SSブログ
歌舞伎!! ブログトップ
- | 次の30件

2017年吉例顔見世大歌舞伎 [歌舞伎!!]

歌舞伎のハシゴ2日目。この日は歌舞伎座で、昼の部と夜の部を観る予定。

八丁堀にあるホテルに連泊していたので、歌舞伎座までは20分ほどで移動出来るので、ゆったり朝を過ごしてから10時過ぎにホテルを出発。
東銀座駅で荷物をコインロッカーに預けてから、いざ歌舞伎座へ。

昼の部の席は8列10番という、花道に近い席。舞台の役者さんの顔も裸眼で見える席。オペラグラスを使うと、汗まで見えます。

一、鯉つかみ 
市川染五郎さんが演じる二役が本水で立ち廻りる早変わりと瞬間移動が見ものです。本水というと、本物の水の中で演じるということ。なので、客席の2列目くらいまではビニールシートが用意されています。前日のワンピースにも本水の場面がありましたが、派手に水しぶきを客席に散らしながら立ち廻るのは、本当に圧巻です。

二、奥州安達原 環宮明御殿の場
二代目中村吉右衛門さんが主人公を務めます。中村吉右衛門さんは歌舞伎界の重鎮ですが、鬼平犯科帳でテレビドラマにも出ておられたので顔は知っていましたが、歌舞伎を観たのは初めてでした。九代目松本幸四郎さんの実の弟さんなんですね。。。
舞台上で衣装を着替える場面があるのですが、オペラグラスで観ていると、吉右衛門さんも台詞をしゃべりながら着替えるのが大変そうでしたが、黒衣さんがすごく大変なのが良く分かりました。吉右衛門さんが最後に襟元のボタンを掛けるのが手間取ってしまっていたのには、やっぱりお歳なんだなぁ~と。。。
何重にも重い着物を着こんでいて、本当に体力的にも大変だろうなぁ~と思って観てました。

三、雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち) 直侍
こちらも重鎮七代目尾上菊五郎さんが主人公。菊五郎さんも吉右衛門さんとほぼ同じ年代ですが、面白くそしてカッコよく粋な悪党を演じておられました。お話の内容としては切ない恋物語といった内容で、恋人役の中村時蔵さんとの掛け合いも、観ていてこちらが恥ずかしくなるくらいにラブラブでした(^^♪

昼の部が終わったのは15:45。夜の部が始まるのは16:30。前回ハシゴした時はこの間1時間以上ありましたが、今回は舞踊がないせいかけっこう長かったです。
前回と同じようにこの間におでん弁当を食べましたが、夜の部の開場まで15分しかなかったので、幕間よりも短い時間で大急ぎで食べました。
それよりも気になったのが、午後の部の終演時間。なんと21:05!
実は品川発の新幹線、21:30を予約していたので、もう一本遅い新幹線に予約しなおしました。名古屋に着くのが24時前。。。

というよりも、昼の部の途中から眠気が襲ってきたのと、お尻が痛くなってきたので、万全な観劇態勢ではなくなってきていたのでした。でもせっかくチケットを取ったのだから、夜の部も最後まで観るぞ~と臨んだんですが。

夜の部は、
一、仮名手本忠臣蔵 五段目 六段目。
こちらも歌舞伎界の重鎮、十五代目片岡仁左衛門さんが主役。この演目は歌舞伎の中でも人気の高い有名な演目なので、一度は観てみたいと思っていたし、仁左衛門さんも人気のある役者さんなのでとても楽しみにしていました。
主人公の最期はとても切なくて、泣けてきたんですが。。。この頃には、お尻の痛さがピークでお芝居に集中出来なくなってました。

この後、二、新口村 坂田藤十郎さんが主役、三、元禄忠臣蔵 大石最後の一日 九代目松本幸四郎さん、染五郎さん、仁左衛門さんという豪華メンバーの演目が残っていましたが、リタイアしてしまいました。
新口村は50分、大石最後の一日は1時間50分ほどの長丁場。これはとてもお尻が持たないと。
しかもその後新幹線で1時間半座り続けて、自宅に着くのが午前様というのはとても耐えられそうになくて。
ということで、泣く泣く一部が終わった後に、猛ダッシュで品川に向かいました。

今回学んだのは、歌舞伎を一日見続けるのはすごく大変だということ。
東京近郊に住んでいたら、昼の部夜の部を違う日に観たり、幕見席で一演目ずつ観るということが出来るのですが。。。
次回からは、名古屋→夜の部→ホテル泊→昼の部→名古屋というスケジュールにしようと。
今回は前日のワンピースで3時間、昼の部で3時間半、夜の部で3時間半、合計10時間も座り続けることになるところだったんですが、お尻や腰が痛くなるということを全く考えていませんでした。

お尻が痛くならない方法ってあるのかなぁ~

それでも今回は、歌舞伎界の重鎮の役者さんたちの歌舞伎を初めて観ることが出来て、それぞれの方の演技に惹きこまれて、何だかお得な感じでした。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

スーパー歌舞伎Ⅱワンピース [歌舞伎!!]

11/3、課長会議で東京出張したついでに、歌舞伎を観に行ってきました。週末の会議で東京までの交通費が会社から出るタイミングで、行かない訳にはいかないでしょう~[るんるん]
しかも今回は3連休。1日で帰るのはもったいないので、2泊して新橋演舞場と歌舞伎座をハシゴしました。

1日目は新橋演舞場、スーパー歌舞伎Ⅱワンピースで~す[ぴかぴか(新しい)]
20171103_174351.jpg 20171103_155330_HDR.jpg20171103_174251.jpg 20171103_161611.jpg
新橋演舞場は初めて。歌舞伎座から近いんですね。

20171103_160518.jpg20171103_190953.jpg
そして、桟敷席も初めて。桟敷席の感想としては…人の頭に邪魔されず、舞台が良く見える。でもちょっと窮屈。。。
そしてもう一つマイナス面が。桟敷席は二人で一つのブースになっているので、おひとり様だとちょっと冒険です。今回は同年代の女性だったんですが、私よりも前方側の席。この方が身を乗り出して机に膝をついてのご鑑賞だったので、けっこう視界を遮られてしまいました。桟敷席でも背もたれに背中をつけないと、その後方の人の視界を遮ることになるんですね。知り合いだと注意することが出来ますが、見ず知らずの人なのでやはり言えませんでした。
一等席でも前乗りになってみている人が多くてストレス溜まりましたが、桟敷席でもそういうことがあるんだ…という発見が一つの収穫でしょうか。
ちなみに桟敷席の後ろには棚が用意されていて、予約しておけば幕間に食べるお弁当が運ばれてきます。幕間のお食事、ゆっくり出来ないのでいつも取らないですが、連れの人がいる時に桟敷席でお弁当を食べるのも乙な感じでいいですよね。

チケットを予約した時は、四代目市川猿之助さんが主役のルフィと女帝ハンコックを務める予定でしたが、10月9日に大怪我をされてしまいました。。。
10月30日のカーテンコールで、猿之助さんがサプライズ登場されたとのことで、ほっと一安心。出来ればこの11月の公演中に復帰したいとおっしゃっているようですが。。。
猿之助さん、1月の壽初春大歌舞伎や二月大歌舞伎にも出られる予定なので観に行くつもりですが、無理はしないでほしいですね。。
20171103_174321.jpg
猿之助さん直筆のメッセージです。

猿之助さんの代役は尾上右近さん。もともと若手育成のためのマチネ公演として右近さんがルフィとハンコックの二役をしていたのですが、本公演もすべて右近さんが務めることに。
まったくゼロからの代役ではないにしろ、猿之助さんを観たいと思ってチケットを買ったお客さんをどれだけ満足させられるか。これはものすごい重圧だと。

今回のワンピースは再演なんですが、これまでに猿之助さんルフィとハンコックを観たことがない私は、比較することなく右近さんルフィとハンコックに会うことが出来ました。
右近さんルフィとハンコック、とにかく良かった。25歳の右近さん、元気で若々しくて、カワイイ[ぴかぴか(新しい)] もちろん歌舞伎役者としての実力は評判通り。

右近さんだけでなく、他の役者さんたちもスゴイ。役者さんたちのことは後で書くとして、その前に『スーパー歌舞伎Ⅱワンピース』の全体的な感想としては。。。

通常の歌舞伎とは違って舞台演劇の要素もあるのですが、立ち廻りや所作などいろいろな所に歌舞伎の様式美を感じられる演出になっていて、すごくカッコ良いのです。
歌舞伎の様式美を楽しむことが出来るだけでなく、プラスα、驚きと楽しさが加わっています。
本水での立ち廻りや宙乗りはもともと歌舞伎の演出にもありますが、照明、音楽、舞台装置など演劇の舞台効果を取り入れているので、スケール感が圧倒的です。
歌舞伎と舞台演劇の良い所取りといった感じで、とても贅沢。

それと衣装もスゴイです。
歌舞伎の面白さの一つに衣装の豪華絢爛さがあります。客席の後ろからも見栄えするように、細部まで作り込まれた上にデフォルメされています。
このワンピースの原作は漫画アニメなので、もともとデフォルメされた容姿のキャラクターが勢ぞろい。漫画の原作ものの実写化って、映像にしろ舞台にしろ、原作に忠実に造りこむのはとても難しいことです。漫画のイメージが強ければ強いほど、実写化すると批判が多いというのもギャップが大きいからなんでしょうね。
でも、このスーパー歌舞伎Ⅱワンピースのキャラクターたち、見事に原作漫画通りにデフォルメされているんです。ほんとにこれがスゴイ。
歌舞伎の技術が活かされて、かつら、メイク、衣装、小道具・・・どれも見事です。

