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異動になりました~(^^; [おしごとのこと]

10月1日付で、本社に異動になりました[exclamation×2] 会社全体の事務部門を統括する本部部署への異動です。30数年の社歴の中で、初めての本部の仕事になります。

昨年4月に新宿支店に着任したばかりで、まだあと1、2年は異動はないだろうな~と思っていたので、びっくりでした。
特に今年度はコロナ禍の中で50%の出社抑制が続き、実質的には3ヶ月分程度の感覚。まだ、1年くらいしか経ってないやんか~
もともと、私が今の部署に部長という役割でやってきたのにはミッションがあり、2年くらいでそのミッションが達成できれば・・・と思っていました。
最初の1年は、状況を把握して課題と解決策を考える。2年目の前半で解決策を部下のみんなに浸透させ、後半に実行する。こういう計画でした。

私のミッションは、違う商品を取り扱う課を超えて、両方の業務が出来るメンバーを育成すること。それは課によって大きく異なる残業時間を平準化するためと、産育休、退職、長期休暇などの人員減に対して機動的にカバーするため、急な休みがあった場合に向けてその業務が出来る人を複線化しておくために繋がります。

私が着任する前は、この支店はとにかく忙しくて、効率を優先したために業務の分業化が進んでいました。その業務を長くやっている人が、それだけに専念してやる方が効率的、たくさん捌けるのです。
でも一方で、その業務が出来る人が限定されるので、人員減に対して補充メンバーを選任するのも難しく、採用で対応しても一から教えて戦力化出来るまでの負担が大きい。
また、他の業務を知らず、一人一人の業務知識の幅が拡がらずにキャリアアップがなかなか出来ない。
そして、商品によって異なる業務量から、同じ部内でも夜遅くまで残業するのが当たり前の課と、定時で帰る課があり、忙しい方のメンバーは潜在的な不満を感じている・・・
などなど、以前の体制でのデメリットもかなりあったのでした。

目の前の忙しさのために効率化を優先するのか長期的な安定化を優先するのか、経営層は後者を選択し、その舵取りを行うのが私のミッションということなのでした。
忙しさが変わらない中で今までの体制を大きく変更し、みんなの意識を変えるというのは、本当に難しいこと。30数名の部下だけでなく、支店の幹部の意識を変えるというのは、本当に大変でした。

ただコロナの影響で、意外にも、2年目の前半で既にミッションクリア出来ていたのでした。
50%出社抑制ということは、出社している人数が半分。そのために新規融資の取り組みを減らす調整はしたものの、顧客管理業務はコロナ影響で平時よりも大幅に増加しました。銀行が色々な手続きは極力ネットで行い、窓口へ来店するのは控えてほしいということをお願いしてましたよね。自粛で在宅時間が増えたので、普段やれなかった住所変更や引落口座変更の申し出などがやたらに増えたのでした。それに加えて、収入減のために返済額を軽減してほしいという依頼も増えました。
そのため管理業務を行っている課は、出社時には20時~21時までの残業が続き、それだけでは業務が回らないので、50%抑制のところが80~90%の出社率というメンバーもいました。その一方で、違う業務や課では、完全な50%抑制、出社時も定時というメンバーもいるなど、平常時以上に格差が拡がりました。
さすがに、みんなもその状態がおかしいということを意識するようになり、定時で帰れていたメンバーからは、自分たちが出来ることは手伝いますという声が自主的に上がるようになりました。

昨年後半から、その商品の根幹業務の知識はなくても、簡単なレクチャーを受ければ出来る業務を洗い出して、3つくらいの業務を課を超えて支援する体制を作っていたのですが、本業との兼務なので様子を見ながらという感じで進めていて、まだまだ本格稼働は出来ていませんでした。
ところが、コロナ影響で業務量の格差が更に拡がるにつれて、忙しい課を支援する動きが一気に加速したのでした。9月には完全に2つの業務は兼務しているメンバーが担当するという体制までになり、忙しかったメンバーの業務量軽減に大きく繋がりました。

それでも、業務量の平準化という面では、まだまだほんの一部分が出来たということに過ぎないのですが、メンバーの意識が変わったということは、とても大きな一歩なのでした。
一気に体制を変更するのは難しいですが、少しずつやれることを考えて取り組んで行くことで、気がついたら良くなっていた・・・そのためにはみんなが意識し続けるということが大切。
その意識を持ってもらえるようになったこと。それで、私をこの部署から卒業させても良いと、経営層が判断したようです。

