよいので、真下から観たり、斜め後方から観たりといろんな角度から眺めさせてもらいました。
ちなみに、五重塔の中は吹き抜けになっているそうです。
敷地内の桜はまだ蕾でしたが、梅は満開で、それは綺麗でした。
梅の向こうに、五重塔。風流だぜ~
瑠璃光寺の境内へ。病気平癒のお参り。
敷地内には毛利家の墓所もあります。
こちらは明治維新の史跡『枕流亭』。西郷隆盛や木戸孝允らが密談した場所だそうです。
最後に名残惜しく。
瑠璃光寺前の食堂でランチタイム。
山口のご当地グルメ、瓦そばです。熱々に熱した瓦の上でパリパリになった食感がとても美味しかったです。
瑠璃光寺から次の目的地へ向かう途中、国道の下をくぐる地下道がスゴイ。
山口の名勝のひとつに常栄寺雪舟庭がありますが、この地下道に雪舟の墨画が描かれています。地下道という殺風景な場所にこの絵があるのが、素敵だなと思いました。
次に訪れたのは、『菜香亭(さいこうてい)』。明治に料亭として創業し、名だたる政治家たちが利用してきた建物です。
実はこちらは、前日に乗ったタクシー運転手さんから『ここもいいですヨ~』とパンフレットを頂いたので、行ってみることにしたのでした。
中に入ると、お客さんは誰もいない・・・えーっと、どうしよう?と思ったら、すぐに案内スタッフさんが『見学ですか~?どうぞ~』と。
この女性スタッフさんがとても感じの良い方で、こちらの創業時からの写真や政治家たちの墨書を一つ一つ丁寧に解説してくれました。
一番の見どころが、こちらの大広間。なんと100畳もあって、500人が一堂に会して宴会出来たそうです。
伊藤博文や田中角栄など歴代の政治家たちがこちらに訪れた際に書いた墨書も、たくさん飾られています。
『菜香亭』という名前は、井上馨の命名だそうです。
この建物はもともと別の場所にあったんですが、移築されました。でもこの中庭もそっくり再現されているそうです。
坪庭や階段も風情があります。
こちらは佐藤栄作元首相が愛用されていた部屋。
中庭を眼下に見るこのソファがお気に入りだったとか。この対面に置かれたソファ、こちら側とあちら側とではクッションの硬さが異なります。対談の相手によって、どちら側に座ってもらうか決めていたそうです。
この菜香亭、実は現役。これらの趣のある部屋を貸出しているそうです。ケータリングサービスもあって、ちょっと改まった会合や宴会をこちらで出来るそうです。いいですよね~
菜香亭から駅までは距離があるので、バスに乗るか~と思って停留所まで歩くと、たった今行ったばかり。次のバスまで1時間以上もあるので、タクシーを呼ぶことに。
バス停までてくてく歩いているうちに発見。『八坂神社』京都を模した大内文化の一つですね。
再び、ゆう太くん。湯田温泉駅には足湯もあります。
単線の山口線に乗って、湯田温泉を後に…
山口市は初めてでしたが、観光にとても力をいれている市ですよね。山口駅の観光案内でもらったガイドマップは、この二日間の散策中は常に手に持って歩いてました。見やすい地図でストレスなく使えて大変助かりました。
かんぽの宿でもらった山口市観光ガイドブックの冊子は、山口市内の観光名所だけでなく県内の見どころも詳しく解説してあったり、明治維新に関わった山口の人や場所を詳しく解説した年表があったりと、山口を知るにはとても充実したものでした。これまで観た全国各地の無料の観光ガイドブックの中では、かなりレベルが高いものです。
それから、観光動態アンケートの実施や、タクシーの運転手さんみなさんが見どころの解説をしてくれたり。瑠璃光寺のボランティアガイドさんたちも詳しく解説をされていて、時々隣りで一緒に聞き入っていました。
最後に訪れた菜香亭でもガイドさんが笑顔で色々な解説をしてくれて、とても興味深く観て回ることが出来ました。
・・・とにかく、どの観光施設のスタッフさんも、タクシーの運転手さんも、お宿のスタッフさんも、みんな気さくで温かな人ばかり。この旅で出会った山口の人たちの笑顔が、ほんとに印象的でした。
商店街がもう一つ元気がなくて残念ですが、逆に混み合った観光地でないところが、イイのかもしれません。
帰りの新幹線、新山口駅で買ったカニ爪のかまぼことふくの唐揚を。
ほっこりと、のんびりと、とても癒された旅でした。またいつか行きたい街です。
免疫力アップ大作戦!㊽山口1日目 [旅行]
3月17日から1泊で、山口県山口市の湯田温泉に行ってきました。前週の土日も福井県に行ったばかりで二連荘ですが、もともとこちらの旅を先に計画していたので決行。山口と言えば・・・そうですね~『ふく』ですね~ 今シーズン初めてのふく、食べ納めということで。
名古屋からは新山口まで新幹線で約2時間50分、新山口から山口駅まではJR山口線に乗り換えて約20分ちょっと。
JR山口線といえば、SLやまぐち号が新山口から津和野まで走っています。新山口駅発は午前中の早い時間なので残念ながら見ることが出来ませんでしたが、いつか見てみたいですね~
山口駅に着きました。
大きな大内人形がお出迎え。
駅のコインロッカーに荷物を預けて、いざ出発。この日の目的地は山口サビエル記念聖堂。駅から真っすぐ向かうと徒歩20分ほどですが、お天気も良かったし、時間にも余裕があったので桜並木の一の坂川沿いを散策することにしました。
途中には公園もあって、地面から湧き出る噴水にはしゃぐ子供たちが楽しそう
こちらの公園には梅や桜が華やかに咲いていたので、しばらく撮影タイム
