SSブログ

免疫力アップ大作戦!⑰ in 青森・仙台2日目 [旅行]

青森・仙台旅行2日目。

と、その前に、1日目のお宿の採点です・・・あ、ホテル名を書くのを忘れてました。
1日目は、青森駅近くの、アパホテル青森駅東に宿泊。

お部屋3、お風呂2、夕食なし、朝食3、接客・サービス3、癒され度3、コストパフォーマンス2
総合評価・・・2.7[満月][満月][半月][三日月]
これまでのお宿採点で、初めて平均点下回りましたねぇ~[あせあせ(飛び散る汗)]

平均点下回る2となったのは、お風呂とCP。
お風呂は、ビジネスホテルによくあるユニットバスだけど、ひたすら狭かったぁ~
CPは、アパホテルさんは大抵どこもそうなんだけど、特別な期間の値段設定が通常期と比べて、異常に高い[exclamation] ねぶた期間中は、たぶん1年のうちで一番の掻き入れ時で、どこの宿泊施設も高めの設定なのは当然なんでしょうけど。。。最安値のほぼ7倍の値段。足元見られ過ぎ感満載。
でも、それでもこの日に青森市内で泊まれなければ、ねぶたも楽しめない訳で。需要と供給の原則からいくと、妥当なのかなぁ~

平均点3だったのは、お部屋、朝食、接客・サービスと癒され度。
お部屋は、狭いながらも、ベッドはセミダブルで寝心地も良かったけど、廊下の音が丸聴こえだったのが減点。設備はそれなりだったけど、洗濯ものを干すところがなかった。。。値段に見合ってないです。それはCPで減点してます。
朝食はバイキングだったけど、メニューの数が少なかったです。でも、ご飯が美味しかったので3点。
接客・サービスは、フロントの対応が丁寧で礼儀正しく、外出の時もちゃんと『いってらっしゃいませ』と声を掛けていただいたので、感じが良かった。でも、それが基本かなぁ~と思うので、平均点。
癒され度は、可もなく不可もなく。マッサージを頼んだけど、よくしゃべる男性のマッサージ師さんで、ちょっと引いた。。。マッサージは気持ち良かったので、一応3点。

1日目はとにかく、ねぶた祭りがメインテーマなので、お宿については『とりあえず、泊まれれば良い』という感じですか。

さて2日目は、十和田湖方面へのドライブです。
宿をチェックアウトして、歩いてすぐのトヨタレンタカーでレンタカーを借りました。レンタカーもねぶたの時期なので、あまり選択肢がなくて、ハイブリッド車ではなくてカローラです。

まずは、車で約45分、八甲田山にある『雪中行軍遭難者銅像』に向かいます。
実は最初のプランでは、『雪中行軍遭難資料館』にも行く予定でした。。。時間の都合上、カットしましたが。
この『雪中行軍遭難者銅像』、るるぶのガイドブックには載ってません。実際に行ってみても、観光客はまばらでした。

なぜ、ここに行くことにしたのか?
昨年高倉健さんが亡くなった時、追悼番組で映画『八甲田山』を観たのが、きっかけです。
子供の頃に観た記憶がありますが、改めて大人になってから観て、ものすごく衝撃を受けたのでした。

映画は若干の創作が加えられているそうですが、雪中行軍遭難事件は実際にあった悲劇です。今から100年以上前、日露戦争開戦が迫っていた頃、ロシアとの厳寒地での戦いを想定した訓練のために、青森市街から八甲田山の田代新湯というところまで雪中行軍を行った210名が遭難し、199名が凍死した事件です。世界最大級の山岳遭難事件だそうです。

映画では訓練が実施されるまでの経緯と、雪中行軍の遭難の様子が描かれています。
中でも、遭難時の様子がとても生々しくて、凍傷で亡くなっただけでなく、発狂して自殺してしまった兵士や、凍傷で手が使えない状態のまま放尿したのが原因で亡くなったり・・・と、想像を絶する悲惨な様子に、本当に胸が詰まる思いでした。

青森、八甲田山や十和田湖に行くなら、やっぱりここに寄ってみたいなぁ~と。

青森市街から八甲田山系を行く県道40号線は、緑あふれる快適なドライブコースでした。道幅も狭くなく、山間を走るコースとしては、すごく運転しやすいコースです。
木々の間を抜けると、目の前に雄大な八甲田山系の一つ前嶽が広がります。
あまりにも清々しい緑香るドライブウェイだったので、冬になると同じ場所が雪で閉ざされた過酷な場所になるとは、ほんとうに想像できませんでした。

