免疫力アップ大作戦!㉙北海道5日目 [旅行]
北海道旅行5日目。
この日のお天気は晴れ。北海道に来て初めて一日を通してのの日になりました。
朝食は、前日とは違うレストランでのバイキング。
珍しかったのが、各テーブルにお味噌汁だけ入ったお鍋が用意されていたこと。具材はバイキングで自由に選ぶようになっていました。
お味噌汁はサプライズな感じで良かったんだけど、案内された席がフロアのど真ん中で、横をとにかく何度も人が通って、すごく落ち着かない席でした。一人客の場合、家族連れやカップルが多いレストランの中では、ただでさえ少し居心地が悪いので、端の窓際の席とかにしてほしいもんですね~
それでは、こちらのお宿『北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート』さんの採点。
部屋2、お風呂3、夕食3、朝食3、接客サービス2、癒され度2、コスパ1
総合評価は…2.3 厳しい評価になりました。
3点。
お風呂は、大浴場は広かったけど露天風呂が狭かった。部屋の露天風呂は源泉掛け流しで温度も自動調整だったので良かったけど、隣室の人の声がけっこう聞こえて、少し落ち着かなかった。
夕食は、料理の内容はとても良かったし美味しかったけど、なんせ隣のクレームのお客さんの件で、無性に不愉快な夕食になったので。
朝食も、料理自体は悪くなかったけど、案内された席が落ち着かない席で、やはり不愉快な思いをしたので。
2点。
部屋は、デザインや建具は落ち着く感じだったし、アメニティや飲み物なども充実していたけど、部屋の動線の中にある高い段差、網走湖と謳っている宿なのに網走湖が見えないこと、コンセントのアンバランスさ、使用済みカミソリが残っていたこと…などなど、???と変に思うところがたくさんある部屋でした。
接客サービスは、夕食時のレストランでの隣のクレームのお客さんへの対応とこちらへの対応に不公平感があったこと、そのせいでこちらの料理が運ばれるのが遅くほったらかしにされたことなどで、とても不愉快になりました。
もう一つの理由は、夜食のラーメンコーナーのスタッフとのやりとり。夜食のラーメンが無料ということでそのコーナーに行くと、お客さんは私一人でした。スタッフさんは年配の女性で、何かと話しかけてこられたのはいいんですが、『一人旅?…もしかして205号室のお客さん?』と。って、そのスタッフさんとは初対面のはずなのに、なぜ私の泊まっている部屋を知ってるの~?思い当たるといえば、到着時の客室案内と夕食時の給仕をしてくれたスタッフさんも、この方と同じ年代の年配女性。たぶんお友達なんだろうなぁ~と。休憩時間とかに私のことが話題になったのかもしれません。別に何か変なことを言われた訳ではないし、何か不都合がある訳ではないですが、『個人情報、ダダ漏れじゃないか~(^^;』と思ったのでした。小さなお宿だったらこういうことはあり得るけど、客室数80室もある大きなお宿で、見知らぬスタッフさんから部屋を特定される…というのはちょっと気持ち悪いです。
癒され度、フェイシャルエステはとても気持ち良かったんだけど、部屋はアンバランスな感じに落ち着かず、夕食朝食でも不愉快な思いをして、全体的に落ち着かなかったので。
久々の1点、コスパは、これだけどれも満足感がないのに、なんと今回の旅行の中では一番高く、前日の欣喜湯さんの3倍 割に合わなさ過ぎる~
この免疫力アップ大作戦の旅で泊まったお宿の数、ちょうどこちらのお宿で50軒目になりますが、どのお宿も大抵は気持ち良く泊まれるんですが、中にはほんの1、2軒、無性に不愉快な思いをすることがありました。残念ながら、こちらのお宿もその一つとなってしまいました。
さてこの日は網走から斜里町へ移動する間に、いくつかの観光スポットへ寄る予定。
まずは、ホテルからは車で20分ほどの、女満別空港に近いところにある朝日ヶ丘展望台へ。
満開のひまわり畑 のはずでしたが、7号、11号、9号と続け様に上陸したのためにたくさんのひまわりがなぎ倒されてました。
それでも、元気に咲き続けようとしているひまわりの姿も。
こちらはひまわり畑ではありませんが、周辺にはこういう畑がたくさんありました。この朝日ヶ丘展望台は広い畑の真ん中にあるので、とても気持ちの良いドライブになりました。
メルヘンの丘。朝日ヶ丘展望台へ行く途中、国道39号線沿いにちょっとした駐車スペースが設けられています。