山口のこの辺りは、室町時代に大内氏が憧れの京に模した街づくりをした大内文化が栄えたところです。一の坂川は京都の鴨川に見立てられたそうです。
そう言われてみれば確かに、京都っぽい。
桜並木になっているんですが、満開の桜まではまだもうちょっと早かった~(^^; でも今にもはじけそうに蕾が大きく膨らんでしました。春の息吹が感じられる光景
一の坂川からさらに20分ほど歩いて、ようやく山口サビエル記念聖堂へ。
先代の建物は平成3年に火事で焼失してしまい、平成10年に現在の建物が建てられました。外観も礼拝堂も近代的な感じですが、建物の形やステンドグラスがとてもアート 建物を見るだけでも価値がありますが、やはりパイプオルガンが響き渡る礼拝堂で、静かに過ごす時間がとても素敵でした。パイプオルガンは実演ではありませんでしたが、年に数回は演奏会があるようですね。
こちらの記念聖堂は、フランシスコ・ザビエルが山口で布教活動を行ったことに由来するもので、建物の中にはクリスチャン記念館という展示スペースもあります。キリスト教についてはほとんど無知なので展示ラインナップの是非は分かりませんが、かなり詳しく解説されていたり、資料を見ることが出来るようになっていたので、展示内容は充実していると思います。
ところで、この地では『ザビエル』ではなくて『サビエル』と言うんですね。その理由は、後で乗ったタクシーの運転手さんに教えてもらいましたが…忘れてしまいました(^^;
もう一つここで初めて知ったのが、日本のクリスマスの発祥の地だそうです。ザビエルが日本にやって来て、なかなか布教活動が実らなかったところ、当時のこちらの大名であった大内義隆に布教活動を許され、この地で常設教会を開きました。そこでクリスマスのミサを行ったのが始まりとのこと。そのことから、山口市は12月の1ヶ月間クリスマス市となり、かなり盛り上がるそうです。
山口サビエル記念聖堂から歩いて山口駅に戻り、今度はタクシーでこの日のお宿『かんぽの宿湯田』さんへ。この時のタクシーの運転手さんから、山口の見どころを色々と教えてもらいました。
お宿に到着。今回も露天風呂付き和洋室を予約。ツインベッドルームと8畳和室のお部屋です。
部屋の露天風呂は温泉ではありませんが、かんぽの宿大洗さんと同じく、24時間掛け流しでいつでも好きな時に適温で入れるのが良かったです。最近温泉に繰り返して入ると顔がかぶれるようになってきたので、部屋の露天風呂が真水なのでありがたいデス。
かんぽの宿はどこもほぼ同じアメニティー、浴衣、備品でシンプルなんですが、お宿によってはプラスαのおもてなしが工夫されています。こちらのお宿のプラスαのおもてなし、とても嬉しくなる、心温まるものでした。
ワッフル地の足ふきマットがとても気持ち良い
老眼鏡が部屋に置いてあるお宿は初めて
湯田温泉出身の中原中也の詩集、ふだん自ら詩集を手に取ることはないけど、非日常のくつろぎの時間に、のんびりと詩集を読むのも乙なもの。
免疫力アップ大作戦!の旅のルーティンワーク、部屋に入ったらまずは部屋とお風呂やアメニティーなどの写真を撮る、次に各モバイル機器の充電セット、そしてお宿の温泉に入る、夕食までの間ビールやお酒を飲みながらまったり過ごして、夕食前に部屋の露天風呂に入って体を温める。。。と、いつものように過ごしました。
尿酸値、危険信号なので、ビールを回避して岩国の地酒『獺祭(だっさい)』を。肴は山口の特産品の竹輪とふくの干物
夕食はレストラン、ふく尽くしプランです。
かんぽの宿ではお誕生日月に割引やサービスの特典があります。。。チェックインの時に『お誕生日特典で、夕食時にワインかソフトドリンクのサービスがあります! ワイン、大丈夫ですか?』と案内していただきました。もう何年も滅多に『お酒、飲めますか?』という心配をしてもらったことがない(^^;ので、ちょっと新鮮でした。。。そのワインがこちら。
そして、名前入りのバースデーメッセージも添えられていました。ふふっ(^-^)
そして、こちらはコースに含まれているひれ酒です ふくのひれが香ばしくて美味いデス。やっぱ、これだわ~
お料理は、まずはてっさ、山口ではふく刺しと言います。
もみじおろしや分葱を巻いてポン酢で食べるのが定番ですが、なんとこちらでは、白菜の芯の部分を巻いて岩塩で食べる。。。この食べ方、絶品
とらふく身皮酢みそとふく皮ポン酢。どちらもお酒がすすむ一品。酢みそやポン酢の味加減がちょうど良くて美味しかった~
ひれ酒があまりにも美味しいので『お代わりできますか?』とお願いしたら、『注ぎ酒です』と、こちらの熱燗が。
ひれ酒はもともと安いお酒を美味しく飲むために工夫されたもの。1合400円とリーズナブルなお酒ですが、熱々のお酒を注ぐと一気に美酒に変身
ふくから揚げ。プリプリ、ぷるぷる、ジューシー
真ふくの白子のてんぷらと、とらふく白子焼は別注。せっかくなので食べたいじゃないですか~
やっぱり頼んで正解、美味しすぎて、言葉がありません
ふく白子プリン。ぷ・ぷ・ぷ、りん
デザートのプリンではなくて、ちゃんとしたお料理。これが、とにかく美味しい
どんなものかというと・・・お宿のお品書きから。ふくの白子を塩を使ってぬめりを取り、血抜きをして牛乳に一日漬け込む。その後湯がいて冷まして裏ごし。牛乳と醤油、塩で味付けしてゼラチンでゆるく固める。その上に季節の野菜を散らしたもの。。。だそうです。よく考えたなぁ~ こちらのお宿のオリジナル?それともこの地方の郷土料理?