って、熱く語っていますが、実は私、これまで一度もワンピースの原作漫画を観たことがありません。主人公がルフィっていう名前だということも、まったく知りませんでした~(^^ゞ
しかも今回は観るための予習も全くしていかなかったのですが、知らなくてもほんとに楽しめました。

各キャラクターの面白さは、衣装だけでなくて役者さんたちの力量によっても際立たされています。しかも一人二役、三役をこなしているんです!
一つの歌舞伎の演目で一人何役もすることはよくあることで、早変わりや瞬間移動も見どころの一つ。ミュージカルや舞台演劇でも一人で何役もすることがありますが、何役も兼ねることで出来る舞台効果が一番スゴイのは、やっぱり歌舞伎ではないでしょうか。
右近さんのルフィとハンコックの早変わりも目を見張るものでしたが、違う場面に出てくる強烈なキャラクターの役者さんが、こっちのシーンでは全く別人になっていて、同じ役者さんが演じているなんて信じられないとか。それだけ一つ一つのキャラクターが半端なく演じられているということで、そういう面白さもあります。

歌舞伎役者さん、主役クラスの方は当然舞台の上でも注目を浴びるので、どんな役になっても顔と名前が一致するんですが、その他の方は何役も出ておられても、御贔屓にしていなければよく分からないものです。
でも今回のワンピースでは、それぞれの場面でそれぞれが強烈なキャラクターなので、主役でなくても注目されるのです。名前だけは知っているという役者でも、このキャラクターを演じているのは誰??と、筋書の配役と写真を見比べて、私の頭の中の歌舞伎役者図鑑にインプット。今回、新たにファンになった役者さんがたくさん出来ました。

終演後、帰り際に何やら人が集まっている所を通りかかりました。。。どうも楽屋出口のところで、出待ちをしている人たちのようでした。20人近くいたかな。
出待ちって、あまり好ましくないのは分かっているんですが、ここにいると好きな役者さんに生で会えるかもしれない、サインもらえるかもしれない、話が出来るかもしれない・・・という誘惑にはなかなか逆らえないものがあります。
猿之助さんに会えるかも・・・!と思ったら、すぐには立ち去れず、留まってしまいました。

カーテンコールが終わってすぐでしたが、早々に市川右團次さんが息子さんの市川右近ちゃんを連れて出て来られました。まだ小さな右近ちゃんがいるので、立ち止まらずにすぐに車を拾われてましたが、右團次さんは好きな役者さんなので素の右團次さんを観ることが出来てうれしかったです。右近ちゃん、車の窓を開けてみんなに手を振ってくれましたヨ~ 立派に可愛く元気よく、トニートニーチョッパーを務めていましたね~  

楽屋口からは、その後もたくさん出て来られたんですが、大体一人か二人くらいで出て来られました。たくさんの役者さんもいるし、長唄三味線、竹本連中のみなさんやスタッフさんたちもいるし、誰が誰だかよく分かっていないんですが、やはり名前の通った役者さんが出てくると出待ちしている人たちがソワソワしだします。そういった役者さんたちは、嫌な顔をしないでサインしてくれたり写真を撮ってくれたり。みんなも取り囲むのではなくて、騒がずに1列に並んで待っているんですよね。写真を撮るのもちゃんと役者さんに断ってから。
出待ちは良くないというのが分かったうえで、みんな静かに控えめにってかんじでした。

そんな中、そろそろ帰ろうかな~と思っていたところに、尾上右近さんが~[ぴかぴか(新しい)] そこにいるほとんどの人たちが筋書にサインをもらうべく、並んでいました。さすがに私も!! って思ったら、サインペン持ってない。。。カバンの中を探すとボールペンが1本。無謀にも、右近さんにボールペンでサインしてもらいました[exclamation] 『ボールペンですいません』『いいですよ。ここでいいですか?』『名古屋も大阪も観に行きます!がんばってください』『ありがとうございます』 たったこれだけですが、会話した~!
他の人は写真を一緒に撮ってもらったり、握手したりしている人もいたんですが、とても私にはそれ以上の勇気がなく。。。
帽子を目深に被って、黒メガネとマスクといういわゆる芸能人の変装スタイルでしたが、みんなの前ではマスクは外してくれましたヨ。顔が小っちゃくて。身長も170センチということで、舞台やテレビでは背の高い方だと思ってましたが、それほど大きくないんですね。。。
とても控えめな感じで、みんなにありがとうございますと声を掛けてくれていて、とても好印象でした。一気に、ファンになっちゃいました~

猿之助さんには会えませんでしたが、禁断の出待ちは今回限りにしようと思いました。役者として過ごしておられる時間以外、つまりプライベートな時の役者さんと接触すると、『好きな役者さん』という気持ち以上の感情を持ってしまいそうになるのではないかと。それほどにすべてがカッコ良いのですが、そこは境界線が必要だと思うのでした。
歌舞伎役者さんのカッコよさは、歌舞伎の舞台で感じる!!

4月には大阪、5月には名古屋御園座のこけら落とし公演でワンピースが再演されるので、こちらにも足を運びたいと思っています。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

猿之助さんの怪我 [歌舞伎!!]

10月9日、市川猿之助さんが『スーパー歌舞伎Ⅱワンピース』の公演中に、左腕開放骨折という大怪我を負って病院に運ばれました。
すっぽんと呼ばれるセリの機械に衣装が巻き込まれたとのことです。
開放骨折というのは、骨が皮膚の外に出てしまうほどの重症の骨折ということで、全治6ヶ月だそうです。。。[たらーっ(汗)]

実はこのワンピース、11月4日午後の部のチケット、しかも初めての桟敷席を予約したところなのでした。
若手役者さんを中心としたマチネ『麦わらの挑戦』に主演していた尾上右近さんが猿之助さんの代役を務めるとのこと。
ちなみに代役での公演となった時はマチネと同じチケット代にするとのことで、2千円が払い戻されます。

尾上右近さんは猿之助さんが可愛がっている若手役者さん。猿之助さんはこのワンピースの宣伝のために、バラエティ番組にたくさん出ておられましたが、右近さんと一緒に出ていることが多かったですね。
猿之助さんがマチネの主演を任せたくらいなので、右近さんの実力は充分なんでしょうね~

全治6ヶ月ということは、11月の公演で猿之助さんを観ることが出来ない・・・でも、4月には大阪松竹座、5月には名古屋の新御園座での公演が決まっているので、どちらかでは観られるかな~と思っておりました。
が!!なんと、その後のニュースでは、猿之助さんは新橋演舞場での11月25日の千穐楽までには復帰したい!!とおっしゃってるそうです。
まったく、何てお人だろう。。。タフ過ぎます。それほどこのワンピースに賭けておられるんですね~

猿之助さんを観てみたい!でも無理はしないでほしいですね…
ちなみに私、アニメのワンピース、一度も観たことがありません。。。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

八月納涼歌舞伎 [歌舞伎!!]

8月11日と12日、1泊して東京に行ってきました。先週に引き続き、歌舞伎の世界へ。
今回は海老蔵さんは出ないけど、現在の歌舞伎界で活躍する名だたる役者さんたちが勢ぞろい。ほんとに豪華な顔ぶれなんですヨ。今までTVドラマなどでは観たことがある役者さんたちが、本業である歌舞伎役者としてどういう演技をするのか、とても楽しみにして観に行きました。

名古屋から歌舞伎座に行くには、新幹線で品川まで行き、品川で都営浅草線に乗り換えて東銀座まで。名古屋駅から約2時間弱で到着。乗り換えは1回なので、とても便利です[るんるん]

歌舞伎座B1Fの木挽町広場でランチ、『歌舞伎うどん』。豚肉とごぼう、大根おろしがはいったうどんです。美味しい[るんるん]
P1010001.jpg

歌舞伎座では通常、11時からのお昼の部と16時半からの夜の部の二部制なんですが、平日の夜に仕事帰りの人でも見られるようにと、時々三部制となる時があります。
P1010021.jpgP1010027.jpg
第一部は11時から、第二部は14時15分から、第三部は18時30分からです。
二部制の時と比べると、それぞれ若干チケット代は安くなっていますが、全部観ようと思うと割高になってしまうんですね~

P1010011.jpgP1010022.jpg
以前書いたように、値段の安い幕見席を求めて並んでいる人がたくさんいました。

1日目は第二部と第三部を観ます。
P1010010.jpg
『修善寺物語』
父・夜叉王(坂東彌十郎さん)の恐ろしいまでの技への拘りと、娘・桂(市川猿之助さん)の悲劇のお話。
夜叉王は腕の良い面作師で、将軍源頼家(中村勘九郎さん)から頼家そっくりのお面を造るよう依頼されていますが、なかなか良い出来栄えのものが出来ずにいました。作っても作っても、生気のないお面になってしまうのです。業を煮やした頼家が訪ねて来て、夜叉王の煮え切らない返答に腹を立て、夜叉王を手にかけようとします。それを救おうと桂が差し出したのが、夕べ出来上がったお面。頼家はそれを受け取って喜んで帰りました。ところが夜叉王はその出来に満足しておらず、『あんな出来損ないの面が世に出るのは、自分にとっては最大の恥、後世まで自分の不名誉な作品が残ることが耐えられない』と憔悴します。
そして桂はというと、職人の家に生まれて平凡な相手と結婚するのは嫌だ、高貴な人に見染められて、高貴な人生を送りたいと常々言っていましたが、この時頼家に見染められて、愛妾として頼家と行動を共にすることになったのでした。
ところが、頼家は北条家に命を狙われており、桂と共にいるところを襲われます。桂は頼家の身代わりになるために夜叉王の作った頼家そっくりのお面をつけ、刀傷を負いながら、夜叉王の元まで逃げてきます。そして娘である桂が絶命寸前にも拘らず、夜叉王は頼家のお面を凝視して悟ったのでした。自分が何度作っても頼家のお面に死相が現れていたのは、頼家が死ぬ運命だったからだと。それは自分の腕が究極の域に達しているからだったのだと喜ぶのです。
そして自分の腕をさらに高みにしたいと思い、若い女の断末魔の顔のお手本にするために、死にかけている桂の顔を上げさせて一心不乱に描き留める・・・という恐ろしい結末でした。