ほんとに、北海道らしい風景ですよね。
再び網走湖へ戻ってきました。網走湖畔の駐車場からみた網走湖です。
実はこの日の網走湖、台風の影響で水かさがすごく増していて、網走湖畔にあるホテルは冠水していました。通常ならこの駐車場以外にも網走湖畔に公園などもあるようですが、ほとんど水に浸かっていて入ることが出来ませんでした。
網走湖からほど近い天都山にある博物館網走監獄へ。
監獄なんて面白いのかなぁ~?と初めは思ってましたが、意外と見ごたえがありました。
監獄というと暗いイメージですが、当時の刑務所の建物や使用されていたものが保存されていたり、網走刑務所の辛い歴史にまつわる展示物などがあり、どちらかというと歴史博物館といった感じでした。重要文化財になっている建物もいくつかあります。
じっくり見て回るコースだと90分ほど掛かります。
鏡橋を渡って、刑務所入口へ。
入口横の監獄食堂では、監獄食を味わうことが出来るそうですヨ。
正門。『五寸釘の寅吉』、脱走の常習者だった寅吉さんがみんなを出迎えてくれます。
なぜ五寸釘という命名になったのか…こちらでは無料の館内ガイドツアーに参加することが出来るんですが、私は参加しなかったものの途中でガイドツアーと一緒になった時に、五寸釘の寅吉さんの説明が聞こえました。ガイドさんによると、この寅吉さん、西川寅吉さんは日本で一番多く脱獄した脱獄犯だそうで、五寸釘が足に刺さったまま10㎞以上を逃げたそうです。
他にもう一人、白鳥由栄という昭和の脱獄王と呼ばれた脱獄犯のエピソードも紹介されています。
敷地内には、水門や刑務所職員官舎、味噌や醤油の蔵、漬物庫、耕転庫など、囚人や監守たちの生活のための施設も展示されています。
こちらは、ニポポ。
釧路地方裁判所網走支部の法廷復原棟。
裁判官が1人で行う単独審の法廷と3人で行う合議審の法廷、それぞれの様子が再現されています。
実は仕事で裁判に出席したことがあり、この法廷を実際に見たことがありますが、ドラマなどでよく見る法廷よりも、こちらの法廷の方に近い感じでした。
こちらの裁判所で裁かれた冤罪事件についての解説もありました。
囚人たちが監獄の外で作業する時に使われた休泊所。
鍛冶作業をしている様子も。
監獄歴史館の中へ。監獄の歴史や当時の囚人たちの暮らしが紹介されています。
こちらは現在の刑務所の雑居房と単独房の様子。
現在の刑務所は、冷暖房完備、テレビ付き、食事も3食とも安価でなかなか豪華(少なくとも私よりは栄養バランスの良い食事のようです)…など、かなり厚遇されていると、賛否両論となっているようです。
しかし、明治時代の監獄は、かなり厳しい状況下に置かれていたようです。
こちらのコーナーでは、北海道開拓の大動脈となった中央道路建設にまつわる囚人たちの辛い歴史の映像を観ることが出来ます。
明治維新後、国事犯や政治犯などが非常に増えて、全国の刑務所が足りなくなってしまい、その労働力を北海道の開拓、道路建設に使う目的で網走刑務所が出来たそうです。1年で網走から北見峠までの160㎞の道路を開通させるほど、かなり過酷な労働で死者も数多く出たそうです。
作業は、このように足かせをつけながらだったそうです。囚人とはいえ、国事犯や政治犯などは当時の国の方針に逆らった罪、明治維新後の混乱した日本で、本当に公平な裁判を受けて収監されたのかも定かではない…
この囚人の過酷な労働については、『二重の刑が科せられるのはいかがか』と社会問題となり、すぐに中止になったようですが、北海道開拓の陰で、こういったことがあったなんて知りませんでした。
私が今回北海道に来てから走っている国道も、こうやって作られたんだなぁ~と。
囚人たちによる農作業の様子。
網走監獄といえばこちらの建物が有名です。五翼放射状平屋舎房と言われる旧網走監獄の舎房。
最大700名が収容出来、明治45年から昭和59年まで使われていた建物です。
放射状に広がる5棟の舎房の中心に見張り所が設けられています。
向かい合った房が並ぶ廊下には、長いパイプのストーブがあります。
房の中は、簡素なトイレがあるだけです。
斜め格子という造り。向かい合った房同士は中が見えないようになっていますが、廊下の中心に立つと、一度に両方の房の中を見ることが出来るようになっています。
浴場です。お風呂は週に2,3回だそうです。案外回数が多いようにも思いますが、集団生活をしているために衛生管理がとても大事だったからだそうです。