そしてメインイベント!もとい、メインディッシュのとらふく鍋で~す
やっぱり美味しいですね~ 敢えて言うなら、もうちょっとふくの身が入っていると嬉しいかも。
でも真のお目当ては・・・雑炊 のはずなんですが。。。
一旦お鍋を下げられ、再び運ばれてきたと思ったら。あらら。出汁とご飯と卵が見事に分離してました(;'∀')
これは、やっぱり自分で作らせてほしかったなぁ~ ふわとろの雑炊は、出汁の量とご飯の炊き加減、そして卵を入れるタイミング。。。これがすべてベストでないとダメなんですわ~ かなり残念。でも美味しかったけど
デザートは桜のアイスとオレンジのゼリー。
お料理はどれも美味しかったし、運ばれてくるタイミングも良かったです。そして何より良かったのが、レストランスタッフみなさんの接客。目配りが利いているだけでなく、あいさつや声掛け、料理の説明などもしっかりされていました。
バリアフリー対応のお宿なので、車椅子の方や介助が必要なお年寄りがけっこういらしてましたが、スタッフさんの対応が素晴らしかったです。マニュアルにあるからやっている的な感じではなくて、とても暖かいおもてなしでした。
それから、同年代のおひとり様が私以外にも4~5名、全部で40室ほどしかない中規模のお宿ですが、おひとり様率が高かったのでちょっと意外でした。
お宿の売店で仕入れた地酒と、桜の外郎、桜団子とふくの干物。ふだん滅多に甘い和菓子系は自分では買いませんが、桜につられて購入。外郎に至ってははるか昔に食べたきり、名古屋に住んでいながら一度も食べたことがないですが、どれ、ひとつ食してみるかと。
これがなかなかに美味しい。名古屋の外郎とはちょっと違う原材料のようですが、今度名古屋の外郎も食べてみようかな~
二日目に続く。
名古屋からは新山口まで新幹線で約2時間50分、新山口から山口駅まではJR山口線に乗り換えて約20分ちょっと。
JR山口線といえば、SLやまぐち号が新山口から津和野まで走っています。新山口駅発は午前中の早い時間なので残念ながら見ることが出来ませんでしたが、いつか見てみたいですね~
山口駅に着きました。
大きな大内人形がお出迎え。
駅のコインロッカーに荷物を預けて、いざ出発。この日の目的地は山口サビエル記念聖堂。駅から真っすぐ向かうと徒歩20分ほどですが、お天気も良かったし、時間にも余裕があったので桜並木の一の坂川沿いを散策することにしました。
途中には公園もあって、地面から湧き出る噴水にはしゃぐ子供たちが楽しそう
こちらの公園には梅や桜が華やかに咲いていたので、しばらく撮影タイム
山口のこの辺りは、室町時代に大内氏が憧れの京に模した街づくりをした大内文化が栄えたところです。一の坂川は京都の鴨川に見立てられたそうです。
そう言われてみれば確かに、京都っぽい。
桜並木になっているんですが、満開の桜まではまだもうちょっと早かった~(^^; でも今にもはじけそうに蕾が大きく膨らんでしました。春の息吹が感じられる光景
一の坂川からさらに20分ほど歩いて、ようやく山口サビエル記念聖堂へ。
先代の建物は平成3年に火事で焼失してしまい、平成10年に現在の建物が建てられました。外観も礼拝堂も近代的な感じですが、建物の形やステンドグラスがとてもアート 建物を見るだけでも価値がありますが、やはりパイプオルガンが響き渡る礼拝堂で、静かに過ごす時間がとても素敵でした。パイプオルガンは実演ではありませんでしたが、年に数回は演奏会があるようですね。
こちらの記念聖堂は、フランシスコ・ザビエルが山口で布教活動を行ったことに由来するもので、建物の中にはクリスチャン記念館という展示スペースもあります。キリスト教についてはほとんど無知なので展示ラインナップの是非は分かりませんが、かなり詳しく解説されていたり、資料を見ることが出来るようになっていたので、展示内容は充実していると思います。
ところで、この地では『ザビエル』ではなくて『サビエル』と言うんですね。その理由は、後で乗ったタクシーの運転手さんに教えてもらいましたが…忘れてしまいました(^^;
もう一つここで初めて知ったのが、日本のクリスマスの発祥の地だそうです。ザビエルが日本にやって来て、なかなか布教活動が実らなかったところ、当時のこちらの大名であった大内義隆に布教活動を許され、この地で常設教会を開きました。そこでクリスマスのミサを行ったのが始まりとのこと。そのことから、山口市は12月の1ヶ月間クリスマス市となり、かなり盛り上がるそうです。
山口サビエル記念聖堂から歩いて山口駅に戻り、今度はタクシーでこの日のお宿『かんぽの宿湯田』さんへ。この時のタクシーの運転手さんから、山口の見どころを色々と教えてもらいました。
お宿に到着。今回も露天風呂付き和洋室を予約。ツインベッドルームと8畳和室のお部屋です。
部屋の露天風呂は温泉ではありませんが、かんぽの宿大洗さんと同じく、24時間掛け流しでいつでも好きな時に適温で入れるのが良かったです。最近温泉に繰り返して入ると顔がかぶれるようになってきたので、部屋の露天風呂が真水なのでありがたいデス。
かんぽの宿はどこもほぼ同じアメニティー、浴衣、備品でシンプルなんですが、お宿によってはプラスαのおもてなしが工夫されています。こちらのお宿のプラスαのおもてなし、とても嬉しくなる、心温まるものでした。
ワッフル地の足ふきマットがとても気持ち良い
老眼鏡が部屋に置いてあるお宿は初めて
湯田温泉出身の中原中也の詩集、ふだん自ら詩集を手に取ることはないけど、非日常のくつろぎの時間に、のんびりと詩集を読むのも乙なもの。
免疫力アップ大作戦!の旅のルーティンワーク、部屋に入ったらまずは部屋とお風呂やアメニティーなどの写真を撮る、次に各モバイル機器の充電セット、そしてお宿の温泉に入る、夕食までの間ビールやお酒を飲みながらまったり過ごして、夕食前に部屋の露天風呂に入って体を温める。。。と、いつものように過ごしました。
尿酸値、危険信号なので、ビールを回避して岩国の地酒『獺祭(だっさい)』を。肴は山口の特産品の竹輪とふくの干物
夕食はレストラン、ふく尽くしプランです。
かんぽの宿ではお誕生日月に割引やサービスの特典があります。。。チェックインの時に『お誕生日特典で、夕食時にワインかソフトドリンクのサービスがあります! ワイン、大丈夫ですか?』と案内していただきました。もう何年も滅多に『お酒、飲めますか?』という心配をしてもらったことがない(^^;ので、ちょっと新鮮でした。。。そのワインがこちら。
そして、名前入りのバースデーメッセージも添えられていました。ふふっ(^-^)
そして、こちらはコースに含まれているひれ酒です ふくのひれが香ばしくて美味いデス。やっぱ、これだわ~
お料理は、まずはてっさ、山口ではふく刺しと言います。
もみじおろしや分葱を巻いてポン酢で食べるのが定番ですが、なんとこちらでは、白菜の芯の部分を巻いて岩塩で食べる。。。この食べ方、絶品
とらふく身皮酢みそとふく皮ポン酢。どちらもお酒がすすむ一品。酢みそやポン酢の味加減がちょうど良くて美味しかった~
ひれ酒があまりにも美味しいので『お代わりできますか?』とお願いしたら、『注ぎ酒です』と、こちらの熱燗が。
ひれ酒はもともと安いお酒を美味しく飲むために工夫されたもの。1合400円とリーズナブルなお酒ですが、熱々のお酒を注ぐと一気に美酒に変身
ふくから揚げ。プリプリ、ぷるぷる、ジューシー
真ふくの白子のてんぷらと、とらふく白子焼は別注。せっかくなので食べたいじゃないですか~
やっぱり頼んで正解、美味しすぎて、言葉がありません
ふく白子プリン。ぷ・ぷ・ぷ、りん
デザートのプリンではなくて、ちゃんとしたお料理。これが、とにかく美味しい
どんなものかというと・・・お宿のお品書きから。ふくの白子を塩を使ってぬめりを取り、血抜きをして牛乳に一日漬け込む。その後湯がいて冷まして裏ごし。牛乳と醤油、塩で味付けしてゼラチンでゆるく固める。その上に季節の野菜を散らしたもの。。。だそうです。よく考えたなぁ~ こちらのお宿のオリジナル?それともこの地方の郷土料理?