このお話は、明治以降に造られた新歌舞伎というジャンルです。古典歌舞伎は勧善懲悪がはっきりとしていたり、武家の主従関係や親子、夫婦の固い絆を描いているものが多くて、観る方の受け取り方もだいたい同じ・・・なような気がしますが、新歌舞伎は明治以降の作家によって作られたお話が元になっていることが多いので、観る人によって受け取り方が様々かもしれません。
このお話も、夜叉王の究極の職人魂が素晴らしいと思う人、分不相応に高望みをしていた桂の願いが叶ったと思ったら死ぬことになってしまう運命の皮肉さを、自分への戒めと捉える人、桂の悲劇を可哀そうだと思う人、死相の表れたお面を自分への警告と捉えずに喜んで持ち帰った頼家の浅はかさを憂う人・・・観る人の価値観によって感じ方が変わるという不思議な感覚のお話でした。

第二部の二つ目の演目、『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖(こびきちょうなぞときばなし)』
昨年に引き続き、市川猿之助さんと市川染五郎さんの弥次喜多コンビが宙乗りに挑戦[exclamation]
P1010009.jpg
江戸時代のベストセラー、十返舎一九の東海道中膝栗毛を元に、昭和初期から弥次さんと喜多さんが全国を旅するお話を歌舞伎でも上演されるようになりました。主人公は不変だけど、物語はその時々の演出家や脚本家によっていろいろ楽しく作られているようです。今回の演出・脚本は、猿之助さんです。
猿之助さんと染五郎さんコンビの弥次喜多道中は、時事ネタも取り入れたり、あり得ない場所へ旅したり(なぜかラスベガスまで宙乗りで飛んで行ったり・・・[わーい(嬉しい顔)])、笑いで満載の楽しい演目となっています。今回のお話は第二弾。全国を旅するのがお約束のはずが、なんとこの歌舞伎座が舞台となるのです。
昨年の結末で一文無しとなってしまった弥次さん喜多さんは、お金を稼ぐためにこの歌舞伎座で黒子のアルバイトを始める!ところから、物語は始まります。歌舞伎座が舞台なので、歌舞伎の有名な演目『義経千本桜 四の切』が劇中劇として登場します。この演目は狐忠信が宙乗りするところが一番の見どころなんですが、実は、この狐忠信は猿之助さんの十八番中の十八番のお役なんです。この舞台中では別の役者さんが狐忠信になるんですが、黒子の喜多さんが『狐忠信』の所作をなぜか良く知っている・・・という、なんとも面白い演出がありました。

そして、その義経千本桜の舞台稽古中に殺人事件が起こり、2人は犯人にされそうになり・・・。疑いを晴らすために、これまた昨年の舞台でも弥次喜多コンビと一緒に旅をした梵太郎と政之助と共に、犯人捜しをする…というお話。梵太郎は染五郎さんの息子松本金太郎さん、政之助は中車さんの息子市川團子さんという配役です。

金太郎さんと團子さんは同じ中学に通う仲。来年1月に親子三代(松本幸四郎さん、市川染五郎さん、松本金太郎さん)同時襲名をする予定で、松本金太郎さんは八代目市川染五郎さんを襲名することが決まっています。金太郎さんは高麗屋の大名跡を継ぐ跡取りであり、4歳で初舞台を踏んでいます。クールなイケメンくんです。
團子さんの方はといえば、お父さんの中車さん(香川照之さん)が色々な事情で46歳で歌舞伎デビューした時に、一緒に歌舞伎の世界に飛び込んだのでした。團子さん8歳の時だそうです。金太郎さんとは対照的に、おしゃべりで人懐っこい男の子だそうです。ちなみに猿之助さんは團子さんの叔父さんにあたります。。。。
この2人は将来の歌舞伎界を担って立つ人材として期待されています。この舞台でも2人の台詞はかなり多かったんですが、團子さんの方が良く通る声でハキハキとしてました。金太郎さんはほっそりとしたイケメンなので、女方が向いていそうだなぁ~と思ったのでした。團子さんは、叔父さんの猿之助さんは結婚していないし、するつもりもないらしく(!)、中車さんが歌舞伎界に飛び込んだのも、團子さんに澤瀉屋(おもだかや)の大名跡を継がせるため…という思惑があったりと(このことについては賛否両論あるそうですが)、色々な複雑な事情があるようですが、いずれにしても二人とも歌舞伎界の若手ホープということは間違いないようですね。

そして第三部は『野田版 桜の森の満開の下』。劇作家・演出家の野田秀樹さんの演出による新作歌舞伎です。
P1010007.jpgP1010008.jpg
主人公は中村勘九郎さん、染五郎さんや勘九郎さんの弟七之助さんがメインキャスト。
お話の内容は…正直言って、よく分からなかったというのが感想...(^^;
第二部の『修善寺物語』と同じように現代劇をベースにしたお話なので、『けっきょく、何が言いたかったんだろう・・・?よく分からない話だったなぁ~』という感想でした。

第三部が終わって歌舞伎座の外に出た時に、他のお客さんが話していたのが聞こえました。『これを歌舞伎座でやる意味があるの~?』と。特に第三部は演目はこのお話だけだったので、歌舞伎を観たいと思ってきたお客さんからすると『???』と思ったのは当然かなと。先週の海老蔵さんの六本木歌舞伎を観に来たおばあちゃんに『これって、スーパー歌舞伎っていうんですかねぇ~』と話し掛けられたのと同じですね。私も、歌舞伎座でやる演目じゃないなぁ~と思いました。
歌舞伎を観たい人は、荒事の見得を切るところや独特の所作立て、分かりやすい勧善懲悪や美しい絆の物語が面白いと思って、それを楽しみに観に来ている気がします。
スーパー歌舞伎のように、若い世代にも歌舞伎の面白さを知ってもらうために工夫された演目もそれはそれで面白いでしょうが、それを分かって観に行くのと、歌舞伎を観るために歌舞伎座へ行くのに演劇のような歌舞伎を観ることになるのとでは、観終わった後の満足度が違うと思います。
役者さんの芸達者ぶりはどんな演目でも変わらないんですが・・・役者さんをはじめ歌舞伎界の人たちは、ずっと歌舞伎をやっているので、たまには新ジャンルの演目をやってみたいと思うのかもしれませんが。。。
もちろん、自分でチケットを買うのだから、演目を選べばよいということなんですが、歌舞伎の魅力は話の面白さだけでなく、贔屓の役者さんが出ているから…と役者さんで判断することも多いんじゃないでしょうか。
…と長くなってしまいましたが、チケット代も高いので、演目の内容も良く判断してから買うことにします(^^;

ここで、歌舞伎座の小ネタをいくつか。
P1010014.jpg
歌舞伎の幕といえば『定式幕』が有名ですね。この後の写真にも出てきますが、黒→柿→萌黄の三色の配列の幕。これは一目見て『歌舞伎座だっ!』と分かります。実はこの定式幕も長く伝承されているもので、幕の始めや終わりに引き手が手で開け閉めする『引幕』と言われるもの。この引幕は『江戸三座(中村座・市村座・森田座)』という江戸幕府から許しを得た特別な芝居小屋にしか使用を許されていませんでした。それぞれに色や配列が異なっており、現在歌舞伎座に常設されているのは、森田座で使われていたものだそうです。
ただ、時々は、どういう事情なのかは分かりませんが、中村座で使用されていた配色のものも歌舞伎座に登場するようです。
定式幕は舞台の始まりと終わりに開閉されるのですが、他にもいろいろな意味を持つ『幕』があります。その一つが『緞帳(どんちょう)』。歌舞伎以外の舞台など、劇場に入ると目にする幕ですね。
この緞帳、シンプルな定式幕とは違って見事な絵柄の刺繡が施された立派な幕なので、明らかにお金が掛かってそうです(^^; ちなみに調べてみると・・・なんでも一幕5000万円也~[ぴかぴか(新しい)] 幕間の時間にこの緞帳が紹介されるのです。それも一つではなくて、何種類か。協賛や広告として企業がお金を出しているのです。TVや映画館ならCM、歌舞伎座なら緞帳、という訳ですね。