独立型の独居房。他にも、まったく光の入らない懲罰房もあります。
教誨堂。演芸会や映画鑑賞会なども行われたそうです。重要文化財に指定されています。
次に向かったのが、網走監獄から車で5分も掛からないところにあるオホーツク流氷館。2015年8月にリニューアルオープンしたばかりで、とてもきれいな施設でした。
大きなニポポがありますね。
そしてこちらはNHKの受信塔。実は前日泊まった部屋から見えていたのが、こちらの丘にあるたくさんの塔でした。
流氷館、ここではマイナス15度の世界を体験することが出来ます。
防寒服を着て、なぜかタオルを受け取って中へ…
この日外は晴天で気温も30度以上あり、網走監獄散策でものすごく汗をかいたので、実はこのマイナス15度が全然寒くなかった~ 一気に涼めたのでした。
流氷を実際に触ることでもできますヨ。
そして、受付で受け取ったタオル。『中に入ったら、ブンブン振り回してみてください』と。
一緒に入った子供たちも楽しそうに、ブンブン。私もブンブン。見事にタオルが凍りました。
展示室では、流氷に関する解説パネルがあって、流氷について知ることが出来ます。
流氷って、冬になったら来るものと漠然と思ってたけど、1月下旬から2月半ばが接岸のピークだそうです。実は北半球の中で流氷が接岸する一番南端がこの網走あたりだそうです。
流氷の映像が見られるシアターもあって、その迫力に圧倒されました。
実際に見てみたいなぁ~ 流氷観光砕氷船おーろら号や流氷ノロッコ号という観光列車も盛況だそうですね。前日に行ったサロマ湖にも流氷が接岸するそうなので、一度冬の北海道旅行に行ってみたい~ ちょっと勇気がいるけど(;'∀')
オホーツク海に住む魚たちの展示も。
流氷館の屋上は展望台になっています。
360度のパノラマ。西に網走湖と能取湖、北東にオホーツク海と知床連山。本当に素晴らしい景色です。
知床連山。明日はあの辺りまで行くんだなぁ~
残念ながら、網走湖畔が冠水している様子もよく分かりました。網走川の大曲地区、こちらもひまわりの畑で有名ですが、このあたりも冠水しているようでした。
大きな展望窓のあるカフェレストランで休憩タイム。抹茶クリームあんみつを。揚げもちが入っていて、香ばしくて美味しかったです。
網走を後にして、国道244号線、斜里国道を斜里町方面へ。その途中にあるのが、小清水原生花園。濤沸湖(とうふつこ)とオホーツク海に挟まれた8㎞ほどの砂丘一帯に野生の花が咲きます。
実は、前回の旅でもここを訪れていたのでした。摩周湖第一展望台の後、知床へ向かう間に訪れていました。前回は確か小雨が降っていて、こんなに景色の良いところだとは思いませんでした。
JR釧網線の駅。5月から10月だけ臨時停車するそうです。
電車は全然来そうにないので、踏切中央からパチリ。
展望台からは360度、濤沸湖とオホーツク海を見渡せます。知床連山のほかにも斜里岳や海別岳なども見えます。
濤沸湖もキラキラ輝いていて、とても素敵でした
花がたくさん咲いているエリアへは少し歩かなければならないようだったので、展望台周辺から見られるお花たちを少しだけ。
この後は、この日のお宿『オーベルジュ ホテル清さと』さんのある斜里町へ向かいました。
田園地帯の中にあるお宿で、周りにはな~んにもありません(^^; こんな田舎の町に…失礼、こんなのんびりとしたところに、こういうオシャレなお宿があるのはちょっと意外でした。
ホテルの駐車場に着くと、スタッフさんがすぐに出迎えてくれました。『ももん様ですね。お待ちしておりました~』と、車からスーツケースを降ろして、ロビーまで運んでくれました。なかなか、期待出来そうじゃないですか~
ロビーも外環同様、おしゃれな感じです。まずはロビーのソファで、ウェルカムドリンクとトウモロコシを戴きながらのチェックイン。このトウモロコシ、地元産のものだそうで、びっくりするほど美味しかったぁ~
2階建てのホテルで全部で13室しかない小さなお宿です。お部屋は片側一列に配置されているようで、この長い廊下、片側が一面ガラスタイルになっているので、とても印象的。
そして、この長い廊下には、地元の写真家、後藤昌美さんの写真パネルが展示されています。
とても可愛い北海道ならではの動物たちの写真がたくさん飾ってあって、廊下を通る度にワクワクした気分になります。
お部屋は露天風呂付の洋室ツイン。広々としていて、調度品もシンプルで落ち着けます。
