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ようこそ、ピチノッティさん [ヴァイオリンのこと]

ついに、やってきました!! 我が家に、ピチノッティさんが!!
2005年製のマルコ・イーメル・ピチノッティ。イタリア、サン・ポロ・デンツァに工房を構えるマエストロご本人作です!!
なんと私の大好きなNAOTOさんも、あるブログの情報によれば、同じ2005年製のピチノッティを使用されているらしい~(じつは、これが決め手だったりして)
まだヴァイオリンを始めて8ヶ月しか経ってないのに、こんな大枚はたいてよろしいのでしょうか~とは思いつつ、一度弾いてしまったからには、もう買うしかないでしょ。

半月ほど前に先生に勧めてもらって一度チラッと弾かせてもらったんだけど、やっぱり値段も値段だし、なにより初心者用以外のほかのヴァイオリンを弾いたことがないから、もっといろいろ見たほうがいいんじゃないかなぁ~と迷っておりました。

そうは言っても、いろんなヴァイオリンの楽器選びに関するサイトなんかを見てると、楽器選びって相当難しいもんだと思った。
ヴァイオリンを弾くレベルの高い人や、何年もたくさんの名器やら有名な作家の作品を弾いている人でさえも、なかなか結論が出ないものみたい。
初心者の私があれこれ調べたり考えたりしても、買っていいものなのかなんて答えが出ない気がした。
それなら、いっそのこと。
今この時に、縁があって出会った楽器だということと、実際に弾いてみて自分にとって“いい音”と思えたこと。お金の方も何とかなる。
ただ単純に、今買う理由としては、それでいいのじゃないかと。

先生は新作ヴァイオリンの試奏会で弾いたりいろんな楽器商さんを通じて“いい音のする楽器”を選ぶ目と耳には、自信がある様。
“マージン取ってんじゃないか”っていう疑心もあるけど、先生の楽器を熱く語る口調からすれば、どっちかっていうと、自分の生徒に“いい音のする楽器を弾いてもらいたい”“自分の選んだ楽器に間違いはない”っていう自信が充満してる。ま、それなら、間違いないかって。

いつかこのブログにも書いたけど、ヴァイオリン選びって“お見合い”みたいなものだと思うの。どなたか仲人さんがいて、実際に一緒に暮らしてみて、初めて相性がわかる。
“このひと、サイコー”って思うかもしれないし、ダメでも、“また違う人、見つければいいヨ”って。

そんなこんな単純、しかも衝動買い的に、ピチノッティさんが、今日我が家にやってまいりました。

レッスンから帰って1時間、いつもの練習曲とお気に入りの“ロマンス”弾いてみたら、やっぱりすごいの。ちょっと、ゾクゾクしちゃいました。
弾くレベルも弾き方も昨日までと一緒のはずなのに、曲がぜんぜん違う曲に聴こえました。とくにD線。
でも実は弾き方はいつもより違ったかもしれない。ボーイングの加減によって音が“生きる”瞬間があるの。下手なりに、違いがわかるんだ。
先生によく“初心者はダウンの時の出だしがゆっくりで、中弓から先弓にかけて早くなる”って注意されるんだけど(つまりは、ボーイングの弾き始めが思い切りが良くないってこと)、それに注意して、弾き始めをしっかりクリアに入ると“ヴァイオリン本来のいい音”が出てくる。
“今まで弾いていた音は、なんだったんだ~?”って思うような音。
ピチノッティさんで練習したら、もっと上手くなりそうな気がした。いい音を鳴らすための弾き方をすれば、ちゃんと楽器が答えてくれそうだから。

あ、そういえばまだ、お金払ってないんだけど。
ということでさっき、株の売り注文出したし財形も払戻した。
これで住宅ローンの期間短縮がちょっと伸びることになるけど、老後のために使うお金よりも、今の私自身のために使う方がずっと価値があるかなって思って。

裏板、カエデの一枚板なんだけど、木目が変わってるの。ニスの塗り加減なのか、見る角度によって模様が替わるの。
しかも、虎の子模様じゃなくて、なんちゅうか、すごくきれいなの。
見せてあげたかった~ 弾かせてあげたかった~ 機会があれば、ネ。
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hkamis

こんにちは、しばらくぶりです。
新しい楽器を購入されたんですね、羨ましいです。

私の楽器は、この前、とある工房に持ち込んでみてもらったら、
また少し指板下がっていました。駒の高さを削って、対処することに。
もう一度修理したら、修理代金の合計が楽器の値段ぐらいに
なってしまう~。音はともかく、耐久性がないのは困るなぁ

とはいいつつ、いろいろ思い出が詰まっているんで、もう簡単には
買い換えられなくなっています。ももんさんの楽器も、これから
沢山思い出出来るといいですね。出会った知人や上手い人に
どんどん弾いて貰うと、思い出になると思います。

今は解りませんが、昔は生徒のバイオリン購入に関し、
慣習的に先生がマージンを受け取るシステムだったようです。
狭い世界だし、世の中持ちつ持たれつなので、自分が
納得した価格で納得した楽器が手に入れば、それ以上は
考えないのが良いのではないのでしょうか。私ならそうします。
って高い楽器購入したことないですけどね。

ボーイングの加減で、音が”生きる”瞬間って解りますよね。
私は今海外に留学していて(本業は技術系)、ロシア系の先生に
習っているのですが、いつも"full singing sound!", "solid sound!"
といって注意されます。良い音が出ると"That's your sound!!"と
言って先生も喜びます。

それでは、また。
by hkamis (2007-04-12 08:28) 

yagsoh

こんにちは.

新しい相方,とても気に入っているみたいですね.
私が相方を購入した時もそうでしたが,「良い音」を実際に聴いてしまうと予算を少しオーヴァーしていても,連れて帰りたくなっちゃいますよね!
可愛がってあげて下さいね.
by yagsoh (2007-04-13 22:55) 

ももん

hkamisさん、おひさしぶりです。

マージンのことは、ヴァイオリンに限らず、いろいろなところで見かける慣習ですよね。私の仕事上でもよく出会う慣習です。hkamisさんの言うとおり、紹介を受けた人の方が、どう受け取るかの問題ですね。先生のおかげで、素敵な相棒に出会えた訳だし。

hkamisさんは、今のヴァイオリンにとても愛着があるんですね。私もいろんないい思い出を作っていきたいと思います。

それにしても、英語だと、すごくイメージがわかり易いですね。
by ももん (2007-04-14 19:22) 

ももん

yagsohさん、こんばんわ。
ほんとに“良い音”を楽器が鳴らしてくれると、ますますその音を出したくなって、自分のボーイングが変わるような気がします。ちゃんと、楽器が答えてくれてるんですね。それでも、まだ、弾き手がつたないために、彼も遠慮しているようですが。
先生が弾いてくれたら、もっと全然違う音色がしました。鳥肌、たちました。
いつか、彼の本当の音色が出せるよう、頑張って練習します。
by ももん (2007-04-14 19:31) 

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