SSブログ

八月納涼歌舞伎2019 [歌舞伎!!]

8月24日、歌舞伎座へ。八月納涼歌舞伎に行くのは、今年で3年連続になります。
DSC_0118.jpg
八月納涼歌舞伎はいつもと違って三部制。昨年の八月にも書きましたが、十八世中村勘三郎と十世坂東三津五郎が存命の頃、若手俳優の活躍の場を増やすことと、お客さんが仕事帰りに観られるように・・・ということから提案したのが始まりだそうです。
第一部、第二部、第三部とそれぞれのチケット代はいつもより少し安くなるんですが、全部観るとなると通常回と比べて9000円お高くなります。。。その分、11時から21時近くまで、幕間や入替時間も20分ずつ程度なので、ガッツリと芝居漬けの一日になります。
DSC_0117.jpg

第一部の席は1階11列8番。花道からは2列目です。
DSC_0121.jpg
第一部の最初の演目は『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)御殿 床下』
実は私が初めて歌舞伎を観たのが、この演目。その時の主人公政岡は尾上菊之助さん、仁木弾正が海老さまでした。今回は中村七之助さんが初役で政岡を、仁木弾正は松本幸四郎さんが務めます。
この演目は、とにかく泣ける[たらーっ(汗)] しかも号泣に近いほど[exclamation] あまりにも切ない母親の悲哀にもらい泣きしてしまい、心を揺さぶられるのです。初めて観る歌舞伎の演目としては、すごくインパクトがあって『歌舞伎ってすごいなぁ~ 面白いなぁ~』と思わせてくれた演目です。
今回の七之助さんの政岡も、初役とは思えないほど素晴らしい政岡でした。この御殿の場は、政岡とその子供千松、主君である鶴千代とのやり取りが眼目の一つなんですが、この千松を勤めるのが七之助さんの甥っ子の勘太郎くん、鶴千代が長三郎くんなんですね~ 
二人の成長ぶりは中村屋ファミリーの特番でもお馴染みですが、今回のお役は子役にとってはとても大きなお役で、1時間もの長丁場にほぼ出ずっぱり、長台詞もたくさんあるお役。勘太郎くんはもう8歳なので堂々と安定感のあるお芝居、長三郎くんも自分の台詞がないところでも、しっかりお芝居に集中しているかんじで『二人ともまた一段と成長したなぁ~』と思ったのでした。
なので、七之助さんと二人との息もピッタリ。勘三郎さんが始めたこの納涼歌舞伎で、息子の七之助さんと孫の二人が大作を勤めるなんて…本当に感慨深いですね~

二つ目の演目は『闇梅百物語(やみのうめひゃくものがたり)』舞踊劇です。
河童や一本足傘、骸骨などいろいろな妖怪が出てきて、楽しい踊りを披露してくれます。とてもユーモラスな舞踊劇で、思いの外楽しい演目でした。
一番のツボは、歌昇さんの一本足傘の妖怪[るんるん] キモカワ~(*^-^*)

第二部は『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』シリーズ第4弾[exclamation] 超人気作品です。
DSC_0119.jpg
コチラはなんといっても豪華俳優陣が集結、チケットもすぐに完売になるそうですヨ。
今回は、猿之助さんと幸四郎さんの弥次喜多コンビがそれぞれ二役を勤め、早変わりが満載。もちろん宙乗りも本水もあって、めちゃくちゃ面白かった~
中車さんも。鎌川霧蔵なんて[ひらめき] もちろん、かまきりも登場(^-^)
そして多分観客の一番のお目当ては・・・染五郎さんと團子さんの二人[ひらめき] 二人とも声変わりが落ち着いて、顔と背丈がシュッとして美しく、ほんとに見ているだけで幸せ~[ぴかぴか(新しい)]な気分になりました。もちろん容姿だけではなく、演技もしっかりしているし、華がある[exclamation] 染五郎さんの幸四郎襲名は既定路線としても、團子さんも五代目猿之助襲名、ほんとにありそうですね~
幸四郎さんと染五郎さん、中車さんと團子さんの絡みのシーンもありますヨ。
七之助さんや巳之助さんも出てます[るんるん]

毎度のことながら奇想天外、その中でも今回は古典歌舞伎のパロディーもたくさん散りばめられていて、古典が好きな方も楽しめる構成。観終わった後の充実感がたっぷりの、素敵な演目でした。

第三部は『新版雪之丞変化(しんぱんゆきのじょうへんげ)』
玉三郎さんと中車さん、七之助さんが勤めます。玉三郎さんがストーリー構成と演出を手掛けた、映像を駆使した新しい舞台でした。
雪之丞変化はこれまで何度も映画化、舞台化された有名なお話ですが、私はまだ一度も観たことがありませんでした。なのでスタンダードを知らないせいか、あまり琴線に触れず。。。
ただ、とても印象的だったのが、七之助さん。立役の七之助さんが、お父さんの勘三郎さんによく似てきたなぁ~と。顔立ちも、勘九郎さんよりも七之助さんの方が似ているけど、台詞回しや声もそっくり。七之助さんの女方としての実力もすごいけど、立役ももっとやればいいのになぁ~と思ったのでした。

第三部は20分の幕間を挟んでの二幕でしたが、お尻も痛くなってきたので二幕目の前に帰ってしましました。ゴメンナサイ・・・
最後まで観ることが出来なかったけど、なかなか楽しい一日でした。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