リビングの一人用のソファは回転式で、とてもリラックス出来ます。
露天風呂も広い しかも石造りで寝湯が出来るようにもなっています。
露天風呂の隣にはウッドデッキがあって、目の前に広がる林の緑がとても素敵。
洗面所はシンプルですが、椅子が置いてあるのでGood。
ドリップ式のコーヒーはサービス、冷蔵庫の中には、夜食用のパンとブルーベリーが。
ホテルにも大浴場の温泉と露天風呂があるので、まずはそちらの方へ。
大浴場もホテルの規模の割には広かったんですが、何より露天風呂が広い 部屋の露天風呂と同じ石造り。源泉掛け流しのナトリウム一塩化物強塩泉です。早めのチェックインだったし、この日は平日で私を入れて5組しかお客さんがいなかったので、なんとこの露天風呂、貸切状態でした。贅沢~
お風呂上りに、オホーツク流氷館で買った地ビール『流氷DRAFT』を。なんと青いビールです。
網走監獄のお土産屋さんで買ったキティちゃんのフェイスタオルは妹へのお土産。北海道の名産品が書かれたバスタオルは自分用(^^; 地ビール2種類の他に、ジャガイモ焼酎のセット。
そして夕食。オーベルジュということで、地産地消に拘ったフレンチのコースです。
最初のお酒は、オペラ・ブリュというスパークリングワイン。
アミューズ、食前のささやかなお楽しみ。車エビとアスパラのサラダ仕立て、バルサミコ酢。このアスパラがとてもプリプリでジューシー。
オードブル。積丹産ホッケのマリネ 網走湖産しじみ醤油ソース。清里産金時豆のムース 生雲丹添え。道産かすべほほ肉の清里産バジルソース和え。
かすべとはエイのことだそうです。こちらではから揚げにして食べることが多いそうです。
どれも、美味しい~
2杯目は、山崎ワイナリーのシャルドネ2015年。
と、そこに…隣のテーブルのお客さんが窓の外を見て騒ぎ出したので、よく見てみると…
キタキツネが~ 窓が大きなガラス窓になっていて、5組とも窓際の席だったので、それぞれキタキツネを見ることが出来ました。
あんまり急いで撮ったので、ボケボケの写真になっちゃいましたが(;'∀')
若いキタキツネは警戒心が薄く、食べ物を求めて人里によくやってくるそうです。隣のお客さんは、部屋のウッドデッキのところにもキタキツネがやってきたんですよって言ってました。
実は冬場には、野鳥などもたくさんこのテラスにやってくるとのことで、朝食の時に写真を見せてもらいました。やっぱり北海道ってかんじですね~
お料理の続き。
スープ。斜里産トマトと清里野菜の冷静スープ。美味
パンはライ麦パンとフランスパン。このホイップバターが、めちゃくちゃ美味しかったです。
魚料理。オホーツク産帆立貝柱の清里焼酎ポッシェ 道産雑穀リゾット添え 毛蟹・生海苔バターソース。ロマネスコカリフラワーという野菜も。
魚料理二品目。オホーツク産キンキの清里秀峰そば粉フリッター 清里産青じそ風味の照り焼きソース。
お肉料理へ行く前に、次のワインを。八剣山ワイナリーのメルロー2014年。赤です。
肉料理。幌延産合鴨のロースト 清里産梅酢味噌ソース。
そしてデザート。キイチゴのシャーベット、ブルーベリータルト、緑茶のブランマルシェ。飲み物はブルーベリーティーを戴きました。
ほんとにどのお料理ともに、見た目も味も素晴らしいものばかりでした。ダイニングの雰囲気も良く、お料理やお酒の運ばれてくるタイミングも良く、接客も素晴らしかったです。
こちらのホテル、支配人ご夫婦の他にはスタッフさんが2人しかいないそうで、かなり忙しいはずなのに、丁寧な接客でお料理の説明もしっかりとしていたし、お客さんとの会話もさりげなくしていて、とても好感が持てました。
夕食の最後に、朝食メニューを洋食か和食から選ぶんですが、どちらも美味しそう~
この日買ったお土産のジャガイモの焼酎、こちらの清里町で作られているそうで、メニュー表にも紹介されてましたヨ。
夕食後、21時頃に部屋の露天風呂へ。
ほんとにびっくりするほどの満天の星空が広がっているではありませんか~ もう何年も見たことがないような、圧巻の星空。
星を眺めながら寝湯。もう、ほんとに最高でした
でも、もう一度寝る直前に入った時には、残念ながら雲が出てきていて、星空はほとんど見えなくなっていました。なので、先ほど入っていなければ、満天の星空に出会うことが出来なかったんだなぁ~と。セーフでした~
6日目へ続く。