そしてメインイベント!もとい、メインディッシュのとらふく鍋で~す
やっぱり美味しいですね~ 敢えて言うなら、もうちょっとふくの身が入っていると嬉しいかも。
でも真のお目当ては・・・雑炊 のはずなんですが。。。
一旦お鍋を下げられ、再び運ばれてきたと思ったら。あらら。出汁とご飯と卵が見事に分離してました(;'∀')
これは、やっぱり自分で作らせてほしかったなぁ~ ふわとろの雑炊は、出汁の量とご飯の炊き加減、そして卵を入れるタイミング。。。これがすべてベストでないとダメなんですわ~ かなり残念。でも美味しかったけど
デザートは桜のアイスとオレンジのゼリー。
お料理はどれも美味しかったし、運ばれてくるタイミングも良かったです。そして何より良かったのが、レストランスタッフみなさんの接客。目配りが利いているだけでなく、あいさつや声掛け、料理の説明などもしっかりされていました。
バリアフリー対応のお宿なので、車椅子の方や介助が必要なお年寄りがけっこういらしてましたが、スタッフさんの対応が素晴らしかったです。マニュアルにあるからやっている的な感じではなくて、とても暖かいおもてなしでした。
それから、同年代のおひとり様が私以外にも4~5名、全部で40室ほどしかない中規模のお宿ですが、おひとり様率が高かったのでちょっと意外でした。
お宿の売店で仕入れた地酒と、桜の外郎、桜団子とふくの干物。ふだん滅多に甘い和菓子系は自分では買いませんが、桜につられて購入。外郎に至ってははるか昔に食べたきり、名古屋に住んでいながら一度も食べたことがないですが、どれ、ひとつ食してみるかと。
これがなかなかに美味しい。名古屋の外郎とはちょっと違う原材料のようですが、今度名古屋の外郎も食べてみようかな~
二日目に続く。
免疫力アップ大作戦!番外編 福井越前海岸 [旅行]
3月10日と11日、福井県の越前海岸にカニを食べに行ってきました…って、この1月にも行ったんじゃぁないの
そうです。2ヶ月前に泊まったいまい旅館さんと越前ガニが恋しくて・・・いてもたってもいられなくなってしまったのでした~(^^;
今回は名古屋でレンタカーを借りて行きました。東名、名神、北陸自動車道と高速道路を走り、敦賀からは越前海岸沿いの河野海岸道路を走って、約2時間半ほど。途中の賤ケ岳SAでランチタイム。
なんと、京丹後のバラ寿司を発見 賤ケ岳は滋賀県なのに? というのも賤ケ岳を越えるともう福井県、福井県といえば若狭湾、若狭湾といえば京丹後市も面しているので、若狭湾繋がりということですね~
迷わず手に取りました
いまい旅館さんの前を通り過ぎて、その先にある越前岬へ。1月は足がなかったので行けませんでしたが、思い出の場所なので行ってみました。
越前岬には灯台と水仙ランドがあります。水仙はこの越前海岸の風物詩です。残念ながら水仙ランドのメイン施設が休館中でしたが、灯台と水仙を楽しむことが出来ました。
美しい海も見えます。
いまい旅館さんに到着。のんびりとおこもりしたかったので、15時頃チェックイン。
1月と同じ部屋を希望したら、お願い出来ました。
こちらのお宿は全部で7部屋あって、それぞれに海の幸の名前が付けられています。なんと、このお部屋は。。。『えびの間』
実は今回は読書三昧ということで、海老さまの関連本を持参していました。タイムリーすぎです
お宿の予約をしたのは2月4日、実はその翌々日以降、福井県は何十年に一度という豪雪に見舞われました。いまい旅館さんのある越前厨温泉のあたりは、海岸沿いのため普段はそんなに積雪にならないそうですが、この時はかなり積もったようです。
若女将によると、部屋のエアコンの室外機が雪で壊れてしまって、エアコンを買い替えたそうです。前にあったエアコンは天井埋め込み型のエアコンでまだ新しいもの。予期せぬ雪のために大きな出費を強いられたんですね。。。
部屋から見える海は、1月とは打って変わって穏やか。
目の前の駐車場、そうそう、この手前のアクアが今回の旅のお供です。
早々にお風呂へ。こちらのお宿のお風呂は温泉で、しかもジャグジー 前回もあんまり気持ち良過ぎて叫んでましたが、今回も叫びました
お風呂の後は海老さまに耽りながら・・・時々海を見て景色も楽しみ...
いい具合の雲間で、天使のはしごがキレイに見えたり。
夕陽が水平線に沈むショーも楽しめました こんな絶景を、泊まっている旅館の部屋から独り占め出来るなんて。
さてお待ちかねの越前カニ。お隣の部屋が空いているので夕食はそちらの部屋で。このお部屋からも黄昏る海が見えて感激。
こちらのお宿の宿泊プランは、カニの大きさが中、大、特大から選べます。前回は中の大きさだったので、今回は大をお願いしました。
まずは新鮮なお刺身から。この量で一人分
続いてカニの身がたくさん入った茶碗蒸し。
焼きガニ。甘い
そして・・・どぉ~ん 越前ガニ姿蒸し、大です
しまったぁ~比較対象物がないので、どんだけ大きいか判りづらい写真になってしまいました。。。が、とにかくBIGサイズ 大でこの大きさということは、特大はいったい・・・?
甲羅の中にはカニみそがたっぷり。頑張って頑張って食べても減らないので、ほぐした身をちょっとキープして次のお料理へ。
カニの天婦羅。サクサクで美味しい!