ちなみに、八甲田山というのは一つの山ではなく、10余の山が連なる連峰の総称のことです。

気持ち良いドライブのあと、『雪中行軍遭難者銅像』に着きました。
185.jpg
なんとなく、駐車場のすぐ脇にあるのだろう。。。と想像していたら、駐車場からはしばらく階段を上っていかなければならないようで。
186.jpg
ちょっとひるみましたが、せっかく来たのだからということで、えっちらおっちら、上っていきました。

階段の登り口のところに、八甲田山の案内図と、捜索隊が生存者を発見した時の記録が掲げられています。
191.jpg184.jpg
実際の遭難現場は、遭難者銅像が建てられている場所だけでなく、ここに向かう県道40号線沿いに『○○隊遭難現場』という標識があちらこちらで掲げられていました。
亡くなったのも一時に亡くなった訳ではなく、出口のない猛吹雪の雪原をあちこち彷徨ううちに、徐々に倒れる兵が増えていったということでしょう。

ちなみに、この遭難で生き残った11名のほとんどが、凍傷により両手両足を切断したり、2年後の日露戦争で戦死したりされたそうです。

こちらが遭難者銅像です。八甲田山が良く見える場所に建てられています。この銅像は、遭難の2年後に建てられたそうです。
188.jpg
この方は後藤伍長といって、実は生存者です。総指揮官の神成大尉と最後まで行動を共にし、立ったまま仮死状態だったところを救助隊に発見されたそうです。彼が発見されたことで、部隊が遭難したという事実が連隊に伝わったとのこと。
189.jpg187.jpg
登り口に掲げられていた救助隊の記録が、この銅像の台座にも書かれています。

実は、遭難した青森歩兵第五連隊だけではなく、弘前歩兵第31連隊も、ほぼ同じ日程で八甲田山の雪中行軍を行っているのです。
そして、弘前の31連隊は、無事に全員帰還しているのでした。そこのことからも判るように、同じ状況下の中でも生死を分けたのは、装備や備品の違い、案内人や地元民の協力の有無など、計画そのものの甘さが引き起こした悲劇だったということです。

本当になんでこんな悲劇が起こったのか、いろいろな原因が重なったようですが、厳寒の真っ只中に山を行軍するなんてことが、そもそもあり得ない…と思ったりするのですが。
でも、この遭難の後も、この歩兵第五連隊の流れをくむ陸上自衛隊の部隊が、雪中行軍を行っているようです。
同じような事故が、二度と繰り返されなければ良いなぁと思います。

ついつい、雪中行軍遭難事件について語ってしまいました。。。まだまだ、語れそうですが、この辺にしときます(^_^;)

雪中行軍遭難者銅像を後にして、県道40号線で田代高原を経て、国道394号線、103号線というルートで、奥入瀬方面へ。
このルートまた、森の中や高原を走ったりと、とても気持ちの良いドライブウェイでした。走っている車もほとんどいなくて、最高に気持ち良かった[るんるん]
193.jpg192.jpg

今日のメインへ行く前に、まずは腹ごしらえ。
奥入瀬森のホテルでランチです。パスタのランチコースを注文。
199.jpg196.jpg

鯛のカルパッチョサラダ。
194.jpg

生ハムとルッコラ、アスパラのペペロンチーノ。ガーリックトースト添え。美味い[exclamation]
195.jpg

デザート盛り合わせとコーヒー。
198.jpg
優雅なホテルランチになりました。

そして、奥入瀬渓谷へ。十和田湖から、約14kmにわたって続く渓流です。渓流沿いには遊歩道が設けられているので、渓流の流れやたくさんの滝を楽しみながら歩くことが出来ます。
が、当然14kmも歩けないので、2ヶ所ある駐車場にそれぞれ車を停めて、近くの滝を観ることに。

一つ目は、石ヶ戸(いしげど)という大きな1枚岩のあるところに駐車場と休憩所があるので、ここを拠点に。
この岩、木と木の間に寄りかかってるんですねぇ。不思議。
200.jpg205.jpg

『三乱の流れ』。複数の流れが合流するところです。
202.jpg204.jpg
206.jpg207.jpg
川の水も透き通っていて、川底が見えました。渓流のすぐ脇まで下りていけるので、川に手を浸してみましたヨ。冷たくて、気持ち良かった~

続いては『銚子大滝』。奥入瀬渓流にはたくさんの滝を見ることが出来ますが、本流の滝はこの銚子大滝だけだそうですよ。幅20m、落差7mもあります。
212.jpg
209.jpg
滝の下側と上からも見ることが出来ます。
ほんとに、マイナスイオンたっぷり[ぴかぴか(新しい)]
すぐ脇には、別の滝も。
211.jpg