次の部署への異動について社長から内示を受けた時、現場の店部での取り組みを、本部側から全社に向けて取り組んでいってほしいというミッションが与えられました。
・・・というより、社長からは以前から、今度の部署への異動を仄めかされていましたが(^^;
私自身も、異動に関する希望を会社から聞かれる機会には、「ほとんどの商品の営業審査と事務を経験したことを活かせる部署」や「企画の仕事」を希望していました。
まさしく、今度の部署やポジションは、その両方の希望が叶ったものなのでした。

先日、本社に着任前の挨拶に行ってきました。30数年この会社にいると、一緒に仕事をした人やお酒を飲んだ人がいっぱいいます。関連部署に挨拶に回ると、本当に見知った顔ばかりで。10数年ぶりに会う人も、つい3ヶ月前まで一緒に仕事をしていた人も、これまでは本部対現場という関係でいろいろ関わりあった人も。
なので、アウェイ感もなく、安心しました。
とはいえ、本部の仕事は現場からは見えない仕事が山のようにあり、後発で開発された商品の事務経験はゼロなので、今後しばらくは色々なことを覚える毎日になりそうです。

次の部署でのポジションは部長ではありませんが、部長の仕事はメチャクチャ大変で、しかもどうにもならないことも多くて、ストレスがかなりありました。実は、それらから解放されるというのが嬉しい。
先ほど書いたミッションを達成させるために部長に任命されたのですが、部長の仕事が一番大変なのは、経営者目線を持つということ。部長は経営層の直接の部下であり、会社側と従業員の間に立つポジション。つまり部下からの意見や要望があっても、それを会社側の目線で対応しなければならないのです。
若い頃や課長時代までは、今いる現場から見て良いか悪いか、自分たちの目線での考えしかなく、それが実現されなければ不満を抱く。でも経営側は、法令遵守や親会社からの指示に基づき、全社様々な部署を見渡して、何が最善かを考えている。当然、一部署の一社員との意見の相違が出てくる。
部長は経営側と現場の意見の相違を調整する役目であり、基本的には経営側の考えを現場に伝えることになります。その調整が、とにかく大変なのでした。

その割には課長から部長に昇進した時にも、ほとんどお給料は変わらず。うちの会社の給与は、入社以来の実績に基づく資格給とその時の役割に応じた役割給から決められています。そして本部と現場、大きな店部と小さな店部では、同じ役職名でも役割給が違うのです。
今度の部署でのポジションは部長の次の次のポジションですが、お給料は今と変わらないそうです。それだけ、本部の仕事は役割期待が大きいということのようです。

さていつもの如く長々と書きましたが、最後に。
今回の異動は、一つの課をまるまる別の支店へ異動させるという大きな組織変更もあったため、私を含めて6名が別部署への異動になりましたが、今年はコロナ影響で歓送迎会がありません。
金曜日は新宿支店への最終出社日でしたが、荷物を送る準備をして、部下たち一人一人にお礼のお菓子を配って挨拶して回って、それでフェードアウトするつもりでした・・・
が、「部長、〇時にお時間いただきたいんですが・・・」とに部下の一人から声を掛けられ、「えっ、この期に及んで、何か相談事か・・・?」と思っていたら、なんと部下全員(といっても出社抑制のため半分のメンバーですが)が集まってきて、「部長、今までありがとうございました[ぴかぴか(新しい)]」と、お花をいただきました。
予期せぬ展開に、ついホロっとしそうになりました[るんるん]
20201002事務推進部送別のお花.jpg

そして、直属の部下である課長からはこちらのお餞別もいただきました。
小林課長からの送別の品.jpg
彼女は昨年私が着任したのと同時に初めて課長に昇進し、初めての課長ということで葛藤する日々の中で、本当にたくさん話をしました。そのほとんどが指導でしたが、彼女は私よりも少し年上ですが、私のことを本当に信頼してもらえるようになりました。本音で話が出来る存在でした。
上司と部下という関係がなくなっても、ずっとお付き合いしていきたいと思っています。

この1年半はあっという間でしたが、とても中身の濃い1年半でした。
部長という役職は大変でしたが、とても良い経験になったと思います。
そして、この年齢になってもまた新たなミッションが与えられ、新しいことを経験出来るということは、本当に恵まれているな~と。

明日から、新しい世界が始まります。
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