最初の幕間の時間はだいたい30分ほど。今回は三部制でそれぞれの演目の時間が短めだったせいか、最初の幕間は25分でした。この間に皆さんが何をするかと言えば…食事[exclamation]
歌舞伎座の中にもいくつか食事処があったり、お弁当を買って自分の席で食べることも出来ます。ただ、30分というとご飯を食べるにはけっこうハード。なのでこれまで私は幕間にお弁当を食べるのではなくて、もなかアイスなどデザート系しか食べたことがありませんでした。が、今回第二部と第三部の間、約1時間の待ち時間があったので、その時間にお弁当を買って食べてみました。『おでん弁当』、1000円だけど、けっこう美味しかったです。
P1010013.jpgP1010015.jpg
そしていつも行列が出来ているもの、それがこちらのたい焼き。歌舞伎座の名物です。普通のたい焼きに見えますが、中に紅白のお餅が入っているんですヨ~
幕間の時間の限定販売なので、ふと見るといつも売り切れ。ですが、この日は第二部と第三部の間、売店あたりをウロウロしていたので、たい焼き並ばずに買えました。
おでん弁当でお腹いっぱい、糖質ダイエット中にもかかわらず、思わず買ってしまいました~(^^;
出来立てで、めちゃくちゃ美味しかったですヨ~

こちらが、さっき書いた『定式幕』。注目は花道との距離感[ひらめき] 1日目の第二部と第三部は二階席の後ろの方でしたが、2日目の第一部は1階11列目。花道から4席目というなかなか良い席をGETすることが出来たのです。
P1010029.jpgP1010030.jpg
P1010031.jpgP1010028.jpg
花道の脇はこんなふうになっていて、役者さんが花道から登場する時は、飛行機が夜に着陸する時に点灯される誘導灯のように光るんですヨ。

2日目、第一部の最初の演目は『刺青奇遇(いれずみちょうはん)』。
P1010006.jpg
中車さん演じる半太郎と七之助さん演じるお仲の夫婦の愛の物語。
実は、中村七之助さん、数年前に亡くなった中村勘三郎さんの次男ですが、お兄さんの勘九郎さんと比べて線が細いなぁ~と思っていました。
ところが、この演目を観て、それはまったく見当違いだということに気付いたのでした。七之助さんは女方ですが、前日第三部でも重要な役どころで女方を演じていて『存在感あるなぁ~』と思っていたところ、この刺青奇遇の舞台での七之助さんの演技が素晴らしくて実力派だ!と思ったのでした。
お兄さんの勘九郎さんは、勘三郎さん、中村屋の跡目としての役割をきっちりと果している印象なんですが、演技力は七之助さんの方が上だなぁ~と。
どう見ても、女性にしか見えない。素顔も元々ほっそりとした女性っぽい顔立ちなんだけど、台詞回しや所作がほんとに女性らしい…ほんとに意外な発見といった感じでした。

中車さんの方も、歌舞伎役者としての経歴は浅いけど、さすがにプロの俳優さんと思える演技。
歌舞伎界に入った経緯から他の歌舞伎役者さんからの風当たりが強いようですが、中車さんが出る演目はチケットが即完売となるほど、人気はかなりなものだそうです。歌舞伎役者としての実力は未知数だけど、抜群の知名度と人気があるので、この演目のように主役に抜擢されることが多いようですね。そのことを良く思わない役者さんや梨園関係者も多いでしょうが、興行的にはお客さんを呼べる役者さんをメインキャストにするのはもっともなことですし。
ただ、この演目のように世話物と言われるジャンルでは、歌舞伎独特の所作や踊りなど、長い鍛錬や経験が必要な演技は少なくて、感情移入や台詞回しが重要。そういう意味では、俳優として数々のドラマや映画に出て圧倒的な存在感のある演技が定評の中車さんにとっては、充分その力を発揮出来るのではないかと。実際に、歌舞伎の舞台上でもかなり存在感ありました。

第一部の次の演目は『玉兎』。勘九郎さんの長男、勘太郎くん6歳の踊りです。
P1010004.jpg
6歳にして一人で一つの演目を演じる・・・物凄い重責であろうことは誰が見ても思います。まだまだおぼつかない感じはあったけど、とにかくカワ(・∀・)イイ!!
10分ちょっとの演技時間、舞台上にはただ一人なのに、堂々と務めていました。勘太郎くんも中村屋の大名跡を継ぐ跡取りとしての仕事を立派に成し遂げていましたヨ。

歌舞伎界は大ベテラン、重鎮の役者さんたちも脇をしっかりと固めておられますし、現在主役をはる花形役者さんたちはそれぞれの屋号を引っ張るように活躍されています。そしてその息子さんたちも将来のスターであることを小さな頃から自覚させられるように重要な役どころについてとても良い演技をしてくれていて、将来がとても楽しみです。

第一部最後の演目は『団子売り』。勘九郎さん演じる杵造と猿之助さん演じるお福、仲の良い団子売りの夫婦の踊りです。
P1010003.jpg
今回の八月納涼歌舞伎すべての演目の中で、一番良かったかも。特に猿之助さんが素晴らしい[ぴかぴか(新しい)] 名前の通り福々しいおかみさんの表情豊かな踊り、勘九郎さんとの掛け合いも絶妙で、目が釘付けになりました。ほんとに素敵な、心を和ませてくれる楽しい踊りでした。
しかも第一部の席が花道にとても近かったので、2~3mの至近距離で花道を通る猿之助さんを観ることが出来て、めちゃくちゃテンション上がりました。

今回すべての演目を観て思ったのが、私が『歌舞伎』と思っているジャンルのものがほとんどなくて、ちょっとつまんなかったなぁ~ということ。
実際にはどれも『歌舞伎』なんですけどね。
というのも、歌舞伎にはいろいろな種類の演目があるのです。分類の仕方も、成り立ちの違い、作られた時代の違いなどたくさんの分類方法があるようです。細かく分けるとものすごく分かりにくくなるので、大雑把に紹介します。

歌舞伎の成り立ちで大きく分けると、人形浄瑠璃(文楽)で演じられていたお話を歌舞伎にした『丸本物』または『義太夫狂言』と言われるジャンルと、初めから歌舞伎で上演するために狂言作者によって書かれた演目の『純歌舞伎』、明治以降に文学作家によって書かれた演目『新歌舞伎』、そして戦後から現代の作家が書いたオリジナルの演目が『新作歌舞伎』や『スーパー歌舞伎』・・・というように分けられます。
そして『丸本物』は、江戸時代よりも前の公家や武家の世界を描いた『時代物』と、江戸時代の庶民生活が舞台の『世話物』というものに分けられます。
『時代物』は歴史上のヒーローが主役ですが、史実通りのお話とは限らず、誰でも知っているようなエピソードをさらに面白く脚色したり、創作されたお話も多いそうです。
これに対して『世話物』は、江戸時代に実際に起きた事件を題材にしたものが多い。TVやネットのなかった時代、世の中で起きた大事件を大衆が知るための手段としての歌舞伎だったのです。『曽根崎心中』や赤穂浪士の討ち入りを題材にした『仮名手本忠臣蔵』など、実際に起こった事件を取材して作られています。

これ以外にも、市川海老蔵さんの先祖、市川宗家が生み出した『荒事(あらごと)』、舞踊などがあります。
『荒事』は誇張された衣装や所作、隈取り、大見得・・・というような豪快な荒々しいお話。初歌舞伎、團菊祭五月大歌舞伎で観た『壽曽我対面』や七月大歌舞伎の『矢の根』など、曽我五郎の演目は『荒事』に分類されます。

…で、今回いろいろなジャンルの演目をみて、私が好きなのは、いかにも歌舞伎らしい『荒事』、『時代物』、『世話物』、『舞踊』かなぁ~ということを悟ったのでした。

そして今回初めて観た役者さんについては・・・やっぱり一番良かったのは猿之助さん。第一部では女方での舞踊、第二部では一幕目は悲劇の女方、二幕目は宙乗りをするひょうきんな喜多八・・・と全く違う役どころでした。特に『団子売り』の勘九郎さんとの踊りは、本当に素敵でした。
市川猿之助さんは、立役(男役)も女方(女役)も両方こなされる役者さんですが、特に女方には定評があるそうです。猿之助さんの歌舞伎は初めて観ましたが、ほんとに凄いと。海老蔵さんとはまた違った凄さを感じました。

2日目の歌舞伎が終わった後、歌舞伎座5Fにある『歌舞伎座ギャラリー』に行ってみました。歌舞伎の小道具などを実際に体験出来たり、特別映像を観ることが出来ます。
P1010036.jpgP1010035.jpgP1010037.jpgP1010038.jpg
P1010039.jpgP1010040.jpg

P1010041.jpg
ミニ舞台があるんですが、ここで役者さんたちのトークイベントなどもやっているようです。

お目当ては、特別映像。猿之助さん十八番の『狐忠信』が宙乗りするまでの舞台設営から練習風景など見ることが出来ます。猿之助さんの解説つきで30分ほどの映像でした。
無知な私は、宙乗りってスーパー歌舞伎の演出だと思っていたんですが、時代物の『義経千本桜』の狐忠信の宙乗りなど、江戸時代からあった演出だそうです。びっくり!初代市川団十郎さんが始めたとのこと。
近世には途絶えていたようですが、猿之助さんの先代の猿之助さん(今の市川猿翁さん)が今から50年ほど前に復活させて、今では一般的によく見られる演出になったそうです。なんと、先代の猿之助さんは5000回も宙乗りをして、ギネスブックにのったとか。今の猿之助さんもその跡を継いで、今年5月に宙乗り1000回[exclamation]を達成されました~
江戸時代には縄で体を吊っていたのでとても危険だったそうですが、現在はワイヤーになりました。が、それでも危険を伴うので、無事を祈って祈祷する場面も映像にありました。
とてもワクワクする楽しい演出ですが、事故のないように祈るばかりです。

P1010020.jpg
最後に紹介するのは、歌舞伎座の横に鎮座する歌舞伎稲荷神社。歌舞伎舞台の守護として祀られています。

この4ヶ月間で一気にたくさんの歌舞伎演目を観ましたが、とりあえずしばらくはお休みします。海老蔵さんの舞台もしばらくなさそうだし。
でも常にアンテナを張って、観たい役者さんや演目を見逃すことがないようにしま~す。

nice!(0)  コメント(5) 
共通テーマ:芸能

ゾクゾクなひととき [歌舞伎!!]