こういう渓流がずっと続いています。
214.jpg215.jpg
奥入瀬渓流をMAX楽しむには、やっぱり少し長い距離でも遊歩道を歩いてみるのが一番だと思います。
自転車でサイクリングしながら、ところどころで渓流や滝を見るのもいいかも。ただし、渓流沿いを走る国道102号線は、道幅もそんなに広くなく、観光バスや車の交通量が多いので、サイクリングはけっこう危ないかも。

奥入瀬渓流を抜けると、いよいよ十和田湖です。
この日のメインイベント、十和田湖一周へGo[ひらめき]
まずは子ノ口から休屋に向かいます。十和田湖畔の中では、この休屋が一番栄えているところです。遊覧船乗り場やレストランなどがあります。

216.jpg217.jpg218.jpg
十和田湖、お天気も良くて、湖面がキラキラ光ってとにかくキレイ[ぴかぴか(新しい)]

公園もあって、ここで少々のんびり…したかったけど、十和田湖一周意外と時間が掛かりそうなので、滞在時間は10分。
220.jpg221.jpg
219.jpg
ヒメマス料理が名物のようです。

休屋を後にして、次へ向かったのは『発荷峠展望台』。十和田湖のちょうど南側にあります。
この日は風が強かったので、湖面にさざ波が出来ているのが見えました。
225.jpg226.jpg227.jpg

229.jpg
十和田湖は休屋のある中山半島と御倉山のある御倉半島という二つの半島がせせり出ているので、御倉半島より東側を東湖(とうこ)、御倉半島と中山半島に挟まれたところを中湖(なかのうみ)、中山半島から西を西湖(にしのうみ)というそうです。
この発荷峠展望台からは、西湖を足元に、対岸に御鼻部山を見ることが出来ます。
この後、あの遥か向こうに見えている御鼻部山に行きますヨ(*^_^*)

発荷峠から御鼻部山展望台までは、車で40分ほど。
十和田湖畔の平地は南側の休屋や子ノ口あたりだけで、あとはほとんど山沿いなので、道幅の狭いワインディングロードが延々続きます。行き交う車もほとんどないので、運転好きには最高のドライブコースです。

御鼻部山展望台からの眺め。
230.jpg231.jpg232.jpg
真ん中の半島が御倉半島、向かって右側が中山半島。さっき訪れた休屋は、中山半島の付根あたりです。

展望台からほぼ真下に見える湖面。さざ波が面白い模様になってました。
233.jpg

ここの展望台もほとんど人がいなくて、私を含めて4、5人。おひとりさまライダーのおじさんが、展望台のベンチでのんびり読書をしてました。
私もゆっくりしたかったけど、先を急がねば。

展望台の建物で出会ったトンボ。
234.jpg
とにかくたくさんのトンボが、うじゃうじゃ飛んでました。

御鼻部山展望台を後にして、さらに30分ほど走ると、奥入瀬渓流への入口、子ノ口へ着きます。ここで十和田湖一周~[ひらめき]
十和田湖一周の旅、ほぼこのような気持ちの良い山道の連続でした。ところどころで木々の間から十和田湖の湖面を見ることも出来ます。
235.jpg

子ノ口から再び奥入瀬渓流沿いの国道102号線へ。
車や人が少なくなった夕暮れの奥入瀬渓流は、昼間に来た時よりも、なお一層マイナスイオンでいっぱいで、ほんとに癒されました~

そしてこの日のお宿、蔦温泉へ。奥入瀬渓流から八甲田山へ向かって少し戻ったところにあります。
237.jpg238.jpg
この蔦温泉は、なんと平安時代後期から続く温泉だそうです。本館は大正時代の建物です。何とも風情のある森の中の一軒宿です。
周りには一周3kmほどの散策路もあって、6つの沼を巡ることが出来ます。いろいろな野鳥もたくさんいるようで、バードウォッチングも出来るようです。もっとゆっくり滞在して、散策してみたかったなぁ~

由緒あるお宿で、著名人もたくさん泊まられたとか。吉田拓郎さんの『旅の宿』、作詞家の岡本おさみさんが新婚旅行で訪れたこの蔦温泉でのことを書いたそうです。
[るんるん]浴衣の君は、尾花のかんざし~[るんるん]
244.jpg243.jpg