姿蒸しだけでも丸ごと1杯なのに、カニすきにも大きなカニの身がゴロゴロ。
これまで食べたズワイガニの中でも、文句なしの大きさ。
そして締めはやっぱりこれでしょ~
先ほどキープしておいたほぐした身やカニみそをどど~んと投入 めちゃくちゃ贅沢な雑炊になりました。先日食べたあんこう鍋の雑炊と甲乙つけ難い、絶品雑炊でした
デザート、前回は柚シャーベットを選んだけど、今回はバニラアイスを。濃厚でとても美味しいバニラアイスでした。
今回も18時にスタートして食べ終わったのが21時を悠に過ぎていました。蟹のことしか書いていませんが、お酒も進んで…地元のお酒『一本義』300㎖を3本お代わり。美味しいカニ料理とお酒に酔いしれて・・・来年も絶対来るぞ~と誓ったのでした。
夕食後は読書の続き、そしてもう一回温泉に入って就寝。
夜更けに窓の外を見ると…カニ漁の船の灯りが幻想的。
それでは恒例のお宿の採点。
今回も2ヶ月前の総合評価と同じ、5点満点 初めて泊まった時の評価がとても高いお宿にリピートすると、前回よりも辛口になることが多いんですが…こちらのいまい旅館さん、鉄壁の守り どれをとっても大満足で、3度目、必ず実現しますヨ~
翌日は再び越前岬方面へ。『呼鳥門』に行ってみました。巨大な天然のトンネルです。
14年前まではこの下を国道が通っていたんですヨ。
近くで見ると圧巻です。自然の営みって、ほんとにスゴイですね。
この後、前回にも行った道の駅越前で温泉に入るつもりだったけど、最近温泉かぶれになりやすくなったので止めてそのまま帰りました。
その分時間に余裕があったので、敦賀から北陸自動車道に乗ったものの長浜ICで降りて、名古屋までひたすら一般道を通って帰ってきました。
関ヶ原や大垣を通るこのルート、ほぼJR東海道線と同じようなルートなので見覚えのある風景でしたが、名古屋周辺の道路はあまり走ったことがないので、とても楽しいドライブになりました。
そうです。2ヶ月前に泊まったいまい旅館さんと越前ガニが恋しくて・・・いてもたってもいられなくなってしまったのでした~(^^;
今回は名古屋でレンタカーを借りて行きました。東名、名神、北陸自動車道と高速道路を走り、敦賀からは越前海岸沿いの河野海岸道路を走って、約2時間半ほど。途中の賤ケ岳SAでランチタイム。
なんと、京丹後のバラ寿司を発見 賤ケ岳は滋賀県なのに? というのも賤ケ岳を越えるともう福井県、福井県といえば若狭湾、若狭湾といえば京丹後市も面しているので、若狭湾繋がりということですね~
迷わず手に取りました
いまい旅館さんの前を通り過ぎて、その先にある越前岬へ。1月は足がなかったので行けませんでしたが、思い出の場所なので行ってみました。
越前岬には灯台と水仙ランドがあります。水仙はこの越前海岸の風物詩です。残念ながら水仙ランドのメイン施設が休館中でしたが、灯台と水仙を楽しむことが出来ました。
美しい海も見えます。
いまい旅館さんに到着。のんびりとおこもりしたかったので、15時頃チェックイン。
1月と同じ部屋を希望したら、お願い出来ました。
こちらのお宿は全部で7部屋あって、それぞれに海の幸の名前が付けられています。なんと、このお部屋は。。。『えびの間』
実は今回は読書三昧ということで、海老さまの関連本を持参していました。タイムリーすぎです
お宿の予約をしたのは2月4日、実はその翌々日以降、福井県は何十年に一度という豪雪に見舞われました。いまい旅館さんのある越前厨温泉のあたりは、海岸沿いのため普段はそんなに積雪にならないそうですが、この時はかなり積もったようです。
若女将によると、部屋のエアコンの室外機が雪で壊れてしまって、エアコンを買い替えたそうです。前にあったエアコンは天井埋め込み型のエアコンでまだ新しいもの。予期せぬ雪のために大きな出費を強いられたんですね。。。
部屋から見える海は、1月とは打って変わって穏やか。
目の前の駐車場、そうそう、この手前のアクアが今回の旅のお供です。
早々にお風呂へ。こちらのお宿のお風呂は温泉で、しかもジャグジー 前回もあんまり気持ち良過ぎて叫んでましたが、今回も叫びました
お風呂の後は海老さまに耽りながら・・・時々海を見て景色も楽しみ...
いい具合の雲間で、天使のはしごがキレイに見えたり。
夕陽が水平線に沈むショーも楽しめました こんな絶景を、泊まっている旅館の部屋から独り占め出来るなんて。
さてお待ちかねの越前カニ。お隣の部屋が空いているので夕食はそちらの部屋で。このお部屋からも黄昏る海が見えて感激。
こちらのお宿の宿泊プランは、カニの大きさが中、大、特大から選べます。前回は中の大きさだったので、今回は大をお願いしました。
まずは新鮮なお刺身から。この量で一人分
続いてカニの身がたくさん入った茶碗蒸し。
焼きガニ。甘い
そして・・・どぉ~ん 越前ガニ姿蒸し、大です
しまったぁ~比較対象物がないので、どんだけ大きいか判りづらい写真になってしまいました。。。が、とにかくBIGサイズ 大でこの大きさということは、特大はいったい・・・?
甲羅の中にはカニみそがたっぷり。頑張って頑張って食べても減らないので、ほぐした身をちょっとキープして次のお料理へ。
カニの天婦羅。サクサクで美味しい!
姿蒸しだけでも丸ごと1杯なのに、カニすきにも大きなカニの身がゴロゴロ。
これまで食べたズワイガニの中でも、文句なしの大きさ。
そして締めはやっぱりこれでしょ~
先ほどキープしておいたほぐした身やカニみそをどど~んと投入 めちゃくちゃ贅沢な雑炊になりました。先日食べたあんこう鍋の雑炊と甲乙つけ難い、絶品雑炊でした
デザート、前回は柚シャーベットを選んだけど、今回はバニラアイスを。濃厚でとても美味しいバニラアイスでした。
今回も18時にスタートして食べ終わったのが21時を悠に過ぎていました。蟹のことしか書いていませんが、お酒も進んで…地元のお酒『一本義』300㎖を3本お代わり。美味しいカニ料理とお酒に酔いしれて・・・来年も絶対来るぞ~と誓ったのでした。
夕食後は読書の続き、そしてもう一回温泉に入って就寝。
夜更けに窓の外を見ると…カニ漁の船の灯りが幻想的。
それでは恒例のお宿の採点。
今回も2ヶ月前の総合評価と同じ、5点満点 初めて泊まった時の評価がとても高いお宿にリピートすると、前回よりも辛口になることが多いんですが…こちらのいまい旅館さん、鉄壁の守り どれをとっても大満足で、3度目、必ず実現しますヨ~
翌日は再び越前岬方面へ。『呼鳥門』に行ってみました。巨大な天然のトンネルです。
14年前まではこの下を国道が通っていたんですヨ。
近くで見ると圧巻です。自然の営みって、ほんとにスゴイですね。
この後、前回にも行った道の駅越前で温泉に入るつもりだったけど、最近温泉かぶれになりやすくなったので止めてそのまま帰りました。
その分時間に余裕があったので、敦賀から北陸自動車道に乗ったものの長浜ICで降りて、名古屋までひたすら一般道を通って帰ってきました。
関ヶ原や大垣を通るこのルート、ほぼJR東海道線と同じようなルートなので見覚えのある風景でしたが、名古屋周辺の道路はあまり走ったことがないので、とても楽しいドライブになりました。
幻想的な世界へ [歌舞伎!!]