昨日、いよいよお待ちかねの六本木歌舞伎、海老蔵さんに会いに行ってきましたヨ~
会社の部下と一緒に。彼女は歌舞伎を観たことがないけど、楽しんでくれるでしょうか・・・
六本木歌舞伎座頭市6.jpg
お昼の部、開演は12時。中日劇場に行く前に7階に寄ると・・・楽屋口のところにたくさんのおばさまたちが。楽屋にご挨拶に行っておられたようで。出演者の関係者なのか・・・羨ましい(;'∀')

今回の席は2階4列26番。前回歌舞伎座の7月大歌舞伎とほぼ同じような位置。やっぱり前のめりになって観るお客さんが多くて、けっこう視界を遮られました[むかっ(怒り)] 
2列目の人が椅子に浅く腰かけて、しかも身を乗り出しているので、3列目の人は舞台が見えないようでさらに大きく身を乗り出してました。2階席の4列目というと、前に3人しかいないので、普通に椅子に背をつけて座ってくれればちゃんと見えるはずなんですが。
松竹歌舞伎会に入会して次回からは先行販売で買えるので、絶対1階席GETするぞ~
もしそれでもいい席が取れなければ、成田屋の後援会に入るしかない[exclamation]

見えないところもあって残念でしたが、それを帳消しに出来るほど、舞台はとても素晴らしかったです[るんるん]
演目は『座頭市』。盲目の市を海老蔵さんが演じるのか・・・あの強烈な目力が見られないのかなぁ~??と思っていたら、やはり海老蔵さんは2時間ほとんど目を閉じたままでした。でもそのことがあるシーンを際立たせる効果となり、ゾクゾクするほどの見せ場になりました。所作ダテでの見得も、もちろんちゃんと目を開いての見得で、ずっと目を閉じたままの中で見せ場ではしっかりと海老蔵さんの目力を効かせてる演出はスゴイと。
目を閉じたままでの右團次さんとの所作ダテも、息がぴったりと合っていて、まるで目を開けているかのようでした。

ちなみに『所作ダテ』というのは、時代劇でいうところの『殺陣(たて)』、主役が刀などで宿敵と闘うシーンのことです。歌舞伎の所作ダテには、刀の交え方、身のかわし方一つ一つに型があって、それらを組み合わせています。殺陣のような素早い動きではなくて、舞踊のようにゆっくりと流れるような動きをします。一連の動きの中で所々で動きを止めて決めたり、見得を切ったりします。この所作ダテの型は、役者さんが一番格好良く見える動きであったり、迫力があって緊張感のある見せ場になるようにと、数百年もの間考え尽くされてきた究極の動きなのです。なので面白くない訳がない[exclamation]
迫力のある面白い所作ダテで有名な演目に『蘭平物狂』という演目があります。二代目尾上松緑さんの蘭平をYouTubeで観たんですが、メチャクチャ面白いです。四代目松緑さんも何年か前に演じておられます。とてもアクロバティックな所作ダテなので、いつか生で観てみたい[exclamation]

六本木歌舞伎座頭市7.jpg
この六本木歌舞伎は、いわゆる『歌舞伎』ではなくて、歌舞伎と演劇を組み合わせた舞台です。監督は映画監督の三池崇史監督、脚本はリリー・フランキーさんなので、時事ネタ満載、海老蔵さんが観客に語り掛けたり、ギャグや濡れ場もある・・・面白い舞台になっています。なので、本筋の古典歌舞伎と思って観に来られていた人からすると、ちょっとびっくりしたんじゃないでしょうか。。。終演後にロビーで休憩していたら、かなりご高齢のおばさまが『これは・・・スーパー歌舞伎とかいうものですかねぇ~??』と私たちに話し掛けて来られました。

舞台終演の様子も違っています。通常の歌舞伎であれば、幕が下りればカーテンコールもアンコールもなく、二度と幕は上がりません。が、この六本木歌舞伎ではカーテンコールは5回ほど[わーい(嬉しい顔)] ちなみにこの日の夜の部では、スタンディングオベーションだったそうですが。。。なのでどちらかというと演劇のジャンルで、歌舞伎の演出を取り入れた舞台といった感じですね。
あのおばあちゃん、かなり戸惑っておられたようでした。。。(^^;

そして、歌舞伎とは決定的に違うこと、それは寺島しのぶさんが出演されていることです。寺島しのぶさんと言えば、尾上菊五郎さんの長女、尾上菊之助さんのお姉さん。本来なら音羽屋の大名跡を継ぐ血筋でありながら、女性は歌舞伎役者さんにはなれないのです。そのことでとても悔しい思いをして、その悔しさを糧にして女優さんになったのです。女優としての演技力は、国際的な賞の受賞など、定評がありますよね。
このお話では、花魁の役と盲目の少女の二役をこなされていました。歌舞伎で盛り上がる演出に早変わりがありますが、しのぶさんの早変わりシーンは見どころの一つです。
本物の女性なので、他の女方さんと失礼ながら比べてみると、やはり美しさは全く違います。歌舞伎は『造られたもの、架空のもの』というかんじがどこかしますが、演劇は『リアルなもの、現実感があるもの』というイメージ。もちろん江戸時代のお話なので『造られたもの』ではあるんですが、しのぶさんの花魁、本当にこういう人がいたかもしれない…と思ったのでした。それが歌舞伎との大きな違いの一つではないかと。

本筋の歌舞伎を求めて観に来られた人にとっては違和感があったかもしれないけど、舞台としては、観客を楽しませる色々な面白い演出が満載で、『面白かったなぁ~』『良い舞台だったなぁ~』と余韻に浸れる素敵な舞台でした。
実際、一緒に観に行った部下も、かなり面白かったようで、『誘っていただいて、ほんとに良かったです~』と言ってくれました。

六本木歌舞伎座頭市8.jpg六本木歌舞伎座頭市 9.jpg
この舞台での海老蔵さん、歌舞伎メークは全く無しの、ブログやTVで見かける素顔と変わらない風貌の海老蔵さんなんです…が、盲目の座頭市そのものにしか見えませんでした。
寺島しのぶさん、ほんとにキレイ[ぴかぴか(新しい)]

幕間になると部下が『○○さん情報によれば、休憩中に役者さんたちがロビーに来るそうですヨ』と。実はもう一人誘った部下がいて、彼女はこの日に行けないので、半休を取って一足お先に3日の午後の部を観に行っていたのでした。
ということで、1階のロビーへ行ってみると…
六本木歌舞伎座頭市1.jpg六本木歌舞伎座頭市2.jpg
いました[ひらめき] 九團次さんをはじめとする数人の役者さんたちが舞台の役どころのままの格好で、観客の間を歩き回ってファンサービスをしてくれていました。舞台ではオペラグラス越しでしか見ることの出来ない姿を超至近距離で見ることが出来て、めちゃくちゃテンション上がりました~ 
そして、亀さんも[ひらめき] この亀さんが、大変なことになってました[わーい(嬉しい顔)] 1階から2階へ亀のように這って上がり(それもものすごいスピードで!)、窓ガラスに張り付き[exclamation](彼が見ていたのはラシック!)、お客さんが座っている丸いベンチの中心に飛び込んだり。ものすごいパフォーマンスで、みんなを大喜びさせてくれてました。
六本木歌舞伎座頭市3.jpg六本木歌舞伎座頭市4.jpg六本木歌舞伎座頭市5.jpg
この亀さん、市川新八さんという海老蔵一門の役者さんです。ロビーでも舞台と変わらず完全に亀になりきっておられました[わーい(嬉しい顔)] ちなみに第二幕では、やくざの手下や賭場の客にもなっていたようですヨ。素顔はとってもイケメンな方です。

舞台そのものも面白かったし、ロビーでのファンサービスもあって、終始大興奮でした。終演後に部下とお茶をして、余韻を楽しみました。

興奮冷めやらぬ中、今週の金曜日と土曜日、再び歌舞伎座へ。
八月納涼歌舞伎は歌舞伎では珍しい三部制になっているので、その分チケット代が…[あせあせ(飛び散る汗)] でもせっかく新幹線使って行くので、全部観たい[exclamation]
海老蔵さんは出ないけど(;'∀') 市川猿之助さん、市川中車さん(香川照之さん)、市川染五郎さん、中村勘九郎さん、中村七之助さん...TVでもよく見かける役者さんたちが勢ぞろいなんですヨ~ 中車さんは七月大歌舞伎に出られていたけど、それ以外の役者さんの歌舞伎はまだ観たことがないので、とっても楽しみです。

あとは中村獅童さんの歌舞伎、早く観たいなぁ~ 病気も順調に回復されているようですし、12月にはお子さんの誕生も! 11月には秋の巡業公演で復帰されるそうなので、今から上演スケジュールチェックしてきます[わーい(嬉しい顔)]

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能

衝動に駆られて [歌舞伎!!]