この日のお天気は晴れ。北海道に来て初めて一日を通してのの日になりました。
朝食は、前日とは違うレストランでのバイキング。
珍しかったのが、各テーブルにお味噌汁だけ入ったお鍋が用意されていたこと。具材はバイキングで自由に選ぶようになっていました。
お味噌汁はサプライズな感じで良かったんだけど、案内された席がフロアのど真ん中で、横をとにかく何度も人が通って、すごく落ち着かない席でした。一人客の場合、家族連れやカップルが多いレストランの中では、ただでさえ少し居心地が悪いので、端の窓際の席とかにしてほしいもんですね~
それでは、こちらのお宿『北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート』さんの採点。
部屋2、お風呂3、夕食3、朝食3、接客サービス2、癒され度2、コスパ1
総合評価は…2.3 厳しい評価になりました。
3点。
お風呂は、大浴場は広かったけど露天風呂が狭かった。部屋の露天風呂は源泉掛け流しで温度も自動調整だったので良かったけど、隣室の人の声がけっこう聞こえて、少し落ち着かなかった。
夕食は、料理の内容はとても良かったし美味しかったけど、なんせ隣のクレームのお客さんの件で、無性に不愉快な夕食になったので。
朝食も、料理自体は悪くなかったけど、案内された席が落ち着かない席で、やはり不愉快な思いをしたので。
2点。
部屋は、デザインや建具は落ち着く感じだったし、アメニティや飲み物なども充実していたけど、部屋の動線の中にある高い段差、網走湖と謳っている宿なのに網走湖が見えないこと、コンセントのアンバランスさ、使用済みカミソリが残っていたこと…などなど、???と変に思うところがたくさんある部屋でした。
接客サービスは、夕食時のレストランでの隣のクレームのお客さんへの対応とこちらへの対応に不公平感があったこと、そのせいでこちらの料理が運ばれるのが遅くほったらかしにされたことなどで、とても不愉快になりました。
もう一つの理由は、夜食のラーメンコーナーのスタッフとのやりとり。夜食のラーメンが無料ということでそのコーナーに行くと、お客さんは私一人でした。スタッフさんは年配の女性で、何かと話しかけてこられたのはいいんですが、『一人旅?…もしかして205号室のお客さん?』と。って、そのスタッフさんとは初対面のはずなのに、なぜ私の泊まっている部屋を知ってるの~?思い当たるといえば、到着時の客室案内と夕食時の給仕をしてくれたスタッフさんも、この方と同じ年代の年配女性。たぶんお友達なんだろうなぁ~と。休憩時間とかに私のことが話題になったのかもしれません。別に何か変なことを言われた訳ではないし、何か不都合がある訳ではないですが、『個人情報、ダダ漏れじゃないか~(^^;』と思ったのでした。小さなお宿だったらこういうことはあり得るけど、客室数80室もある大きなお宿で、見知らぬスタッフさんから部屋を特定される…というのはちょっと気持ち悪いです。
癒され度、フェイシャルエステはとても気持ち良かったんだけど、部屋はアンバランスな感じに落ち着かず、夕食朝食でも不愉快な思いをして、全体的に落ち着かなかったので。
久々の1点、コスパは、これだけどれも満足感がないのに、なんと今回の旅行の中では一番高く、前日の欣喜湯さんの3倍 割に合わなさ過ぎる~
この免疫力アップ大作戦の旅で泊まったお宿の数、ちょうどこちらのお宿で50軒目になりますが、どのお宿も大抵は気持ち良く泊まれるんですが、中にはほんの1、2軒、無性に不愉快な思いをすることがありました。残念ながら、こちらのお宿もその一つとなってしまいました。
さてこの日は網走から斜里町へ移動する間に、いくつかの観光スポットへ寄る予定。
まずは、ホテルからは車で20分ほどの、女満別空港に近いところにある朝日ヶ丘展望台へ。
満開のひまわり畑 のはずでしたが、7号、11号、9号と続け様に上陸したのためにたくさんのひまわりがなぎ倒されてました。
それでも、元気に咲き続けようとしているひまわりの姿も。
こちらはひまわり畑ではありませんが、周辺にはこういう畑がたくさんありました。この朝日ヶ丘展望台は広い畑の真ん中にあるので、とても気持ちの良いドライブになりました。
メルヘンの丘。朝日ヶ丘展望台へ行く途中、国道39号線沿いにちょっとした駐車スペースが設けられています。
ほんとに、北海道らしい風景ですよね。
再び網走湖へ戻ってきました。網走湖畔の駐車場からみた網走湖です。