海老さまの源氏物語、3/4の大阪フェスティバルホール公演行ってきました~
大阪支店時代の後輩を誘って。彼女との再会については・・・のちほど。
市川海老蔵特別公演『源氏物語』は、2014年4月に京都南座での初演に続き、2016年4月にその続編として『第二章~朧月夜より須磨・明石まで~』が上演されました。今回はその続編を最先端の舞台効果技術を取り入れての再演。
この『源氏物語』、歌舞伎とオペラと能とのコラボレーションというだけでもワクワクしますが、最先端の舞台効果技術って・・・『いったい、どんな舞台なの~ 』
その答えはプロジェクションマッピング。物語の導入や場面転換で使われ、臨場感がたっぷり。
プロジェクションマッピング費用捻出のためのクラウドファンディングに参加して、少しだけお手伝いさせていただきました。。。そのリターンとして公演パンフレットに、私の名前がありましたヨ
プロジェクションマッピングの演出もさることながら、何が凄かったかというと、『オペラと能』。
優しい音色のリュートやリコーダーの伴奏とカウンターテナーの物寂しげな声音が、物語の場面にぴったりはまっていました。
そして『能』。能はこれまでちゃんと観たことがなく『何が凄いんだろう~?』と思ってました。が、実際に舞台で能を観て、正直、鳥肌立ちました。シテ方の動きと能楽囃子が一体となって畳みかけてくる、独特の世界観がありました。
顔の表情はその時の立場を表す能面で表現していますが、『能面のような(無表情)』と使われるように、生身の人間の顔に敢えて表情に変化のない能面をつける。なのにとても感情的に観えるのです。体全体を使って踊ったりする訳でもなく、小さな動きや静かな動きなのにとても感情が表現されているのでした。
能のことはまったく無知なので少し調べてみると、能の感情表現は、上半身を動かさずに歩くすり足などの『運び』や面をすこし伏せるなど顔の向きによって、喜怒哀楽を表現しているそうです。
一緒に行った後輩も『薪能、観てみたいですね~』と盛り上がりました。
そしてオペラと能、プロジェクションマッピングの演出効果が、恋する情熱と自らの運命に翻弄されるはかなさを持った光源氏を表現する海老さまに、何とも言えずぴったりとはまっていました。
古典歌舞伎と比べると、海老さまの台詞はかなり少なく動きもほとんどないので、『し~ば~ら~く~』や『六本木歌舞伎の座頭市』など、沸き立つような台詞や立ち廻り、存在感を期待していくとなんだかちょっと物足りない感じもありましたが、この静かな透明感のある海老さまも、これはこれで素敵だな。。。
本当に美しい時が流れました。
2時間弱の公演なので、歌舞伎座の長丁場と比べるとほんとにあっという間。それでも2700人収容の大ホールに満員の観客が、スタンディングオベーションのカーテンコールになりました。しかもカーテンコールは4回ほど
歌舞伎座はカーテンコールはありませんし、他の幹部役者さんたちも出演されているので、観客が一体となって海老さまだけに拍手を贈るというのはそうそうありません。。。なので、海老さまを観るためだけにこれだけの観客が集まり、カーテンコールで熱い声援を贈るというのはスゴイことだなぁ~と。
この日のブログで海老さまは『大阪公演の昼の部、とても感動した』と書いておられました。市川宗家当主であるにもかかわらず、歌舞伎座への出演は年に3回ほどしかなく、その他は全国各地での自主公演・・・と歌舞伎界の色々な事情があるようですが、このような特別公演や自主公演の方がより近くに海老さまを感じられて、海老さまファンにとってはうれしいかもしれません。
大阪支店時代の後輩を誘って。彼女との再会については・・・のちほど。
市川海老蔵特別公演『源氏物語』は、2014年4月に京都南座での初演に続き、2016年4月にその続編として『第二章~朧月夜より須磨・明石まで~』が上演されました。今回はその続編を最先端の舞台効果技術を取り入れての再演。
この『源氏物語』、歌舞伎とオペラと能とのコラボレーションというだけでもワクワクしますが、最先端の舞台効果技術って・・・『いったい、どんな舞台なの~ 』
その答えはプロジェクションマッピング。物語の導入や場面転換で使われ、臨場感がたっぷり。
プロジェクションマッピング費用捻出のためのクラウドファンディングに参加して、少しだけお手伝いさせていただきました。。。そのリターンとして公演パンフレットに、私の名前がありましたヨ
プロジェクションマッピングの演出もさることながら、何が凄かったかというと、『オペラと能』。
優しい音色のリュートやリコーダーの伴奏とカウンターテナーの物寂しげな声音が、物語の場面にぴったりはまっていました。
そして『能』。能はこれまでちゃんと観たことがなく『何が凄いんだろう~?』と思ってました。が、実際に舞台で能を観て、正直、鳥肌立ちました。シテ方の動きと能楽囃子が一体となって畳みかけてくる、独特の世界観がありました。
顔の表情はその時の立場を表す能面で表現していますが、『能面のような(無表情)』と使われるように、生身の人間の顔に敢えて表情に変化のない能面をつける。なのにとても感情的に観えるのです。体全体を使って踊ったりする訳でもなく、小さな動きや静かな動きなのにとても感情が表現されているのでした。
能のことはまったく無知なので少し調べてみると、能の感情表現は、上半身を動かさずに歩くすり足などの『運び』や面をすこし伏せるなど顔の向きによって、喜怒哀楽を表現しているそうです。
一緒に行った後輩も『薪能、観てみたいですね~』と盛り上がりました。
そしてオペラと能、プロジェクションマッピングの演出効果が、恋する情熱と自らの運命に翻弄されるはかなさを持った光源氏を表現する海老さまに、何とも言えずぴったりとはまっていました。
古典歌舞伎と比べると、海老さまの台詞はかなり少なく動きもほとんどないので、『し~ば~ら~く~』や『六本木歌舞伎の座頭市』など、沸き立つような台詞や立ち廻り、存在感を期待していくとなんだかちょっと物足りない感じもありましたが、この静かな透明感のある海老さまも、これはこれで素敵だな。。。
本当に美しい時が流れました。
2時間弱の公演なので、歌舞伎座の長丁場と比べるとほんとにあっという間。それでも2700人収容の大ホールに満員の観客が、スタンディングオベーションのカーテンコールになりました。しかもカーテンコールは4回ほど
歌舞伎座はカーテンコールはありませんし、他の幹部役者さんたちも出演されているので、観客が一体となって海老さまだけに拍手を贈るというのはそうそうありません。。。なので、海老さまを観るためだけにこれだけの観客が集まり、カーテンコールで熱い声援を贈るというのはスゴイことだなぁ~と。
この日のブログで海老さまは『大阪公演の昼の部、とても感動した』と書いておられました。市川宗家当主であるにもかかわらず、歌舞伎座への出演は年に3回ほどしかなく、その他は全国各地での自主公演・・・と歌舞伎界の色々な事情があるようですが、このような特別公演や自主公演の方がより近くに海老さまを感じられて、海老さまファンにとってはうれしいかもしれません。
二月大歌舞伎、千穐楽~ [歌舞伎!!]