海老蔵さんの泊まってホテル、分かっちゃいましたヨ~[ぴかぴか(新しい)]

ブログにアップされている写真や情報から探してみたら、たぶん『このホテルだ~』というところ、あたりがついちゃいましたヨ~

会ってみたいなぁ~

でも。それはダメ。

すごく夢中になっている人に会いたくなって、衝動に駆られて。

過去に色々失敗してきたことは、記憶に刻まれてますヨ、さすがに。

もう、若かりし頃の私でもないので、ここは分別を持って。

舞台で出会えることを楽しみに。

私の部下が、今日の夜の部、一足早く午後休とって観に行ってます。
『感想は・・・聞かねえよ~[たらーっ(汗)] 一足先に、海老蔵さんに会って来てっ!!』
海老蔵さんの舞台を観るために午後休をとるのは、仕事がどれだけ忙しくたって、ぜんぜん、アリだよ~

早く、土曜日にならないかな~
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能

同じビルにいるよん!! [歌舞伎!!]

いよいよ明日、名古屋中日劇場、六本木歌舞伎の初日です。

ということは・・・今日、海老蔵さん、ここで舞台稽古があるはずだぁ~[ひらめき] そう思うと、仕事が手に付きませんでした(^^;

中日劇場は、私の会社が入っているビルの9階にありますが、実は楽屋入り口は7階にあります。同じ階に喫煙所があるので、私毎日7階に通っております。。。
仕事帰りに7階の楽屋口側のエレベーターで地下に降りるので、たまに楽屋から出てきた役者さんやスタッフさんたちと一緒になります。残業帰りだとちょうど舞台が終わる時間帯になることも多いので、遭遇する確率は上がります。でもあまりジロジロと見ることも出来ないので、知っている役者さんたちがいても、気づかなかったりするんですが…今日は、ちょっと出待ちしたい気分を抑えるのに苦労しましたデス。

海老蔵さんのブログをのぞいてみると、私がEVホールで一瞬だけ出待ちをした時間には、まだ舞台稽古中だったようです。
お昼頃東京を出発して、そのまま中日ビルに直行し、1回目の舞台稽古と2回目の合間に、なじみの店に顔を出して・・・と。そして20時過ぎに稽古が終わった後、共演する子役さんたちの写真をアップされていました。そのバックは…見覚えのあるところ!!
『やっぱり、海老蔵さんいたんだ~[ぴかぴか(新しい)]

アメーバ会員限定の記事には、海老蔵さんが18歳の役者さん駆け出しの頃に中日劇場に出られた時の思い出と、『中日劇場で、役者としてリスタートする、新しい役者になる』という決意が述べられてました。

今回上演される六本木歌舞伎は、今年の2月に東京でも上演されていました。奥様の麻央さんが最後に劇場に足を運んで舞台を観られたのが、この六本木歌舞伎だったそうです。そのことを思い出されて、辛い気持ちを語っておられました。
そして、麻央さんが亡くなられてから初めて、子供たちと離れて過ごす日とのこと。名古屋公演が8/7まで、その後大阪でも上演されます。9月から11月にかけては、全国19ヶ所の地方都市で『古典へのいざない』の舞台巡業があります。
麻央さんが亡くなられる前から決まっていた舞台ですが、子供たちと離れて一人で過ごす時間が増えるということ・・・とても心配です。

それでも舞台がある限り、良い演技を披露していただけると思います。そしてそれを楽しみに。。。早く5日にならないかな~

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:芸能

七月大歌舞伎 [歌舞伎!!]

5月に初めて歌舞伎を観て、すっかり海老蔵さんと歌舞伎にはまってしまいました。

團菊蔡五月大歌舞伎に続いて、七月大歌舞伎にも海老蔵さんが出るし、しかも、海老蔵さんのお子さんの勸玄君が4歳にして初めて宙乗りに挑戦するなんて~!!これはもう行くしかないと。7月8日と9日の土日で、歌舞伎を観るためだけに東京へ行くことにしたのでした。

歌舞伎座での公演は、だいたい毎月初めから25日間行われて、チケットの一般発売は前月12日になっています。なので6月12日の夜にこの七月大歌舞伎のチケットを予約したんですが、すでに良い席はほとんどない状況でした。
8日の夜の部は2階7列32番、9日の昼の部は2階4列12番という席。この席だと2階でも1等席。

ちなみに歌舞伎のチケットってどれくらいするものかと言うと…
一番お高いのは1階桟敷席。公演によって異なりますが、だいたい18,000円~20,000円くらい。桟敷席は掘りごたつ式の畳の座席にテーブルがついています。舞台に向かって両脇の席です。1階席よりも高くなっているので、人の頭に遮られることなく観ることが出来るようです。ただ、西側の桟敷席からだと、花道で見得をきる役者さんの後姿を見ることになるようです。

次に高い席は1等席。歌舞伎座の場合は、1階16列目までと2階7列目までと2階桟敷席。だいたい15,000円~18,000円くらいです。

2等席は1階後方と2階後方で11,000円~14,000円、3階A席5,000円~6,000円、3階B席で3,000円~4,000円です。

昼の部も夜の部も観ようと思うと、それぞれにチケットが必要になるので、かなり高額になってしまいます。。。[あせあせ(飛び散る汗)]
なのでチケットは3階席から早く売れてしまいます。席が後方でも、オペラグラスがあればちゃんと役者さんの顔が見えますからね。

もう一つ、3階席が早く売れてしまう理由があります。
『成田屋!』『音羽屋!』という歌舞伎ならではの掛け声を聞くことがありますよね。これは掛け声とは言わず『大向こう』というそうです。
この大向こうを発声する人は、3階B席や4階の一幕見席におられるのです。一幕見席というのは一幕だけ見られる席で、700円~2,000円位の席です。『好きな演目の一幕だけを何度も観たい!』というような通な見巧者さんたちにとっては、有り難い席です。
つまり、何度も通っている見巧者さんたちが多い席、ということです。

大向こうを掛けるにもルールがあります。役者さんの邪魔をせず、しかも天井に反響して程よい掛け声に聞こえるように、舞台の一番遠い所から声を掛けるのです。なので『大向こう』と言うのですね。逆に、1階席の舞台真ん前から声を掛けるのはご法度とのこと。

それと、女性が『大向こう』を掛けるのもご法度。もともと歌舞伎は役者さんは男性のみ。舞台では女性の役も男性の役者さん、女形さんが演じており、声音は女性のものらしいですが、実際には男性の声音しか聞こえないはずの世界。そこに本物の女性の声で大向こうが掛かると、舞台の世界観を壊してしまう。。。ということのようです。

もうひとつ面白いことに、この大向こうを掛けるのは『大向こうの会』に所属している人たちがほとんどだそうです。大向こうの効果的な掛け方や、役者さんの邪魔にならない粋な掛け方をいろいろと勉強しておられるとか。
すごいですね~

それでは、歌舞伎座へ。
P1010176.jpgP1010175.jpg
大入りのお札が出てますね~。

さて今回の歌舞伎座の演目です。
土曜日の夜の部は、通し狂言『駄右衛門花御所異聞(だえもんはなのごしょいぶん)』
発端、序幕、二幕目第一場、二幕目第二場、二幕目第三場、大詰第一場、大詰第二場、大詰第三場と、2時間55分の長いお話。
この演目では、海老蔵さんは主人公の日本駄右衛門のほか、主要人物の玉島幸兵衛、秋葉大権現の三役をこなします。どの役もカッコいいんですが、玉島幸兵衛とお才(中村児太郎)との切ない場面には思わず泣いてしまいました。

何といってもこの七月大歌舞伎の一番の見どころが、海老蔵さん扮する秋葉大権現と勸玄くん扮する白狐が宙乗りをする場面。初日には、ワイドショーやネットなどで勸玄くんが手を振りながら、堂々と宙乗りをこなしている場面が流れてましたね~
『白狐よ、来たれ~』
『はぁ~い。勸玄白狐、御前に~』
どの役者さんよりも大きな声で、花道から勸玄くんが現れます。そのあと海老蔵さんが脇に抱っこして、1階から3階の高さへ吊り上げられ、舞台から3階席の後方までゆっくりと宙乗りしていきます。
もう、大拍手でした。
勸玄くんは、宙乗りしながら客席を見回し、お客さんに向かって小さな手を振り続けていました。3階の高さというとけっこう高いですが、怖がる風もなく、とてもリラックスした表情で客席に手を振る余裕。4歳とは思えないほど、堂々としていました。次の次の市川團十郎、大物の片鱗をすでに発揮しています。
P1010177.jpgP1010178.jpg

日曜日の昼の部1演目目。歌舞伎十八番の内『矢の根』
市川右團次の曽我五郎、すごく面白かったです。さすがに歌舞伎十八番というだけあって、シンプルなお話なのに面白いのです。
P1010179.jpg

