広島観光 その２～呉編

8月9日は、電車に乗って呉へ。大和ミュージアムへ行ってきました。

太平洋戦争での沖縄特攻で玉砕した戦艦大和の展示を中心に、造船技術や呉の歴史などいろいろ興味深いミュージアムでした。戦艦大和が出来るまでの過程や設計図、大和と共に亡くなった海兵隊の人たちのエピソードや遺品など、この当時に生きた人たちの想いが、重く、そして切なく語りかけてくるようでした。
　
『戦艦大和』と『零戦』です。

人間魚雷『回天』。この前で、私は泣きそうになりました。
『回天』については、以前このブログで書いたことがあります。横山秀夫原作、市川海老蔵主演の映画『出口のない海』を観て、号泣したと。主人公はこの『回天』に乗ったまま、海の底で命を落とすのです。“人間魚雷”とはまさにその名のとおり、人が魚雷に乗り込んだまま敵艦に突っ込んで行く、というものです。何ヶ月も操縦技術を学び、訓練を積んで、その先に待っているのは“死”です。なんと愚かなものを、作り出したんでしょうか。
『回天』の展示の前では、亡くなった兵士が出陣する前に録音した遺言の肉声を聴くことが出来ました。両親や家族、友人に宛てた感謝の気持ちとお別れの言葉です。子供の頃の楽しかった思い出も語っています。ほんとに悲しい歴史です。

行ってみて良かったです。ただ、小さな子供にとってはあまり楽しい場所ではなかったようで……ゆっくりと観て回れなかったのが残念。また今度、一人でゆっくりと来て見たいと思いました。