2月24日と25日、歌舞伎座へ行ってきました。
恒例の富士山。この日は小春日和のせいか途中の山々が霞んでいたので、『今日は富士山見えないだろうなぁ~』と思っていたら、上空は霞みがかっておらず、冠雪の山頂あたりがぽっかり宙に浮いているような感じでした。
先に定宿のホテルにチェックインしてから、夜の部へ。
一月の壽初春大歌舞伎に続いて、二月も高麗屋三代同時襲名披露の歌舞伎座です。主役の松本白鸚、松本幸四郎、市川染五郎だけでなく、海老蔵をはじめ豪華な顔ぶれ。配役を見ているだけでもワクワクです。
こちらの祝幕、EテレのSWITCHインタビュー達人たちで松本幸四郎と対談した芸術家草間彌生さんの書下ろし作品。
夜の部の一つ目の演目『熊谷陣屋』、松本幸四郎が主人公を務めます。
二つ目は『壽三代歌舞伎賑 木挽町芝居前』
白鸚、幸四郎、染五郎の襲名を祝うために幹部俳優が勢ぞろいする演目で、襲名披露口上とはまた違った形式のお祝いの演目です。襲名を祝うために芝居小屋にやってきたお客さんたち(幹部俳優たち)が、口々にお祝いの言葉を述べるというもので、とても華やかでした。
三つ目の演目は『仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場』。とても有名な人気のある演目なので、楽しみにしていました。
主人公は白鸚演じる大星由良之助、その息子である大星力弥を孫の染五郎が演じます。
このお話、御存じの通り『赤穂事件』を題材とした有名なお話ですが、登場人物の名前は微妙に変えてあります。これは江戸時代に歌舞伎で初演されたのは実際の事件の50年くらい後ですが、まだまだ江戸幕府の権勢が隆盛の頃、実名ではあまりにもリアルだったためだそうです。
この祇園一力茶屋の場は、大星由良之助が祇園で遊興三昧・・・だが、実は討入の準備を着々と進めているという有名なシーン。そして討入に加わりたいという熱い思いを持った足軽寺岡平右衛門とその妹お軽との切ないやり取りが見もの。
平右衛門とお軽はダブルキャストで、偶数日が海老蔵と菊之助、奇数日は仁左衛門と玉三郎という、これまたワクワクするような組み合わせです。
どちらも観た~い でもやっぱり、海老様。
25日昼の部へ。千穐楽です。
一度は千穐楽に行ってみたいと思っていたので、念願叶いました。25日間同じ演目を毎日演じる歌舞伎座、千穐楽はオーラス。色々と感慨深いもんです。
この日の席は15列目6番、なんと花道の真横。花道の西側は通路がなく、超きわきわの所を役者さんが歩きます。。。1メートル以内
しかもすぐ後ろに花道への出幕があるので、そこで役者さんが待機している気配を感じることが出来ました 角度的にも視野が開けているので、この席かなり興奮しました。
昼の部の一つ目の演目は『春駒祝高麗』、お祝いの舞踊です。
二つ目は『一條大蔵譚』。平清盛から譲られた常盤御前を妻に迎えた一條大蔵卿、阿呆で有名ですが、実は…だったというお話。松本幸四郎が見事に演じ分けていて、とても面白かったです。
三つ目は『歌舞伎十八番 暫(しばらく)』。今回一番楽しみにしていた演目です。歌舞伎十八番といえば。。。海老様。荒事の様式美が素晴らしい演目で、とにかく面白い
すぐ後ろの花道への出幕の向こうで、『し~ば~ら~く~』。
『えっ、えっ、この声は、えびさま~ ち、ち、近~い』
ダイナミックな衣装を纏った海老様が、私の座っている所から1メートルも離れていない花道を闊歩します。
この『し~ば~ら~く~』、悪者が弱い者いじめをしている時に、どこからともなく聞こえてくるのです。海老様は・・・この主人公鎌倉権五郎は正義の味方。悪者たちをやっつけに来るのです。今で言うと『ちょっとまったぁ~』
でもまだ元服前の子供なので、何か言われても『い~や~だ~』。
ほんと、面白かった。話の内容は悪者を正義の味方がやっつける、ただそれだけですが、これぞ歌舞伎という面白さ。
『し~ば~ら~く~』と『い~や~だ~』、リフレインして頭から離れません(^^;
ちなみに勸玄くんが2、3歳位の時に『し~ば~ら~く~』を真似している動画、むちゃくちゃカワイイです。
歌舞伎通の方からすると『それは、どうよ??』と思うかもしれませんが、やっぱり海老さまのこの十八番、観客の反応は他の演目とは明らかに違うものでした。今回の二月大歌舞伎の主役は高麗屋さん三代、だけれども、一番観客が沸き立ったのがこの『暫』でした。さすがに『歌舞伎十八番』というだけあって江戸時代から綿々と受け継がれてきただけあるように、演目自体が傑作。ただそれ以上に、やっぱり海老さまのオーラというか、市川宗家たる所以を見せつけられたというか。演技が上手くないとか、発声が悪いとか。。。海老さまを批評する声もいろいろありますが、そういったことを全部ひっくるめて、『居るだけで、観ているだけで幸せ~』…と言いますか、とにかくスゴイのでございます。
・・・いくら語っても尽きないので、この位にしておきますが。圧倒的過ぎて、それがかえって歌舞伎座での海老さまの出番を少なくさせている…というジレンマがありますが、もう少し歌舞伎界の世代が変われば、そんなことも気にならなくなるでしょう。。。
4つ目の演目『井伊大老』、白鸚の実弟である中村吉右衛門が主役の井伊直弼を演じます。
桜田門外の変が起きる前の日、愛妾としんみりとお酒を飲みながら最期の夜を過ごします。自分が暗殺されることを悟って覚悟を決めたものの、お国のためにやってきたことがなぜ報われないのか・・・という虚しさ、揺れる心情を見事に表現されていました。
それにしても、やっぱり吉右衛門さん、白鸚さんによく似ていますね~
今回昼の部が終わったのが15時40分と長丁場でしたが、あっという間でした。やっぱり歌舞伎は面白い