昼の部2演目目。『加賀鳶』
海老蔵さんが二役務めます。加賀鳶(江戸の町火消)の頭の天神町梅吉と、按摩の竹垣道玄。
この竹垣道玄、平気で人を手にかけるようなずる賢い悪人なんですが、どこか愛嬌のある役柄。加賀鳶の梅吉はみんなのまとめ役でカッコいい役どころなんですが、この道玄との演じ分けが素晴らしい。全く別人にしか見えません。梅吉を演じる海老蔵さんはいつも通りにひたすらカッコいいんですが、一方の道玄は全く嫌な奴だけど、しぐさや表情は笑いを誘うおとぼけた感じ。。。カッコよくない海老蔵さんにも惹きこまれました。
この演目は、序幕、二幕目、三幕目第一場、第二場、大詰第一場、第二場と全部で六つの幕があり。1時間43分の上演時間なんですが、海老蔵さんはほぼ出ずっぱりでした。
しかも主役なので長台詞が続くんですが、一瞬の淀みもなく台詞が頭に入っていて、本当にすごいと思いました。
麻央さんが亡くなったあとすぐに稽古に入って、『台詞が頭に入らない』とブログに書いておられましたが、そんな状況だったなんてまったく思わせない演技で、ほんとうに感動しました。
P1010180.jpg

昼の部3演目目。『連獅子』
海老蔵さんが親獅子の精、坂東巳之助さんが仔獅子の精。2人の獅子が踊り続けます。そして最後には、長い毛を前後左右に振り、クライマックスへ。
台詞はないけど30分近く踊り続けるので、この振り付けを覚えているだけでもすごいです。
P1010181.jpg

どの演目も面白くて、長丁場なのにあっという間でした。
歌舞伎がこんなに面白とは。ほんとに、思い切って歌舞伎鑑賞の世界に飛び込んで、大正解です[ぴかぴか(新しい)]

ただ、ちょっと残念なことが…
それは、観客のマナーの悪さです。『後ろの人が見えなくなるので、前乗りにならないでください』と注意書きやアナウンスが何度も流れるのに、花道が見えないと身を乗り出して観ている人が多いのです。2階席は元々花道が見えにくいのですが・・・きちんと椅子の背に背中をつけて座れば、ある程度は見えるようになっているのです。
舞台に夢中になり過ぎて、他の人のことまで考えが及ばないのかもしれないけど、ほんとにがっかりさせられました。
前回は1階席でしたが、今回ほどにはマナーの悪さを感じませんでした。1階席のお客さんは本当に歌舞伎が好きなリピーターさんが多いのかもしれません。
それに比べると2階席のお客さんは、ちょっと雰囲気が違っていました。グループ連れの人が多い。その中の誰かが歌舞伎好きで、それほど歌舞伎を好きでもない家族や友人を誘って来ているような。

ということで、一般発売ではなく、先行発売でチケットを買えるように、松竹歌舞伎会に入会しました。ただ、まだ会員証が届くのには時間が掛かるので、八月納涼歌舞伎は一般発売日の10時過ぎにスマホから予約しました。。。11時過ぎにやっとネットに繋がって予約したものの、すでに1階席はありませんでした(;'∀')
八月納涼歌舞伎には海老蔵さんは出ませんが、市川染五郎、市川猿之助、中村勘九郎、中村七之助、市川中車・・・テレビにもよく出ている役者さんたちが勢ぞろい。猿之助さんも好きな役者さんなので、やっぱり見てみたい…ということで。
またまたお泊りで、朝、昼、夜の部と全部。お金が一気に無くなります。。。。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:芸能

初めての、歌舞伎 [歌舞伎!!]

5/14の日曜日、翌月曜日に東京の本店で会議があるので、自費で前乗りしました。
理由は、歌舞伎。
ここ半年ほど前から、歌舞伎に興味が湧き初めまして。NHKでやっていた中村獅童さんの歌舞伎を紹介した番組を見て、ますます見たいという気持ちが強くなり。

月曜日に東京に行くなら、チャンスじゃないかと。
それで、日曜日の夜の部、歌舞伎座を予約しました。

初めての歌舞伎、色々としきたりとかありそうだったので、事前予習しましたヨ。
でも、観終わった後、『頑張って予習しなくても、ぜんぜん楽しめるじゃないか~[ひらめき]』と。知っておいた方が良い事もあるけど、観る方のしきたりなどはほとんどないので、垣根は全然低いのでした。

夜の部は午後4時半開演なので、お昼頃東京駅に着くように名古屋を出発。
せっかくなので、最近オープンした銀座シックスへ。
P1011551.jpgP1011552.jpg
休日は歩行者天国になんですね~ さすが、銀ブラのの中心地。
お昼は銀座シックスの中の『旬熟成』という熟成肉のお店に行こうと思ったら、予約でいっぱいとのことで断念。(食べそびれたので、旬熟成さんのネット通販でお取り寄せ。今日届くので、この後いただきま~す[わーい(嬉しい顔)]

銀座シックスのお店はどこも混んでいたので、近くの銀座コアにあるお店『銀座咖喱堂』さんへ。
バターチキンカレー、自家製ピクルス、サラダと[ビール]をオーダー。
P1011556.jpgP1011555.jpgP1011558.jpgP1011560.jpg
ビックリするほど、美味しかったデス。他のお客さんも感激して、店員さんに『美味しいですね!』と連発してました。
かれこれ30年くらい前、東京で初めて食べたのがうどんだったんですが、黒いお出汁でとてもまずくて『東京のごはんって、高いだけでまずいんだぁ~』と思って、それ以来偏見があったんですが…さすがに日本の中心地、とてつもなくたくさんの人が切磋琢磨して築き上げているだけあって、東京には美味しいもの、トップレベルのものがたくさんあるんだなぁ~と改めて感じました。

そして歌舞伎座へ。銀座の中心地から、ほんとに歩いて数分のところにあるんですね。
歌舞伎座へ向かう途中で、びっくり[exclamation] マリオカート集団に遭遇[ひらめき]
P1011565.jpg
マリオたちのコスプレをして公道をカートで走るなんてこと、よく考えたもんですねぇ~ しかもビジネスとして成立させている。これを考えた人の発想力や企画力、脱帽です[exclamation]

こちらの歌舞伎座は数年前に建替えられたものだそうですが、表から見た外観は、京都の南座と変わらないんですね。初めて来たのに、懐かしい感じがしました。
P1011567.jpgP1011575.jpg
歌舞伎座の前には、それぞれの演目の登場人物を描いた絵看板が飾られています。
P1011570.jpgP1011571.jpgP1011572.jpgP1011573.jpg
これを見ると、テンション上がります。
こちらはチラシの拡大版ですね。
P1011574.jpg

開演は4時半なのに2時過ぎには歌舞伎座へin。お土産屋さんがある地下の木挽町広場を散策して、しばしタリーズコーヒーで時間つぶし。
P1011577.jpgP1011578.jpg
昼の部が終わる頃には、この木挽町広場も大賑わい。
ちなみに、夜の部が終わる頃にはこちらの木挽町広場のお土産屋さんも終わっているので、お土産を買うなら開演前に買うべし。

いよいよ歌舞伎座の中へ。ロビーにはお着物やフォーマルな服を着た人でいっぱいで、華やかな感じです。
P1011582.jpgP1011581.jpg

観客席はこんな感じです。
P1011585.jpgP1011587.jpg
P1011589.jpg
升席はこんな風になっているんですね。畳敷きでも椅子になっているんですね。

歌舞伎初心者の必須アイテムをご紹介。イヤホンガイドと筋書。
P1011583.jpgP1011584.jpg
イヤホンガイドは、舞台の進行に合わせていろいろと解説してくれます。登場した役者さんの名前や屋号、歌舞伎ならではの演出やお囃子の解説、あらすじの舞台背景などなどを絶妙なタイミングで囁いてくれます。
筋書はプログラムパンフレットのことですね。演目の解説、出演する役者さんたちの名前や写真、インタビュー、そして今回の演目が過去に上演された時の場所や配役などの上演データ。
歌舞伎のお話にはたくさんの演目がありますが、人気の高い演目は1、2年に1回上演されています。以前はこの役を誰が演じたのかとか見るのも面白いです。
イヤホンガイドは700円、筋書は1300円とお金は掛かるし、これらがなくても充分お話は分かるし楽しめますが、あった方がより楽しめると思います。

私の席は1等席16列14番ということで、花道に近い1階中央辺りでした。最近視力が落ちたので、この席からだと役者さんの顔は何となく見えますが、表情までは分かりにくい。でもオペラグラスを持って行ったので重宝しました。オペラグラスも必須アイテムです。

こちらはプログラムですが、クラシックなどの演奏会とはちょっと違うのは、上演スケジュールが分単位ってこと。演奏会だと指揮者や演奏家の演奏するテンポの速さによって時間が異なることが多いので、あまり分単位で区切ってないのかもしれません。それに比べると歌舞伎は、しゃべるスピードや舞台進行がきっちりと決められているのであまりズレることがないのかも。
P1011580.jpg
上演は3演目、最初の演目の後に30分、その後約1時間置きに10分ずつの休憩があります。 
最初の休憩時間の30分で、みなさんお弁当やご飯を食べるようです。歌舞伎座の食事処で食事を事前予約することも出来るし、自分の席でお弁当を食べることも出来ます。升席ならお弁当を席まで配達してくれたり。お弁当も歌舞伎座の中のお店で予約しておくことが出来るし、近くのデパ地下で買って持参するということもありです。
30分というと食べるだけで終わってしまうので、迷いに迷って、けっきょく売店で買ったドーナツだけ食べました。
P1011590.jpg

そしていよいよ初めての歌舞伎、團菊祭五月大歌舞伎の始まり始まり~[ぴかぴか(新しい)]
最初の演目は『壽曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』
音羽屋初代坂東楽善、九代目坂東彦三郎、三代目坂東亀蔵の襲名披露と六代目坂東亀三郎の初舞台を兼ねていて、襲名口上が行われました。