実はこの日の網走湖、台風の影響で水かさがすごく増していて、網走湖畔にあるホテルは冠水していました。通常ならこの駐車場以外にも網走湖畔に公園などもあるようですが、ほとんど水に浸かっていて入ることが出来ませんでした。
網走湖からほど近い天都山にある博物館網走監獄へ。
監獄なんて面白いのかなぁ~?と初めは思ってましたが、意外と見ごたえがありました。
監獄というと暗いイメージですが、当時の刑務所の建物や使用されていたものが保存されていたり、網走刑務所の辛い歴史にまつわる展示物などがあり、どちらかというと歴史博物館といった感じでした。重要文化財になっている建物もいくつかあります。
じっくり見て回るコースだと90分ほど掛かります。
鏡橋を渡って、刑務所入口へ。
入口横の監獄食堂では、監獄食を味わうことが出来るそうですヨ。
正門。『五寸釘の寅吉』、脱走の常習者だった寅吉さんがみんなを出迎えてくれます。
なぜ五寸釘という命名になったのか…こちらでは無料の館内ガイドツアーに参加することが出来るんですが、私は参加しなかったものの途中でガイドツアーと一緒になった時に、五寸釘の寅吉さんの説明が聞こえました。ガイドさんによると、この寅吉さん、西川寅吉さんは日本で一番多く脱獄した脱獄犯だそうで、五寸釘が足に刺さったまま10㎞以上を逃げたそうです。
他にもう一人、白鳥由栄という昭和の脱獄王と呼ばれた脱獄犯のエピソードも紹介されています。
敷地内には、水門や刑務所職員官舎、味噌や醤油の蔵、漬物庫、耕転庫など、囚人や監守たちの生活のための施設も展示されています。
こちらは、ニポポ。
釧路地方裁判所網走支部の法廷復原棟。
裁判官が1人で行う単独審の法廷と3人で行う合議審の法廷、それぞれの様子が再現されています。
実は仕事で裁判に出席したことがあり、この法廷を実際に見たことがありますが、ドラマなどでよく見る法廷よりも、こちらの法廷の方に近い感じでした。
こちらの裁判所で裁かれた冤罪事件についての解説もありました。
囚人たちが監獄の外で作業する時に使われた休泊所。
鍛冶作業をしている様子も。
監獄歴史館の中へ。監獄の歴史や当時の囚人たちの暮らしが紹介されています。
こちらは現在の刑務所の雑居房と単独房の様子。
現在の刑務所は、冷暖房完備、テレビ付き、食事も3食とも安価でなかなか豪華(少なくとも私よりは栄養バランスの良い食事のようです)…など、かなり厚遇されていると、賛否両論となっているようです。
しかし、明治時代の監獄は、かなり厳しい状況下に置かれていたようです。
こちらのコーナーでは、北海道開拓の大動脈となった中央道路建設にまつわる囚人たちの辛い歴史の映像を観ることが出来ます。
明治維新後、国事犯や政治犯などが非常に増えて、全国の刑務所が足りなくなってしまい、その労働力を北海道の開拓、道路建設に使う目的で網走刑務所が出来たそうです。1年で網走から北見峠までの160㎞の道路を開通させるほど、かなり過酷な労働で死者も数多く出たそうです。
作業は、このように足かせをつけながらだったそうです。囚人とはいえ、国事犯や政治犯などは当時の国の方針に逆らった罪、明治維新後の混乱した日本で、本当に公平な裁判を受けて収監されたのかも定かではない…
この囚人の過酷な労働については、『二重の刑が科せられるのはいかがか』と社会問題となり、すぐに中止になったようですが、北海道開拓の陰で、こういったことがあったなんて知りませんでした。
私が今回北海道に来てから走っている国道も、こうやって作られたんだなぁ~と。
囚人たちによる農作業の様子。
網走監獄といえばこちらの建物が有名です。五翼放射状平屋舎房と言われる旧網走監獄の舎房。
最大700名が収容出来、明治45年から昭和59年まで使われていた建物です。
放射状に広がる5棟の舎房の中心に見張り所が設けられています。
向かい合った房が並ぶ廊下には、長いパイプのストーブがあります。
房の中は、簡素なトイレがあるだけです。
斜め格子という造り。向かい合った房同士は中が見えないようになっていますが、廊下の中心に立つと、一度に両方の房の中を見ることが出来るようになっています。
浴場です。お風呂は週に2,3回だそうです。案外回数が多いようにも思いますが、集団生活をしているために衛生管理がとても大事だったからだそうです。
独立型の独居房。他にも、まったく光の入らない懲罰房もあります。
