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歌舞伎座十二月大歌舞伎2018 [歌舞伎!!]

12月8日9日と、本社での会議に便乗して、歌舞伎座へ十二月大歌舞伎を観に行く予定でしたが・・・
11月末から会社も何日か休んでしまうほどにひどい風邪をひいてしまい、39度前後の熱と、咳が止まらず[あせあせ(飛び散る汗)] 会議も欠席、咳が止まらないのでは歌舞伎鑑賞もままならず、泣く泣く断念したのでした。

今回は、歌舞伎の世界ではちょっとした歴史的意味合いのある演目が掛かるので、むちゃくちゃ楽しみにしていたんです。
それは、夜の部の『檀浦兜軍記 阿古屋』。阿古屋は傾城、舞台上で筝・三味線・胡弓の3つの楽器を弾きこなす役で、女方としては最高難度のお役。あまりにも難しいお役なので限られた女方しか勤めることが出来ず、昭和時代は六代目中村歌右衛門丈、平成は坂東玉三郎丈しか勤めていません。

その阿古屋、今回はAプロでは玉三郎丈、Bプロでは若手女方のホープ、中村梅枝丈と中村児太郎丈のお二人が交互に勤め、敵役赤ッ面の岩永左衛門を玉三郎丈が勤めるという、なんとも夢のある公演なのです。
8日夜の部は最近の私の中での注目株中村梅枝丈の阿古屋。観たかったぁ~[たらーっ(汗)]

坂東玉三郎丈は現役の女方では最高峰の俳優さんで、女方の大役を常にトップで勤めてこられましたが、最近は自分のその地位に固執することなく、若手に大役をどんどん継承していこうとされています。お役を譲るということではなく、指導して継承するという姿勢が徹底されています。
特に舞踊などは体力的に完璧に踊りきれないということで、自ら勤めることが少なくなり、あと数年で引退する・・・ということも考えておられるようです。その前に自らの芸を若手に伝えていきたい、という強い意思がおありのようです。

十一月吉例顔見世での『助六』の揚巻を中村七之助丈が初役で勤め、今月は阿古屋を梅枝丈と児太郎丈が初役で勤める、これは本当に素晴らしいことだと思います。

NHKEテレのにっぽんの芸能での特集企画「伝心~玉三郎かぶき女方考」でも、この阿古屋や『伽羅先代萩の政岡』など、玉三郎丈が後世に語り継ぎたい役についての想いを語られています。

残念ながら今回は観ることが出来ませんでしたが、お二人がまた次に阿古屋に挑戦される時には、是非是非観に行きたいと思います。
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