私が泊まったのは別館の方ですが、こちらもなかなか静かで落ち着いていました。
241.jpg242.jpg
部屋から見える景色は・・・森です(*^_^*)

お部屋の設備は…沖縄のホテルでテンションあがったコーヒーマシンがありました。またまたテンション[グッド(上向き矢印)]
240.jpg239.jpg

お宿に着いた後は、まず温泉へ。
なんたって『千年の秘湯』です[いい気分(温泉)] 
温泉の建物はとても天井が高くて、なんと最高部まで12mもあるそうです。『ザ・温泉!』って感じでした。
こちらの温泉、『泉響の湯』といって、源泉の上に湯船がある…つまり足元から源泉が湧き出している日本でも数少ない温泉なのです。
ほんとに、秘境の温泉といった趣です。

そして夕食。夕食は食事処で戴きます。窓の外の景色も素敵。
250.jpg

まずは、ビールから。前菜と小鉢、お刺身などなど。
245.jpg

前菜は、左から、鮎の甘露煮、蕗の有馬山椒煮、蛸のやわらか煮、嶽きみの天ぷら。
246.jpg

小鉢は、枝豆豆腐、山葵、美味汁。酢肴は、山菜と鮭の粥寿司。
248.jpg247.jpg

ここで地酒を。お宿オリジナルの『泉響 原酒』です。今回の宿泊プランは、このオリジナル日本酒が付いています。
252.jpg
原酒というだけあってかなり濃厚で、のろっとした喉越しの甘めのお酒です。けっこうアルコール度数も高そう。。。
給仕の男性が、『飲み応えのあるお酒でしょう~?このお酒飲めるなら、かなりイケる口ですねぇ~』と、うれしそうに話しかけてこられましたヨ。

お造りは、帆立焼霜、虹鱒、鮃の昆布〆です。
251.jpg

サラダ。白蕪、玉葱、マイクロトマト、ラディッシュ、アスパラ、サラダ菜、スモークサーモンを梅マヨネーズで。
249.jpg
このサラダが、ほんっとに美味しかった~[ぴかぴか(新しい)]
白蕪やアスパラは固さが少し残るように蒸してあったので、食感もすごく良かったです。梅マヨネーズ、意外と結びつかないコラボですが、かなりイケます。

そしてメイン料理、焼魚。じゃぁ~ん[exclamation] 岩魚の姿焼串刺し盛に府草焼とアピオス。
253.jpg
254.jpg255.jpg
この岩魚が、むちゃくちゃ美味かった[ひらめき]
もう美味しすぎて、テンションMAX[グッド(上向き矢印)] これまで食べた岩魚や鮎などの川魚の中で、たぶん一番美味しかった気がします。塩の振り加減もちょうど良かったし、何より淡泊ながらもすこし脂の乗ったしっとり感のある岩魚が、ほんとに美味しかったです。
一緒に串刺してあるアピオスというのは、ほど芋というお芋で、青森ではメジャーな食べ物だそうです。栄養価がすごく高いお芋だそうで、食感はすこしシャリシャリしています。全国に広めようと売出し中だそうですよ。

テンションが上がりまくりの中、次のお酒へ。純米吟醸『七力』という七戸のお酒です。
256.jpg

蓋物は、冷やし煮物。冬瓜の摺り寄せ、人参、茄子、里芋の銀餡掛け。
257.jpg

陶板焼。青森五戸産シャモロック、プチトマトとりんごを、塩、胡椒で。
258.jpg
このシャモロックが、またまた、『美味でございますぅ~』 
弾力があって、コクがあって、しかもジューシー。
プチトマトとリンゴを焼いて食べるのも斬新で、シャモロックと交互に食べると、この甘さががお肉の味を惹き立ててくれます。

締めのご飯と止椀。皇室ご献上米農家大柳さんの天寿米白飯と蟹真丈けの汁仕立て。
259.jpg260.jpg
献上米農家産というだけあって、お漬物だけでも、何杯でも食べられそうでしたヨ。

甘味は、津軽産メロン。肉厚でジューシー。
261.jpg

とにかく、大満足なお食事でした。

寝る前にもう一度温泉に入って、あとは部屋でのんびり読書・・・
最近は、日常で本を読むことはほとんどなくて、旅行に行った先で、夕食後に読書を楽しむ・・・といったスタイルになってます。
ちなみに、今旅のお供になっている本は、島田荘司さんの御手洗潔もの『摩天楼の怪人』。文庫本で700頁ほどのうちの半分を過ぎたあたり。まだまだしばらくは、旅のお供になりそうです。

3日目へ続く。。。















nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0