お話の内容は、昔から人気の高い曽我兄弟の仇討のお話。曽我兄弟が仇討の相手工藤祐経と初対面する場面です。今にも斬りかかろうとする弟五郎に対し、工藤祐経は『まだ重要なお役目が残っているので、今は死ねない。そのお役目を無事に果たした暁には仇討を受けてやる』と約束します。
この工藤祐経の潔さが、このお話の肝ですね。
工藤祐経を演じるのは、音羽屋尾上菊五郎、寺島しのぶさんのお父さん。富司純子さんが奥様ですね。ちなみに昼の部では、寺島しのぶさんのお子さんの寺嶋眞秀ちゃんが初舞台を務めていて、TVなどで話題になりましたよね~ 

二つ目の演目は『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』。三大御家騒動のひとつ、伊達藩のお話。
序幕第一場『御殿』は、世継ぎ候補の鶴千代を毒殺しようとする一派から鶴千代を守ろうとする乳母の悲しいお話。
この乳母政岡は常々、鶴千代と同い年の我が子千松に『鶴千代様の身に何かあったら、身を挺して守りなさい』と言い聞かせていました。そして敵方のお偉方の妻が鶴千代を毒殺しようとお菓子を持ってきます。偉い人のお菓子を鶴千代に食べさせないという選択肢がなく、政岡は追い詰められますが、そこへ千松が突然やってきて、鶴千代に差し出されたお菓子を勝手に食べてしまい、死んでしまいます。それでも政岡は顔色を変えず毅然としていたので、敵方は政岡も味方だと思い込み、自分たちの仲間の名前が記された、悪事の証拠となる連判状を政岡に託す。。。
お偉方の妻が立ち去った後、死んでしまったわが子を抱きしめて慟哭する政岡の様子がほんとうに悲しくて、思わず私も泣いてしまいました。
この政岡を演じているのは、尾上菊之助、さきほどの尾上菊五郎の息子さん、寺島しのぶさんの弟さんです。

序幕第二場『床下』、いよいよお目当ての市川海老蔵が登場しま~す[ぴかぴか(新しい)]
先ほど政岡が託された連判状をネズミが奪っていくのですが、鶴千代を陰ながら見守っていた荒獅子男之助がそれを阻止しようとする場面。
このネズミ、実は悪の黒幕仁木弾正が化けたもの。この仁木弾正を演じるのが、市川海老蔵です。

海老蔵さん、この場面では一言もしゃべらないのに、とにかくものすごいオーラ[ぴかぴか(新しい)]
最後に睨みの見得を切って退場するんですが、この見得がスゴイ[exclamation]
歌舞伎の見得とは、首をぐるっと回して、目を大きく見開いて、静止する決めのポーズのこと。歌舞伎の所作の中でも一番の見どころで、歌舞伎=見得と言っても良い位の演技。
演目の中の一番注目してほしい場面や役者さんがやる演技です。
今までにテレビなどでは見たことがあったけど、実際に観てみると、鳥肌立ちました[ひらめき]
寄り目のように見えますが、実は、片方の目だけが寄っていて、もう片方は違う方向を見ているそうです。両方が寄り目になるのとは違った何とも言えない表情になるんですね。
そしてこの睨みは、誰でもやっていい訳ではなく、特別に許された役者さんにしか出来ないそうです。
海老蔵さんの屋号は成田屋ですが、成田屋は由緒ある名門で主役を張ることが出来る家柄です。つまり見得を切る役どころが多いということなので、海老蔵さんの目も大きいですよね。ネットで見た記事では、奥様の小林麻央さんと結婚する前は、海老蔵さん、けっこう浮名を流していたのは有名な話ですが、お付き合いしていた女優さんと結婚しなかったのは目が大きくなかったから、ということだとか。麻央さんは大きなクリっとした目なので、お子さんの勸玄くんも大きな目ですよね。ウソみたいな話ですが、海老蔵さんの見得のすごさを実際に観ると、本当にそれも理由の一つなのかもと思ったのでした。
ちなみに、海老蔵さんの家柄は『荒事』(荒々しく豪快な演技のこと)を始めて演じた初代市川團十郎の家系で、歌舞伎の花形ともいえる『荒事』を代々得意としている家柄です。
『十八番(おはこ)』という言葉を生み出した家系でもあるそうです。十八番とは、今では得意なものという意味で使いますが、最初は歌舞伎の演目の中で人気の高いよく上演する18演目の演目のことを言ったそうです。

二幕目『対決』、鶴千代側と仁木弾正側の言い分を評定する問注所でのやり取り。
ここでは、当初仁木弾正の一派である山名宗全が吟味するのですが、当然敵側なので、鶴千代側が差し出した悪事の証拠である密書をことごとく否定していきます。そしてとうとう仁木弾正には悪事の疑いがないと言い渡した時に、細川勝元が登場。細川勝元は山名宗全と同等の位なので、面と向かって山名宗全を紛糾することなく、仁木弾正の悪事を暴いていきます。
細川勝元が仁木弾正に対し巧妙な質問をして、悪事を暴いていく様子が見どころ。

大詰『刃傷』、悪事が露見した仁木弾正が、問注所を出たところで、鶴千代側の一派に斬りかかろうとする場面。海老蔵さんの立廻りと討ち取られて壮絶な最期を遂げるところが見どころ。
歌舞伎の立廻りにはいろいろな型があります。見た目に臨場感が溢れるように動きが計算されていて、江戸時代から築かれたものです。
そして、仁木弾正の壮絶な最期、海老蔵さんの見得がすごかった~[ぴかぴか(新しい)]
ほんとうに華があります。

3つ目の演目は、『四変化弥生の花浅草祭』
お芝居ではなくて、長唄や三味線の演奏に合わせて踊る舞踊です。4つの場面があり、それぞれにあらすじがあってお芝居風にはなっていますが、基本はセリフは喋りらずに踊り続けます。
場面が変わる度に2人の役者さんが衣装を早変わりして踊り続けます。
最後の『石橋(しゃっきょう)』では、見事な連獅子の踊り。獅子の長い毛を前後左右に振り回して踊る様は圧巻です。
この2人の役者さんは、尾上松緑と坂東亀蔵です。
歌舞伎って、お芝居だけではなく舞踊もあるんですね。知らなかったけど、最後の連獅子の踊りなどは、これまでにもテレビで見たことがありました。

初めて歌舞伎を観終わっての感想は・・・面白い[exclamation] また観たい[exclamation]
時代物が好きというわけではないけど、歌舞伎独特の演技や所作に惹きこまれ、4時間近い上演もあっという間でした。
それにやっぱり、海老蔵さんに圧倒されました。
海老蔵さんのことは、特に好きでも嫌いでもなかったけど、最近は麻央さんのことがあるので、時々ブログを観たりしていました。
が、歌舞伎以外の所で見る海老蔵さんとは全く違う海老蔵さんを見て、むちゃくちゃかっこいいではないか~[ぴかぴか(新しい)]と。たくさんいる歌舞伎役者さんの中でも、飛びぬけている気がしました。
すっかり海老蔵さんのファンになってしまいました。

ということで、7月、再び歌舞伎座へ行く予定。7月は海老蔵さんと中村獅童さんの共演予定だったところ、獅童さんががん治療を行うために急きょ演目が変更されました。つい先日ニュースになっていましたよね。そして変更後に共演するのが市川中車さん。俳優の香川照之さんです。香川照之さんは歌舞伎役者さんの実子でありながら、幼い時に両親が離婚したため歌舞伎界からは疎遠になっていたところ、6年ほど前に歌舞伎の世界に入られました。俳優としての演技力は定評がある方なので、どんな歌舞伎を見せてくれるのか楽しみです。
海老蔵さんの連獅子もあるようなので、ぜったい観たい[exclamation]

8月には私の勤めている会社と同じビルにある中日劇場で、海老蔵さんと寺島しのぶさんが共演する六本木歌舞伎が上演されます。私の部下の女性たちの中にも歌舞伎に興味を持っている人が二人いて、中日劇場に海老蔵さんが来ることを伝えると『私も行きたいです~』と。
先行販売には間に合わなかったけど今日が一般発売日だったので、朝からネット予約頑張りました。1週間ほどの上演期間のうち土曜日昼の部二階席をなんとか予約出来ました。が、もうちょっと遅ければ完売のようでした。
ちなみに、去年も中日劇場に海老蔵さんが来ていて会社の部下の女性も観に行ったそうですが、私自身はその時は全く関心がなくスルーでした。。。

話は5月の歌舞伎座に戻ります。
終演後の歌舞伎座。
P1011591.jpg
ライトアップされてキレイ。

その後秋葉原のドーミーインへ。
P1011592.jpgP1011593.jpgP1011595.jpgP1011594.jpg
部屋に入ってビックリ。とてもコンパクトなんですが、自分の部屋みたいに妙にくつろげる空間でした。畳敷きだし。
ドーミーインと言えば、大浴場と露天風呂が人気のホテル。日曜日なのでそれほどの混雑もなく、露天風呂を楽しむことが出来ました。
夜泣きそばのサービスも人気の一つ。終演が21時を過ぎていてご飯を食べられなかったので、この夜泣きそばはありがたかったです。
朝食も、和食と洋食から選べるんですが、メインの定食の他にサラダバーなどもあって、かなり充実していました。
東京での定宿の一つになりそうです。



nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行
- | 次の30件 歌舞伎!! ブログトップ