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治療にまつわるお金の話④【仕事を続けられるか】 [乳がんなんて吹っ飛ばせ!]

治療にまつわるお金の話第4弾、【仕事を続けていけるかどうか】について、書きたいと思います。

がん治療にはお金が掛かるし、そもそも自分が仕事をしなければ生活そのものが出来なくなる人もいます。
がんに罹ったからといっても、手術入院のあと職場復帰をして、仕事を続けなければならない人もたくさんいます。
それでも、残念なことですけど、もともとの雇用形態や会社の方針によっては、本人が望んでも辞めざるを得ないケースもあると思います。

長期休暇や治療での通院をしながら仕事を続けて行くためには、会社の雇用規定とのすり合わせや職場の上司や同僚の理解、家族の協力、そして、本人の強い意志が必要です。

私の場合、手術入院やその後の自宅療養で、約1ヵ月半の長期休暇となりました。
そして、抗がん剤治療4回、抗がん剤+ハーセプチン治療12回、ハーセプチンのみ約14回、ホルモン治療5年(治療スケジュールは未定)… 
治療日は、待ち時間や何種類かの点滴を行うために、たぶん半休では無理。
なので、少なくともホルモン治療までの1年間で、約30日を休むことになります。

私の勤めている会社は大手銀行系列で労基違反にはそれなりに敏感なので、病気そのものを理由に退職を迫られるようこなことはなさそうです。
現に、今の段階では、がんを理由に辞めろとは言われてません。

そして、病気によってこれまでの職務が継続出来ない状態であれば、配置転換や職種変更などで対応したり、場合によっては雇用形態の変更も検討してもらえる余地はありそうです。

大事なのは、会社(人事部)や上司に、仕事を続けたいということと、治療スケジュールや副作用の程度、勤務地や職種変更の希望があるかどうかなど、自分自身が積極的に意思をしっかり伝えて相談することだと思います。

今回私は、まず乳がんの告知を受けた次の出社日に、上司と人事部長に報告しました。
人事部長へは報告書という形で、その時点で分かっている状況について報告し、早々に人事部長から関連のある役員へ伝えていただきました。
その後も、具体的な病状や治療スケジュールが分かり次第、同じように報告。
一応、管理職なので、会社の人事そのものにも関係があるので、私の長期休暇への人事対応もしていただきました。

役員からは、配置転換(勤務地の変更)の希望があるか、例えば、実家に少しでも近い大阪での勤務を希望するかと、私の希望を聞いていただきました。
実家からの距離はほとんど大阪も名古屋も変わらないし、今後の治療は今の病院で継続したい意向なので、『当面はこのままが良い』と伝えました。
もし、再発や転移すれば、その時はその時で考えれば良いかと。

そういう配慮をしていただけることは、とても幸せなことです。
がんということを周囲の人にカミングアウトするのは勇気がいることですが、仕事を続けるのであれば、少なくとも会社や上司、関わりの深い同僚には、出来るだけ詳細に伝える方が事がスムーズに進む気がします。

それともう一つ。休暇の扱いについて、会社の人事規定や運用をちゃんと会社に確認することが必要です。

さっき書いたように、私の場合は、来年度だけで約30日の通院が必要です。副作用の出方によっては、もっと日数が増えます。
1年間の有給休暇は20日です。前年度に未消化の有給があれば、20日間まで翌年度に繰越し出来ます。だいたいここ最近は10日前後の消化だったので、今年度の有給休暇は40日ありました。
長期休暇のタイミングが年度末に近かったので、それまでに取得した有給休暇と入院+自宅療養+通院で休んだ日数は42日になります。
有給休暇を使い果たして、さらにあと2日休むことになるので、この2日がどういう扱いになるのか。

うちの会社では、有給を使い果たした後の病気療養のための休みは、復活年休が認められます。過去3年間の未消化有給休暇を復活させることが出来るというものです。
私の場合は、今年度は、22年度の繰越出来なかった未消化有給が10日、23年度が7日、24年度が9.5日。合計26.5日まで復活年休が認められます。

なので、有給休暇を超えて休む2日分は、この26.5日のうちで認められます。
来年度(26年度)は、16.5日分の復活年休が認められるということになります。
もしも、来年度新たにもらえる有給休暇20日を超えてしまう場合は、16.5日分までは復活年休になります。
その次の年度(27年度)は、25年度、26年度の未消化有給は0なので、復活年休は9.5日からそれまでに使用した復活年休の日数を差し引いた分ということに。

もしも、復活年休でも足りなかった場合は…
人事部からは、その時に相談しましょうと。
なんでも、有給欠勤というものもあるようで。これは、賞与の査定や昇給などに関わってくるようです。

これからの治療スケジュールからみて、ハーセプチンの治療が終了するまでの来年度と再来年度は、夏季休暇など通常の休みと通院を合わせて、復活年休の範囲でぎりぎりって感じかな~
副作用による体調不良で休むと、足りなくなるかもしれませんが。

もしも再発や転移した場合は…
そもそも仕事をいつまで続けられるかということになる訳で、今考えても仕方がないことです。。。

復活年休制度やそれを超えた場合のことなども、会社としての前例がないようだったのですが、就業規定を自分で確認して、どれくらい休む可能性があるかとかをちゃんと報告したことで、人事部の方でも対処していただいたので、そういう根回しは大切だな~と感じたのでした。

会社によって就業規定もいろいろ違うし、自分が望む通りの待遇になるとは限りませんが、少なくとも自ら確認して会社に要望を伝えるという、自分の責任において出来ることはしっかりやるべきだと思いました。





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