教誨堂。演芸会や映画鑑賞会なども行われたそうです。重要文化財に指定されています。
次に向かったのが、網走監獄から車で5分も掛からないところにあるオホーツク流氷館。2015年8月にリニューアルオープンしたばかりで、とてもきれいな施設でした。
大きなニポポがありますね。
そしてこちらはNHKの受信塔。実は前日泊まった部屋から見えていたのが、こちらの丘にあるたくさんの塔でした。
流氷館、ここではマイナス15度の世界を体験することが出来ます。
防寒服を着て、なぜかタオルを受け取って中へ…
この日外は晴天で気温も30度以上あり、網走監獄散策でものすごく汗をかいたので、実はこのマイナス15度が全然寒くなかった~ 一気に涼めたのでした。
流氷を実際に触ることでもできますヨ。
そして、受付で受け取ったタオル。『中に入ったら、ブンブン振り回してみてください』と。
一緒に入った子供たちも楽しそうに、ブンブン。私もブンブン。見事にタオルが凍りました。
展示室では、流氷に関する解説パネルがあって、流氷について知ることが出来ます。
流氷って、冬になったら来るものと漠然と思ってたけど、1月下旬から2月半ばが接岸のピークだそうです。実は北半球の中で流氷が接岸する一番南端がこの網走あたりだそうです。
流氷の映像が見られるシアターもあって、その迫力に圧倒されました。
実際に見てみたいなぁ~ 流氷観光砕氷船おーろら号や流氷ノロッコ号という観光列車も盛況だそうですね。前日に行ったサロマ湖にも流氷が接岸するそうなので、一度冬の北海道旅行に行ってみたい~ ちょっと勇気がいるけど(;'∀')
オホーツク海に住む魚たちの展示も。
流氷館の屋上は展望台になっています。
360度のパノラマ。西に網走湖と能取湖、北東にオホーツク海と知床連山。本当に素晴らしい景色です。
知床連山。明日はあの辺りまで行くんだなぁ~
残念ながら、網走湖畔が冠水している様子もよく分かりました。網走川の大曲地区、こちらもひまわりの畑で有名ですが、このあたりも冠水しているようでした。
大きな展望窓のあるカフェレストランで休憩タイム。抹茶クリームあんみつを。揚げもちが入っていて、香ばしくて美味しかったです。
網走を後にして、国道244号線、斜里国道を斜里町方面へ。その途中にあるのが、小清水原生花園。濤沸湖(とうふつこ)とオホーツク海に挟まれた8㎞ほどの砂丘一帯に野生の花が咲きます。
実は、前回の旅でもここを訪れていたのでした。摩周湖第一展望台の後、知床へ向かう間に訪れていました。前回は確か小雨が降っていて、こんなに景色の良いところだとは思いませんでした。
JR釧網線の駅。5月から10月だけ臨時停車するそうです。
電車は全然来そうにないので、踏切中央からパチリ。
展望台からは360度、濤沸湖とオホーツク海を見渡せます。知床連山のほかにも斜里岳や海別岳なども見えます。
濤沸湖もキラキラ輝いていて、とても素敵でした
花がたくさん咲いているエリアへは少し歩かなければならないようだったので、展望台周辺から見られるお花たちを少しだけ。
この後は、この日のお宿『オーベルジュ ホテル清さと』さんのある斜里町へ向かいました。
田園地帯の中にあるお宿で、周りにはな~んにもありません(^^; こんな田舎の町に…失礼、こんなのんびりとしたところに、こういうオシャレなお宿があるのはちょっと意外でした。
ホテルの駐車場に着くと、スタッフさんがすぐに出迎えてくれました。『ももん様ですね。お待ちしておりました~』と、車からスーツケースを降ろして、ロビーまで運んでくれました。なかなか、期待出来そうじゃないですか~
ロビーも外環同様、おしゃれな感じです。まずはロビーのソファで、ウェルカムドリンクとトウモロコシを戴きながらのチェックイン。このトウモロコシ、地元産のものだそうで、びっくりするほど美味しかったぁ~
2階建てのホテルで全部で13室しかない小さなお宿です。お部屋は片側一列に配置されているようで、この長い廊下、片側が一面ガラスタイルになっているので、とても印象的。
そして、この長い廊下には、地元の写真家、後藤昌美さんの写真パネルが展示されています。
とても可愛い北海道ならではの動物たちの写真がたくさん飾ってあって、廊下を通る度にワクワクした気分になります。
お部屋は露天風呂付の洋室ツイン。広々としていて、調度品もシンプルで落ち着けます。
リビングの一人用のソファは回転式で、とてもリラックス出来ます。
