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五嶋龍くん リサイタル [ヴァイオリンのこと]

レッスンの後、五嶋龍くんのジャパンツアー・リサイタルに行ってきました。

プログラムは、
プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第1番
パガニーニの「うつろな心」による序奏と変奏曲
ベートーベンのヴァイオリン・ソナタ第2番
ラヴェルのツィガーヌ
アンコール曲3曲

今回のリサイタルに合わせて、というかニューヨークでのリサイタルの曲が新譜としてCD販売されたので、さっそく予約で購入して、今日のリサイタルの予習をしていきました。

古典好きな私にとっては、プロコフィエフはちょっととっつきにくい作曲家なんだけど、
今日の龍くんの演奏を聴いて、いい曲だなぁ~と思うようになりました。
技術的にも難しい曲だけど、すごくストーリーのある曲って感じがします。
さすがにCD化しただけあって、完成度が高い、って思いました。

で、その次のパガニーニは、初めて聴く曲でした。
24のカプリースにも負けず劣らず、やはり超絶技巧満載の演奏でした。
1ステージ目のプロコフィエフが地味で難解だったのに比べて、演奏技術が派手だったので、観客の反応も1ステよりも盛り上がっていました。

ベートーベンはオーソドックスな感じでプロコフィエフやパガニーニのような見せ場はなかったけど、全体的によく練習しているんだろうなぁ~という印象です。

最後のラヴェルのツィガーヌは、こちらも演奏技術が派手系だったので、大拍手でした。

アンコール曲は、1曲目は超有名な曲(クラシックを聴かない人でも、1度は聴いたことがある曲)だけど、技術系の龍くんはあまりアンコールでは弾かないタイプの曲だったので、ちょっと意外でした。
アンコール2曲目は、初めて聴いた曲。でもアンコールで弾くにはもったいないくらいの、聴きごたえのある曲でした。
そして、3曲目。3曲目はちょっと想定外のようだったけど、さすが大阪の演奏会って感じに拍手が鳴りやまないので、ほんとのアンコール曲ってかんじに。
今回のCDにも入っているんだけど、この曲も1曲目同様、あまりにも有名な曲で、結婚式とかホテルでBGMにかかっている曲。みんな知っている曲なので、龍くんが弾き始めた直後、思わず歓声と拍手(曲の途中で!!)が。
最後は、大盛り上がりで、大満足の演奏会になりました。

それから、やっぱり書いておかなければならないのは、ストラディヴァリウスの音色の美しさ!!
龍くんの使用楽器は、1715年製のストラディヴァリウス「エクス・ピエール・ローデ」という楽器。
フラジオレットは、まるで笛のよう。
高音域も素晴らしいけど、低音、特にG線の響きが深みがあって、すごくいい。
さすがです。。。


今日の演奏会を聴きながら思っていたこと。

龍くんが生まれたのは、私が社会人になってからなんだなぁ~と。
私が仕事をしている間に、龍くんは小さい頃からヴァイオリンを初めて、みどり&龍ママの熱い指導を受けて一生懸命練習して、上手になっていったんだなぁ~と。
そして、こんなに立派に成長して、一人前の演奏家になって。
でも、彼はまだ20歳過ぎたばかりで、この先何十年も演奏活動を行っていく。あと50年位は弾き続ける。
今これだけの演奏が出来るんだから、あと50年経ったらどんだけ~??
どんだけ素晴らしい演奏するのか、聴いてみたい!!
でも、50年後は、私の方がこの世にはいないよう・・・
せめて、30年後。
30年後だったら、私もまだ生きているかもしれないし。。。

と、30年後、50歳を過ぎても世界の第一線で活躍している龍くんのリサイタルに聴き入るおばあちゃんの私の姿を、今日の龍くんの演奏中、想像してました。
そして、その頃もまだ私は、ヴァイオリンを弾くことが出来ているだろうか・・・?とも。


さて、休憩中に私の隣りにいたグループの中の、着物を着た貫禄あるおばちゃん(たぶん新地のママさんっぽい)が、
『この前あの子が店に来た時は、どこにでもいる普通の坊やという感じだったけど、あんな演奏が出来るなんてスゴイわぁ~ 普通の坊やなんて言ったら失礼だよねぇ~』と言ってたのを聞いて、
そうだよねぇ~って思いました。

次は、いつだ~?龍くんに会えるのは。

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