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『あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった』をみて。 [観ル・聴ク・読ム]

さっき、テレビ朝日系でOAされていた開局55周年記念ドラマです。第二次世界大戦中の日本人捕虜の悲劇を描いたドラマです。主演は小泉孝太郎さん、そして大泉洋さん。

“捕虜になることは生き恥だ、死を選ぼう”という今では到底考えられない思想のもと、何一つ不自由のなかった捕虜生活を捨てて集団脱走を図ることを選択した軍人たち。
その中で唯一、新妻に再び逢う為に『生きること』に執着し続けたのにも関わらず命を落としてしまった男と、『死ぬこと』を選択したのに、64年後の現代まで生き残った男の話です。壮絶な、ドラマでした。

そういえば私自身、『生きること』は当たり前のデキゴトであって、選択肢の一つにはなり得ない……選択するという概念がなく生きてきたなぁと。たぶん、私の性格では今後もあり得ない。
ただ、このドラマの男たちのように、自ら選択せずともせざるを得ない世相、状況であった時代も実際にあったわけで、もしその時私がその選択肢を迫られた時、自分はどういう選択をするだろうかと。

ドラマの中で、64年経っても、生き残った男は“あの日”のことを鮮明に覚えていて、その時亡くなった男のことを想って苦慮します。後悔とも、懺悔ともいう気持ちで。

そんな彼を観て『64年前に深く関わった人のことを、今もまだこれだけ鮮明に思い出して、憂うことができるだろうか』という疑問が、ふと湧いてきました。

64年後に彼は、亡くなった人の新妻を捜し当てて託された手紙を渡すのですが、受け取った奥さんも64年経っても亡くなった夫のことを想い続けていました。64年もの長い月日が流れているのに、そんなに深く誰かのことを想い続けることが出来るのだろうか、とも思ったり。

でも、『ああ、たぶん私も、あと40年くらいはもしかしたら、ずっと想い続けているかもしれないなぁ……』と。すでに10年経っても忘れていないのだから、あと4倍くらいの年月は同じように想って過ぎていくのかもしれないなぁ、などと計算してみたり。

ドラマの本題とはちがうけれども、そんなことを思いながら観たのでした。

そういえば、小泉孝太郎さん、すごくいい演技でしたねぇ。
大泉洋さんは、ぜんぜん好きなタイプではないのにちょっと気になる役者さんです。ちなみに名前は(ヨウ)さんですが。
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