露天風呂も広い しかも石造りで寝湯が出来るようにもなっています。
露天風呂の隣にはウッドデッキがあって、目の前に広がる林の緑がとても素敵。
洗面所はシンプルですが、椅子が置いてあるのでGood。
ドリップ式のコーヒーはサービス、冷蔵庫の中には、夜食用のパンとブルーベリーが。
ホテルにも大浴場の温泉と露天風呂があるので、まずはそちらの方へ。
大浴場もホテルの規模の割には広かったんですが、何より露天風呂が広い 部屋の露天風呂と同じ石造り。源泉掛け流しのナトリウム一塩化物強塩泉です。早めのチェックインだったし、この日は平日で私を入れて5組しかお客さんがいなかったので、なんとこの露天風呂、貸切状態でした。贅沢~
お風呂上りに、オホーツク流氷館で買った地ビール『流氷DRAFT』を。なんと青いビールです。
網走監獄のお土産屋さんで買ったキティちゃんのフェイスタオルは妹へのお土産。北海道の名産品が書かれたバスタオルは自分用(^^; 地ビール2種類の他に、ジャガイモ焼酎のセット。
そして夕食。オーベルジュということで、地産地消に拘ったフレンチのコースです。
最初のお酒は、オペラ・ブリュというスパークリングワイン。
アミューズ、食前のささやかなお楽しみ。車エビとアスパラのサラダ仕立て、バルサミコ酢。このアスパラがとてもプリプリでジューシー。
オードブル。積丹産ホッケのマリネ 網走湖産しじみ醤油ソース。清里産金時豆のムース 生雲丹添え。道産かすべほほ肉の清里産バジルソース和え。
かすべとはエイのことだそうです。こちらではから揚げにして食べることが多いそうです。
どれも、美味しい~
2杯目は、山崎ワイナリーのシャルドネ2015年。
と、そこに…隣のテーブルのお客さんが窓の外を見て騒ぎ出したので、よく見てみると…
キタキツネが~ 窓が大きなガラス窓になっていて、5組とも窓際の席だったので、それぞれキタキツネを見ることが出来ました。
あんまり急いで撮ったので、ボケボケの写真になっちゃいましたが(;'∀')
若いキタキツネは警戒心が薄く、食べ物を求めて人里によくやってくるそうです。隣のお客さんは、部屋のウッドデッキのところにもキタキツネがやってきたんですよって言ってました。
実は冬場には、野鳥などもたくさんこのテラスにやってくるとのことで、朝食の時に写真を見せてもらいました。やっぱり北海道ってかんじですね~
お料理の続き。
スープ。斜里産トマトと清里野菜の冷静スープ。美味
パンはライ麦パンとフランスパン。このホイップバターが、めちゃくちゃ美味しかったです。
魚料理。オホーツク産帆立貝柱の清里焼酎ポッシェ 道産雑穀リゾット添え 毛蟹・生海苔バターソース。ロマネスコカリフラワーという野菜も。
魚料理二品目。オホーツク産キンキの清里秀峰そば粉フリッター 清里産青じそ風味の照り焼きソース。
お肉料理へ行く前に、次のワインを。八剣山ワイナリーのメルロー2014年。赤です。
肉料理。幌延産合鴨のロースト 清里産梅酢味噌ソース。
そしてデザート。キイチゴのシャーベット、ブルーベリータルト、緑茶のブランマルシェ。飲み物はブルーベリーティーを戴きました。
ほんとにどのお料理ともに、見た目も味も素晴らしいものばかりでした。ダイニングの雰囲気も良く、お料理やお酒の運ばれてくるタイミングも良く、接客も素晴らしかったです。
こちらのホテル、支配人ご夫婦の他にはスタッフさんが2人しかいないそうで、かなり忙しいはずなのに、丁寧な接客でお料理の説明もしっかりとしていたし、お客さんとの会話もさりげなくしていて、とても好感が持てました。
夕食の最後に、朝食メニューを洋食か和食から選ぶんですが、どちらも美味しそう~
この日買ったお土産のジャガイモの焼酎、こちらの清里町で作られているそうで、メニュー表にも紹介されてましたヨ。
夕食後、21時頃に部屋の露天風呂へ。
ほんとにびっくりするほどの満天の星空が広がっているではありませんか~ もう何年も見たことがないような、圧巻の星空。
星を眺めながら寝湯。もう、ほんとに最高でした
でも、もう一度寝る直前に入った時には、残念ながら雲が出てきていて、星空はほとんど見えなくなっていました。なので、先ほど入っていなければ、満天の星空に出会うことが出来なかったんだなぁ~と。セーフでした~
6日目へ続く。
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