恒例の富士山。この日は小春日和のせいか途中の山々が霞んでいたので、『今日は富士山見えないだろうなぁ~』と思っていたら、上空は霞みがかっておらず、冠雪の山頂あたりがぽっかり宙に浮いているような感じでした。
先に定宿のホテルにチェックインしてから、夜の部へ。
一月の壽初春大歌舞伎に続いて、二月も高麗屋三代同時襲名披露の歌舞伎座です。主役の松本白鸚、松本幸四郎、市川染五郎だけでなく、海老蔵をはじめ豪華な顔ぶれ。配役を見ているだけでもワクワクです。
こちらの祝幕、EテレのSWITCHインタビュー達人たちで松本幸四郎と対談した芸術家草間彌生さんの書下ろし作品。
夜の部の一つ目の演目『熊谷陣屋』、松本幸四郎が主人公を務めます。
二つ目は『壽三代歌舞伎賑 木挽町芝居前』
白鸚、幸四郎、染五郎の襲名を祝うために幹部俳優が勢ぞろいする演目で、襲名披露口上とはまた違った形式のお祝いの演目です。襲名を祝うために芝居小屋にやってきたお客さんたち(幹部俳優たち)が、口々にお祝いの言葉を述べるというもので、とても華やかでした。
三つ目の演目は『仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場』。とても有名な人気のある演目なので、楽しみにしていました。
主人公は白鸚演じる大星由良之助、その息子である大星力弥を孫の染五郎が演じます。
このお話、御存じの通り『赤穂事件』を題材とした有名なお話ですが、登場人物の名前は微妙に変えてあります。これは江戸時代に歌舞伎で初演されたのは実際の事件の50年くらい後ですが、まだまだ江戸幕府の権勢が隆盛の頃、実名ではあまりにもリアルだったためだそうです。
この祇園一力茶屋の場は、大星由良之助が祇園で遊興三昧・・・だが、実は討入の準備を着々と進めているという有名なシーン。そして討入に加わりたいという熱い思いを持った足軽寺岡平右衛門とその妹お軽との切ないやり取りが見もの。
平右衛門とお軽はダブルキャストで、偶数日が海老蔵と菊之助、奇数日は仁左衛門と玉三郎という、これまたワクワクするような組み合わせです。
どちらも観た~い でもやっぱり、海老様。
25日昼の部へ。千穐楽です。
一度は千穐楽に行ってみたいと思っていたので、念願叶いました。25日間同じ演目を毎日演じる歌舞伎座、千穐楽はオーラス。色々と感慨深いもんです。
この日の席は15列目6番、なんと花道の真横。花道の西側は通路がなく、超きわきわの所を役者さんが歩きます。。。1メートル以内
しかもすぐ後ろに花道への出幕があるので、そこで役者さんが待機している気配を感じることが出来ました 角度的にも視野が開けているので、この席かなり興奮しました。
昼の部の一つ目の演目は『春駒祝高麗』、お祝いの舞踊です。
二つ目は『一條大蔵譚』。平清盛から譲られた常盤御前を妻に迎えた一條大蔵卿、阿呆で有名ですが、実は…だったというお話。松本幸四郎が見事に演じ分けていて、とても面白かったです。
三つ目は『歌舞伎十八番 暫(しばらく)』。今回一番楽しみにしていた演目です。歌舞伎十八番といえば。。。海老様。荒事の様式美が素晴らしい演目で、とにかく面白い
すぐ後ろの花道への出幕の向こうで、『し~ば~ら~く~』。
『えっ、えっ、この声は、えびさま~ ち、ち、近~い』
ダイナミックな衣装を纏った海老様が、私の座っている所から1メートルも離れていない花道を闊歩します。
この『し~ば~ら~く~』、悪者が弱い者いじめをしている時に、どこからともなく聞こえてくるのです。海老様は・・・この主人公鎌倉権五郎は正義の味方。悪者たちをやっつけに来るのです。今で言うと『ちょっとまったぁ~』
でもまだ元服前の子供なので、何か言われても『い~や~だ~』。
ほんと、面白かった。話の内容は悪者を正義の味方がやっつける、ただそれだけですが、これぞ歌舞伎という面白さ。
『し~ば~ら~く~』と『い~や~だ~』、リフレインして頭から離れません(^^;
ちなみに勸玄くんが2、3歳位の時に『し~ば~ら~く~』を真似している動画、むちゃくちゃカワイイです。
歌舞伎通の方からすると『それは、どうよ??』と思うかもしれませんが、やっぱり海老さまのこの十八番、観客の反応は他の演目とは明らかに違うものでした。今回の二月大歌舞伎の主役は高麗屋さん三代、だけれども、一番観客が沸き立ったのがこの『暫』でした。さすがに『歌舞伎十八番』というだけあって江戸時代から綿々と受け継がれてきただけあるように、演目自体が傑作。ただそれ以上に、やっぱり海老さまのオーラというか、市川宗家たる所以を見せつけられたというか。演技が上手くないとか、発声が悪いとか。。。海老さまを批評する声もいろいろありますが、そういったことを全部ひっくるめて、『居るだけで、観ているだけで幸せ~』…と言いますか、とにかくスゴイのでございます。
・・・いくら語っても尽きないので、この位にしておきますが。圧倒的過ぎて、それがかえって歌舞伎座での海老さまの出番を少なくさせている…というジレンマがありますが、もう少し歌舞伎界の世代が変われば、そんなことも気にならなくなるでしょう。。。
4つ目の演目『井伊大老』、白鸚の実弟である中村吉右衛門が主役の井伊直弼を演じます。
桜田門外の変が起きる前の日、愛妾としんみりとお酒を飲みながら最期の夜を過ごします。自分が暗殺されることを悟って覚悟を決めたものの、お国のためにやってきたことがなぜ報われないのか・・・という虚しさ、揺れる心情を見事に表現されていました。
それにしても、やっぱり吉右衛門さん、白鸚さんによく似ていますね~
今回昼の部が終わったのが15時40分と長丁場でしたが、あっという間でした。やっぱり歌舞伎は面白い